柳楽優弥・田中泯、W主演で“初映画化” 「HOKUSAI」豪華キャスト発表
2019.08.07 07:00
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俳優の柳楽優弥、田中泯をW主演に迎え、阿部寛、瑛太、玉木宏が出演する映画「HOKUSAI」が2020年初夏に公開されることがわかった。
柳楽優弥・田中泯W主演「HOKUSAI」
構想約3年、数少ない史実をもとに独自の視点と解釈によって、葛飾北斎の知られざる生涯を“初映画化”する今作。青年期の北斎を目覚めさせた稀代の版元・蔦屋重三郎、老年期の北斎のパートナーとなる人気戯作者・柳亭種彦の2人とのエピソードを軸に「人間・北斎」と、彼が描いた「三つの波の秘密」が生まれるに至った物語を描く。柳楽優弥・瑛太・玉木宏ら豪華集結
北斎に、W主演で挑む柳楽と田中。才能は認められながらも、売れない絵師として、葛藤の中で筆をとり続けた青年期の北斎を柳楽が、芸術家としての情熱を失うことなく、孤独に自らの画才を磨き続けた老年期の北斎を田中がそれぞれ演じる。さらに、青年期の北斎を見出した名プロデューサー・蔦屋重三郎役で阿部寛、老年期の北斎とパートナーを組む人気戯作者・柳亭種彦役で瑛太が出演。青年期の北斎がライバル意識を向ける美人画の大家・喜多川歌麿役に玉木宏と豪華キャストが集結する。
柳楽優弥「とても迷いました」
柳楽は今作出演にあたり、「若い頃の北斎は、あまり情報もなく、謎に包まれていたので、初めはどの様に演じるべきかとても迷いました」と当初の苦労を吐露。そのうえで「さまざまな資料を読んだり、監督と相談していく中で、逆に知られていないからこそ、僕たちで『北斎像』を作り上げていこうと現場に臨ませていただけたことは、とても楽しくやりがいを感じました」と自身の役柄への思いを明かした。(modelpress編集部)
柳楽優弥コメント
僕が演じさせていただいた若い頃の北斎は、あまり情報もなく、謎に包まれていたので、初めはどの様に演じるべきかとても迷いました。さまざまな資料を読んだり、監督と相談していく中で、逆に知られていないからこそ、僕たちで「北斎像」を作り上げていこうと現場に臨ませていただけたことは、とても楽しくやりがいを感じました。絵を描くことが本当に好きで、数々の壁にぶち当たりながらも徹底的に追求する「好きこそものの上手なれ」ということわざを体現したような世界的スターである北斎さえも、売れない時期や苦しい時代があったということを知れて嬉しかったですし、夢を感じました。世界中にいる北斎の熱狂的なファンの方たちにもぜひ観て頂きたいです。
田中泯コメント
葛飾北斎はもともと大好きでしたが、役の年頃が、ちょうど今私自身が差し掛かっている年齢でもあり、とんでもないタイミングでこの様なお話が来たな、とご縁を感じました。大勢の人の前で北斎になることができる、というチャンスをいただけたことは本当に幸せなことだと思います。おそらく僕が日常的にやろうとしてもたどり着かない“ある高み”へ引っ張り上げてもらえる、架空からまるで現実の時間のように変わっていく、起こらないことを起こしていくということが、この映画の持つ力なのだと思います。僕は、彼のような才能をこれっぽっちも持っていない人間ですが、ある種の世の中に対する、耐えられないものをずっと持ち続けて生きていることにはすごく共感しました。映画に出てくる北斎のいくつもの重要な言葉がわかると、彼が、単に絵だけで評価されているわけではないということがわかると思います。
阿部寛コメント
僕は、若き日の葛飾北斎を見つけ、才能を見抜きそして育てた、蔦屋重三郎という役をやらせて頂きました。今でいうプロデューサーであり、北斎や歌麿、写楽などさまざまな才能を集めて、自身の手で育てていくという先見の明を持ち、絶えず新しいことを作り出していった人物です。おもしろい役でした。果たしてこの人物をどうやって演じようかと、色々と調べましたが、最終的には、現場で実際に柳楽くんたちと対峙することによって作っていきました。北斎を演じた柳楽くんは、動物的というか反射神経というか、彼ならではのお芝居で、“思いのほか柔らかく、思いのほか強く”こういう感じで来るだろうという予測を大体外してきたので、一緒にやっていて楽しかったです。それぞれの絵師たちの生き様、そして僕の演じた蔦屋重三郎の生き様をぜひ見てほしいと思います。
瑛太コメント
時代背景問わず、今の日本でも芸術的な事に身を置く人間として何を覚悟して人前に立つのか、田中泯さん演じる、葛飾北斎から教わりました。共演はできませんでしたが、柳楽優弥くんの葛飾北斎も心から楽しみにしています。玉木宏コメント
喜多川歌麿という人物を、絵師ということを大前提にしながらも、ちょっとしたエロティシズムというか、どこかちょっと危うい感じになればと思い、いかにキャラクターのインパクトや作品のメッセージを残すか考え、演じさせていただきました。絵師たちと蔦屋重三郎との関係は、僕らの仕事とも通ずるものがあるように思います。プロデューサー的な存在が蔦屋重三郎で、僕らはアーティスト。皆それぞれに新しい芽が出てくるとそこに対して嫉妬心が生まれたり、プライドや孤独を感じながら自分と向き合っていく。それは現代にも通ずる、この作品の面白さであると思います。登場する浮世絵やセットも色彩豊かで、心に残る、心に響く、日本ならではの作品になっていると思います。
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