(上段左から)Azumi Hasegawa、阿部進之介、紀里谷和明(中段左から)駒谷揚、志尊淳、柴咲コウ(下段左から)柴田有麿、三島有紀子、山田佳奈(提供写真)

志尊淳・柴咲コウら、監督初挑戦「MIRRORLIAR FILMS Season2」メイキング画像も公開

2021.10.27 18:00

2022年公開の短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season2」の参加監督が発表され、俳優の志尊淳・女優の柴咲コウらが、監督初挑戦することが決定した。

  

短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」

志尊淳監督(提供写真)
伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」に、自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢や性別、職業、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開。

Season1は、安藤政信、枝優花、武正晴、花田陵、三吉彩花、山下敦弘と、一般クリエイター、西遼太郎、針生悠伺、藤原知之の9監督が参加し、北京国際映画祭でのワールドプレミア、金沢でのジャパンプレミアを経て9月17日より劇場公開。9日間連続で日替わりゲストによる舞台挨拶を行うなど1年間にわたるプロジェクトが華々しくスタートした。

志尊淳・柴咲コウら「MIRRORLIAR FILMS Season2」監督として参加


柴咲コウ監督(提供写真)
余韻が冷めやらぬ中、この度、Season2の参加監督を発表。

本プロジェクトの発起人の1人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めた他、企画にも携わるなど俳優だけに留まらない活躍をみせる阿部進之介、『ラスト・ナイツ』(15)でハリウッド進出を果たした他、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督・紀里谷和明、大河ドラマ「青天を衝け」に出演するなど若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊、俳優のみならず、昨今はレトロワグラース代表としての顔も持ち活動の場を広げている柴咲、『幼な子われらに生まれ』(17)で第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞など多数受賞した映画監督・三島有紀子、2010年より劇団「□字ック」主宰、脚本家として「全裸監督」、映画監督として『タイトル、拒絶』(20)でデビューした山田佳奈。今回発表となった参加者のうち、阿部、志尊、柴咲は監督初挑戦となった。

さらに、“選定クリエイター枠”として、419作品の応募の中から選ばれた、Azumi Hasegawa、柴田有麿、駒谷揚の3人も参戦する。(modelpress編集部)

Azumi Hasegawa コメント

Azumi Hasegawa監督(提供写真)
撮影時はパンデミックの最中だったので、CCO(コービッド・コンプライアンス・オフィサー)に現場に入ってもらい、撮影に臨みました。今ではニューヨークでは、どこでもPCR検査ができますが、当時はテストが手軽にできず、長時間外で並ばなければできなかったので、寒い冬の時期にクルー全員にテストを受けてもらうのが、申し訳無かったです。

またメインキャラクターのミセス・ワンの家にぴったりな場所を探したのですが、パンデミックで家を貸してくれるロケーションが見つからなかったので、自宅に壁紙を貼り、彼女に合った家具と小物を集めて、ミセス・ワンの家に作り上げました。プレップに時間がかかりましたが、苦労した分、思い通りのセットが作れて満足しています。

阿部進之介コメント

阿部進之介監督(提供写真)
楽しかった!もちろん撮影は大変だったけど楽しかった!1文字目から書き起こした物語は、沢山の仲間の力を借り、自分の想像を超えて動きだす。この快感は忘れられないよね。やっぱり映画が好きです。

駒谷揚コメント

駒谷揚監督(提供写真)
去年の自粛期間中、キャストは家族、ロケ地は自宅、という半径1メートル以内の素材で撮った映画がまさかの全国上映へ!しかも並み居るクリエイターの方々の作品と並んで?!家族一同「ワクワク」と「大丈夫か?」がないまぜの気持ちですが、「誰でも映画が撮れる時代」というミラーライアーフィルムズのテーマにはドンピシャな気がしております。それくらい荒削りと勢いと家族愛?が詰まった映画です。ウチの家族のギャグと熱演がどうかお客さんに届きますように!と祈りながら、大きなスクリーンでの上映を楽しみたいと思います!

志尊淳コメント


今回、初めて監督をやらせて頂き、普段俳優として作品に入るまでに沢山のスタッフさんが⼤変なことをしてくださっていることを肌で感じました。中々作品も思い通りに作れない日々が続いておりますが、こうして作品を皆様に届けられることを幸せに思います。作品の内容について、公開前に言及しないつもりです。見て、皆様の想いで感じ取ってもらいたいです。みんなで真剣に向き合いました。よろしくお願いします。

柴咲コウコメント

物語を作ること。ディレクションすること。これまで、音楽の作詞やツアーの舞台づくり、音楽雑誌でのエッセイ、その他にも色々と企画製作などやってきていたが、「どうして映像監督は今までやってこなかったのだろう?」と疑問になるくらい、それぐらい、今回の企画に参加する前と後では私の人生においての意味合いが大きく変わったように思う。

私は映画マニアでもない、研究肌でもない。どちらかというと好きなものが偏っている。それでも、勝手に自分に制限をかけていたことに、今回この企画に参加してみて初めてハッとした。20年以上、数々の監督の手腕を役者として間近で見てきたこの経験を、活かさない手はないではないか。物語は15分以内。ショートムービーで準備期間も撮影期間も全て短い、予算もない。今回、様々限られた中で始まったプロジェクトであったが、まるで見えない力に導かれるように、ご縁が集まり、撮影本番当日を滞りなく迎えられた。本番には様々な奇跡が重なり、実に濃密な2日間を過ごし、そして現在編集作業へ。とても「偶然」という一言では片づけられない。出逢いの必然であった。

柴田有麿コメント


柴田有麿監督(提供写真)
自分の作品を作る喜び、そして皆様に観て頂く喜び、スクリーンでもう間も無く、ご覧頂けると思うとドキドキが止りません。尊敬する先輩、グッと下支えしてくれる同級生、そして頼りになる後輩と、色んな方々のお力添えでこの作品は成り立ちました。感謝しても感謝しきれません。そして、観て頂いた方の、1日の些細かもしれない、幸せな時間の⼀部になればという願いを込めて、制作した作品です。改めまして、皆様に映画館でお会いできる日を楽しみにしております。

三島有紀子コメント

三島有紀子監督(提供写真)
生まれ育った街、大阪堂島で、私小説のような作品を作りました。始まりは、施設にいる母の「インペリアルのハンバーグが食べたい」という一言です。その洋食店は、実家の近所にありコックは幼なじみ、家族ぐるみのつきあいです。生まれ故郷に向かうと、通りはすっかり変ってしまっていて店には〝閉店のご挨拶〟と張り紙があり、中はがらんどうとなっていました…。「ここで映画を撮りたい」。そう思って脚本を書き、幼なじみ、気心の知れたスタッフ、最高のキャストの方々、みんなで撮り上げる事が出来ました。この映画を上映していただけます事を心から感謝しています。

山田佳奈コメント

山田佳奈監督(提供写真)
『変化』についての物語を描く。ならば自分自身、監督としても人間としても、『成長』になる機にしたいと思って撮影に挑みました。毎度のことながら、参加してくれた俳優部やスタッフ各所には頭が上がりません。改めてお礼申し上げますとともに、とても有意義な撮影でした。15分という制約に、ああもっと尺があればなぁ…と思いながら編集し、いよいよラインナップ発表です。いろいろと気苦労の多かった年でしたが、無事に皆さんとお会いできることを楽しみにしております。

紀里谷和明監督(提供写真)
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