広瀬すず、女優を「いつ辞められるのかな?」と考えていた 続けた理由語る<流浪の月>
2022.05.08 17:15
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女優の広瀬すず、俳優の松坂桃李が8日、都内で行われたダブル主演映画「流浪の月」(5月13日公開)の試写会イベントに出席した。
広瀬すず・松坂桃李W主演「流浪の月」
2020年本屋大賞に輝いた凪良ゆう氏による同名小説が原作。10歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂が演じている。本作は「悪人」「怒り」などの李相日(リ・サンイル)が監督を務めており、広瀬は「怒り」以来のタッグとなった。撮影を振り返って、広瀬は「あんなにがっつり血のりをやったのは初めてで嬉しかった。役者としてなんとなく憧れがあったので、映画だなって思いました」と初々しい発言。「毎日現場で血のりつけられていたのでゾンビ映画は大変だなと思った」と話すと、松坂が「ゾンビやりたいですね」とノリノリ。広瀬も「次はゾンビでっ」と声を弾ませた。
松坂桃李、新社会人にアドバイス
この日は春から新社会人となった約50人が集結。全員スーツという出で立ちで、広瀬は「新鮮な景色。同世代のみなさんにこの作品がどう届いたのか気になる」と話し、松坂は「この空間にいられるのがすごく嬉しいです」とにっこりだった。“新社会人”にひっかけ「初めての現場で心がけていることは?」と聞かれると、松坂が「“聞く”こと。自分はゼロの状態なので、監督の言葉も大事だけど各部署の人がどういうスタンスで作品に取り組んでいるのか聞くのが大事。現場は1つの組織なので、その中で周りの人たちのことを聞くことが大事。早くなじんでスタートラインに立てるように、ほぐす。そういうこと」と紹介。その言葉に広瀬は「素晴らし過ぎて、この後しゃべりたくない(笑)。そのとおり」と感服していた。
壁にぶつかったときの対処法は?
試写会では新社会人が広瀬と松坂に直接質問するコーナーが設けられた。「壁にぶつかったときの対処法は?」と聞かれると、広瀬は「(周囲の人に)遠慮なく甘えます。“ええい!”ってバカな顔をして人に全力で甘えちゃいますね。これまで甘えることが出来なかったけど20歳過ぎてから出来るようになった。『つらい』って話すことがこんなにも楽になるんだと体験したんです。それからは甘えるようにしています」と明かした。松坂は「僕は1回立ち止まるかも」と言い、「周りが気になってしまうけど勇気を振り絞って立ち止まるのも1つの方法。自分がやらなきゃいけないことが見えているので、そこからピックアップする。そういう突破口で乗り越えてきましたね」と語った。
広瀬すず、女優を続けた原動力
また、「なぜこの仕事をしているんだろう?と思う瞬間はあるか」という質問が。広瀬は「すごくこの仕事をしたい!というよりは、姉(広瀬アリス)が先にやっていたので後からついていった感覚が強いんです。女優をやり始めた頃は大人たちに囲まれて『いつ辞められるのかな?』と考えていた。楽しいのはファッション(の仕事)だけだった」と告白した。それでも女優を続けてきた広瀬。それは「辞められずにやり続けていたとき『女優を辞めても私には何も残っていない』と思った。負けることが悔しくて、出来ないことや中途半端なことがあるのが悔しかった。なので、簡単に言うと“勝つ”までやろうと。自分が満足するまで、とりあえず悔しいからと思って続けた。だから気合いです!」と話した。
松坂も「日々ありがたいことに忙しくさせてもらっている。でもふとした瞬間に『あれ、なんでこれやっているんだろう?』と急に後ろから感情がのしかかってくることが多々ある」と吐露。モチベーションは若手時代から徐々に変化していると話し、現在は「一つの作品終わって『これでオールアップです』と言われたとき、関わった皆さんの顔を見て『ああ、やってよかった』と思う。そういう空気を共有するため作品をやり続けているかもしれないです」と語った。
約30分間のイベントが終わると、松坂は「すごく良い時間だった。こちらも身が引き締まる時間だった。こっちももらった部分がある」と感謝。広瀬は「桃李さんの意見に感動しています。私も“そっち側”で色々聞きたかった〜」と悔しがっていた。(modelpress編集部)
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