EXILE ATSUSHIが歌う「Amazing Grace」映画「いのちの停車場」イメージソングに決定
2021.04.29 07:30
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EXILEの活動を勇退し、現在ソロ活動を行っているATSUSHIが、吉永小百合主演、松坂桃李・広瀬すずらが出演する映画「いのちの停車場」(5月21日公開)のオフィシャルイメージソングである「Amazing Grace」を歌うことが決定した。
吉永小百合主演、松坂桃李&広瀬すずら出演「いのちの停車場」
主演の吉永をはじめ、松坂、広瀬、西田敏行ら豪華キャストたちが出演する本作は、「在宅医療」に携わる医師、患者、そしてその家族たちを通して、“いのち”や“愛”そして今を生きていく“家族たちの願い”を丁寧に描き出す。原作は現役医師として都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめながら、作家としてNHKでテレビドラマ化され話題を呼んだ「ディア・ペイシェント」(2018年刊行)などを世に送り出した南杏子による「いのちの停車場」(幻冬舎文庫)。「八日目の蝉」(2012)や「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」(2015)など数多くの名作を生み出してきた映画界を代表する監督の一人である成島出がメガホンを取る。
EXILE ATSUSHI、「いのちの停車場」イメージソング「Amazing Grace」歌唱
「Amazing Grace」は言わずと知れた世界的な名曲で、これまでジュディ・コリンズやエルヴィス・プレスリー、アレサ・フランクリンら名だたる歌手たちが歌い継ぎ、日本国内でも本田美奈子や中島美嘉、MayJ.ら女性を中心に幅広いアーティストがさまざまなシーンでこの曲を披露している。本映画においても、昨年12月24日に解禁され本編初出しとなった特報映像や、今月2日に解禁された本予告映像でも「Amazing Grace」が使われ、話題のアーティストFAKYのメンバーであるAKINAが歌唱を担当。「まほろば診療所」の面々や、在宅医療を受ける患者、その家族が向き合う“いのち”の一瞬の輝きを優しく彩りましたが、今回、この「Amazing Grace」を本作のオフィシャルイメージソングとして前面に押し出し、EXILE ATSUSHIが歌唱することが決定した。
これにより、劇中には登場しない楽曲を一つの映画作品で異なる2組のアーティストが歌唱するという貴重な機会が実現し、映画本編のテーマである「愛」や「願い」をより鮮やかに浮かび上がらせ、全ての人の背中をやさしく押してくれる物語を改めて感じさせてくれている。
EXILE ATSUSHI「本当に自分に務まるのだろうかという想いもあった」
EXILE ATSUSHIといえば2001年9月にEXILEのメインボーカルとしてデビューして以来20年以上、多くの人に愛されてきた日本を代表するボーカリストの一人。昨年1月には収益を児童養護施設などの支援に充てる目的で自身のYouTubeチャンネルを開設し、同年7月には歌手のAIとともにミュージシャン支援プロジェクト「Musician Aid Japan Project」を発足するなど、その社会的な活動も注目される彼は、同年11月2日をもってグループから勇退。コロナ禍で改めて自分と向き合い、今後の人生を考える中で、限られた時間をソロのアーティストとして新たな夢に挑戦したいという思いが強くなり、人気グループEXILEの第一線から退くことを決断した。そんなATSUSHIは今回のイメージソングの歌唱に際して「誰もが聴いたことのある偉大な楽曲であり、本当に自分に務まるのだろうかという想いもあったのですが、折角頂いたお話でもあるので、挑戦してみようと思いました」とコメントし、並々ならない気合いを感じさせた。
また、映画については「10分に一回ぐらい泣いていました」と語り、自身が歌唱する「Amazing Grace」の制作にも「人生の壮大さや儚さとか色々なものを感じられる楽曲なので、少しでもこの映画の力になれればという想いで、心を込めて歌わせて頂きました」と万感の想いを反映させたことを吐露した。
「Amazing Grace」はGW明けから随時テレビスポット等の予告映像に使用され、また今後各種イベントなどでも活用される予定で、公開まで1カ月を切った映画のプロモーションをより一層盛り上げていく予定。なお、EXILE ATSUSHIが41歳の誕生日を迎える4月30日0時に「Amazing Grace」の配信が開始されることが決定している。(modelpress編集部)
EXILE ATSUSHIコメント全文
誰もが聴いたことのある偉大な楽曲であり、本当に自分に務まるのだろうかという想いもあったのですが、折角頂いたお話でもあるので、挑戦してみようと思いました。人生の壮大さや儚さとか色々なものを感じられる楽曲なので、少しでもこの映画の力になれればという想いで、心を込めて歌わせて頂きました。『いのちの停車場』は、言葉で表すのは難しいですが、ただ単純に“感動した”という言葉だけでは片付けられないぐらい、今まさに日本中の人達にとって必要なテーマであり、考え方をより深めてくれた映画だと思います。映画を拝見しながら、10分に一回ぐらい泣いていました。絶対に見たほうがいい映画だなと思いました。
限りある命の中で、いいことも悪いことも色々なことがあるかと思います。ただ、「Amazing Grace」を聴いている間は、それも全て美しく彩られる、そんな風に聴いて頂けたら嬉しく思います。今というこの時代をどう生きるかという大きな課題に対して、この映画には大きなヒントがあると思いますので、是非色々な方に見てほしいです。少しでも命の大切さや儚さを感じて頂けたら僕も歌で参加させて頂いた身として嬉しく思います。
STORY
東京の救命救急センターで働いていた、医師・白石咲和子(吉永)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和子にとっては人生の分岐点。久々に再会した父(田中泯)と暮らし、触れあいながら「まほろば診療所」で在宅医として再出発をする。「まほろば」で出会った院長の仙川徹(西田)はいつも陽気な人柄で患者たちから慕われており、訪問看護師の星野麻世(広瀬)は、亡くなった姉の子を育てながら、自分を救ってくれた仙川の元下で働いている。ふたりは、近隣に住むたった5名の患者を中心に、患者の生き方を尊重する治療を行っており、これまで「命を救う」現場で戦ってきた咲和子は考え方の違いに困惑する。そこへ東京から咲和子を追いかけてきた医大卒業生の野呂聖二(松坂)も加わり「まほろば」のメンバーに。野呂は医師になるか悩んでおり、そして麻世もまた、あるトラウマに苦しんでいた。
様々な事情から在宅医療を選択し、治療が困難な患者たちと出会っていく中で、咲和子は「まほろば」の一員として、その人らしい生き方を、患者やその家族とともに考えるようになってゆく。野呂や麻世も「まほろば」を通じて自分の夢や希望を見つけ、歩みはじめた。生きる力を照らし出す「まほろば」で自分の居場所を見つけた咲和子。その時、父が病に倒れ…。父はどうすることもできない痛みに苦しみ、あることを咲和子に頼もうとしていた。
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