伊藤万理華、金子大地 (C)モデルプレス

金子大地、伊藤万理華の“女優魂”絶賛「こんなに細いのにすごい」<サマーフィルムにのって>

2020.11.02 20:25

女優の伊藤万理華と俳優の金子大地が2日、都内で行われた映画「サマーフィルムにのって」(2021年公開)東京国際映画祭公式上映舞台挨拶に、メガホンをとった松本壮史監督とともに登壇。撮影時のエピソードを明かした。

  

金子大地、伊藤万理華の“女優魂”絶賛

伊藤万理華、金子大地 (C)モデルプレス
本作は、時代劇を溺愛する映画部所属の女子高生ハダシ(伊藤)が、彼女の趣味とは真逆のキラキラ青春ラブストーリーばかりを制作する映画部に落胆する中、理想とする武士役にぴったりな少年・凛太郎(金子)と出会い、親友のビート板とブルーハワイを巻き込んで自分の愛する時代劇の制作に乗り出すが、実は凛太郎はタイムトラベルしてきた未来人だった…というストーリーのSF青春映画。

伊藤万理華、金子大地 (C)モデルプレス
映画は夏休みの設定だが、撮影時はすごく寒かったそうで、伊藤は「特に寒いなと思ったのは、最初に凛太郎と出会うシーンで、私がひらけた場所で勝新のマネをしているときは、どこにも壁がなくて、風を避けられなくて寒かったです」と苦労を明かしたが、金子は「すごく寒くて僕は震えていたんですけど、伊藤さんは強くて、そんな感じを一切出さなかったからすごいなって。こんなに細いのにすごいな。俺も頑張ろうって思っていました」と伊藤の女優魂を絶賛。

伊藤はこの金子の思いは初耳だったようで「そうだったんだあ」と嬉しそうな表情を浮かべた。

松本壮史監督、伊藤万理華、金子大地 (C)モデルプレス
加えて、松本監督が「ヨーイ、7月!」などと掛け声をして撮影していたことを明かすと、伊藤は「『7月!』とか『8月!』って言ってくれて、みんな夏のテンションになったんですけど、そのひと声がないと凍え死にそうなくらい寒かったです」と現場での気遣いに感謝していた。

伊藤万理華、居合抜きのポーズ研究

伊藤万理華 (C)モデルプレス
金子大地 (C)モデルプレス
ノースリーブのドレス姿で観客と報道陣の前に登場した伊藤は「本日は、映画祭という憧れの場所に、こんなに早く立てて本当に嬉しいです」と笑顔で挨拶し、脚本を初めて読んだ際の心境を尋ねられると「監督の松本さんと、脚本の三浦(直之)さんと2年前にもショートフィルムでご一緒していて、そのときから『映画がやりたいんだ』という話は聞いていて、やっといただいたときに、確かにただの時代劇オタクというわけではなく、最後に殺陣が入るというところとか、やったことないから“大丈夫かな”って思いはありました」と回顧。

同じ質問に、金子は「まさか未来から来た人を演じるとは思っていなかったんですけど、僕も三浦さんとドラマで一緒に仕事をしたことがあって、脚本を読んだときに、三浦さんにしか書けない話だなと思って、映像が想像できていなかったんですけど、試写を見たときに感動して、演じられてよかったなって思いました」としみじみと語った。

伊藤万理華 (C)モデルプレス
また、時代劇に対してどんなイメージを持っていたか聞かれた伊藤は、これを機に時代劇をたくさん見たことを明かし「ずっと色褪せない、私の世代でも楽しめるエンタメがちゃんとあって、ラブストーリーもあって、まさにハダシが描きたかった時代劇が詰まっていて、だからこんなに惚れ込んでオタクになっちゃったんだって、見ていて思ったし、特に勝新(勝新太郎)の『座頭市』とか“シビれるなあ”って思いました」とにっこり。

MCから勝新の居合抜きのポーズが決まっていたと褒められると「やっぱり時代劇オタク、勝新オタク(の役)として、ものすごい研究しました。きっとこれから『サマーフィルム』を見る方で時代劇や勝新が好きな方がいらっしゃると思うので、そういう方にもちゃんと納得していただける動きになればいなと思って、ポーズだけでも頑張って研究しました」と打ち明けた。

伊藤万理華 (C)モデルプレス
最後に「この映画は映画が好きな人にはもちろん見てほしいんですけど、今はモノ作りだったり、何かを作り出す一歩が踏み出せていない状況が続いていると思うので、この映画を見たときに、何か自分でもやってみようって思ったり、少しでも明るい気持ちになってもらって、映画って素晴らしいなって思ってほしいです」とアピールした。(modelpress編集部)

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