(左上から時計回り)安藤政信、清原果耶、田中哲司、室井滋、渡辺裕之、佐津川愛美、小西真奈美(C)「デイアンドナイト」製作委員会

山田孝之が惚れ込んだ 初プロデュース映画に清原果耶ら出演決定<デイアンドナイト>

2018.08.02 05:00

モデルで女優の清原果耶らが、山田孝之の初全面プロデュース映画「デイアンドナイト」に出演することが分かった。合わせて、2019年1月26日に公開されることが発表され、公開特報映像とポスタービジュアルも解禁された。

  

映画「デイアンドナイト」とは

「人間の善悪とは」をテーマに、山田が一切出演せず、裏方業に専念する同作。実直で正義感が強かった父親の自殺をきっかけ、実家に帰ることになった主人公・明石幸次(阿部進之介)が、父親の死の真相を探るうちに裏の顔があったことを知る。

昼と夜、表と裏、善と悪、人間の持つ二面性に振り回されるうちに、やがて自分も裏稼業に染まっていく姿、自分の定義する善悪によって翻弄される人間を描き、観る者の「善悪」の定義について一石を投じる。

映画「デイアンドナイト」ポスタービジュアル(C)「デイアンドナイト」製作委員会

清原果耶、山田孝之絶賛の表現力を見せる

清原が演じるのは、物心つく前から児童養護施設で生活をしている少女・大野奈々。清原は「オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった彼女の揺らめきが 私自身と重なる部分があり 、彼女の理解者でありたいという想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています」と回想。

そんなオーディションでひときわ輝きを放った清原の表現力に惚れ込んだ山田からは、「オーディションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと『奈々』だった。僕が生み出した、とても複雑な役にも関わらず清原果耶は『奈々』と一つになり、全てを翻弄させた」と絶賛の言葉が送られた。


安藤政信&田中哲司ら追加キャスト発表

今回発表された追加キャストは、清原のほか、安藤政信、田中哲司、小西真奈美、佐津川愛美、渡辺裕之、室井滋、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史の13人。犯罪行為に手を貸す寡黙な女性を小西、児童養護施設で働くスタッフを佐津川、幸次の両親を渡辺と室井が担う。

安藤政信、重要な役を務める

安藤が演じるのは父を亡くし実家に戻った幸次に救いの手を差しのべる北村健一。昼と夜の顔を持ち、正義と犯罪を共存させながら幸次に不確実な善悪の境界線を突きつける重要な役どころで、出演にあたり「孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事、藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事、幸せです」とコメントした。

田中哲司「とても心地良く素敵な現場でした」と明かす

また田中は、幸次の父を死に追い込むきっかけとなる大手企業の社員・三宅良平役。明石家と相対する傍ら、自らの家族を支える良き夫であり父である三宅の存在が、作品テーマをより強固に体現。

田中は、「この映画は、どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、じゅん菜を美味しく頂きながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感の様なものがあり、それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした」と振り返った。

山田孝之「これからも強く生きようと思う」と語る

なお、同作について山田は「デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う」と決意。

藤井監督からは、「2013年に主演の阿部さん、プロデューサーの山田さんとゼロから作り上げた世界が、5年の時を経て、映画となって羽ばたこうとしていることをとても嬉しく思っています」と歓喜の言葉があがった。(modelpress編集部)

安藤政信コメント

孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事、藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事、幸せです。

清原果耶コメント

この度、大野奈々役で出演させていただくことになりました。清原果耶です。オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった彼女の揺らめきが 私自身と重なる部分があり 、彼女の理解者でありたいという想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています。

思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです。この映画が「善と悪の根源」について観てくださった方に問いかけます。宜しくお願い致します。

田中哲司コメント

なんか、藤井監督、阿部君、孝之君達が温めてきた作品に、この三宅という役で声かけてもらって、本当に嬉しかったし、頑張らねばと思いました。

この映画は、どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、じゅん菜を美味しく頂きながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感の様なものがあり、それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした。

秋田の、気候とか自然、寒さだったり、風だったり、雨とか雪、そして人々、土地のスケールが確実に演技と共鳴して映画に刻まれてると思います。最後に一言、いや~寒かった!

藤井道人(監督)コメント

2013年に主演の阿部さん、プロデューサーの山田さんとゼロから作り上げた世界が、5年の時を経て、映画となって羽ばたこうとしていることをとても嬉しく思っています。

オーディションで出会った清原さん、この企画に賛同してくださり素晴らしいお芝居を見せてくれた安藤さん、田中さんを初めとする全てのキャストの皆さま、そして過酷な寒さの中、作品を最後まで見届けてくれたスタッフ、秋田県の皆さまに深く感謝しております。

「デイアンドナイト」は、私たちが生きる上で「善い」と思っていることに疑問を投げかけ、その裏側に潜む「悪」にフォーカスした映画です。是非劇場で体感してください。宜しくお願い致します。

山田孝之(プロデューサー)コメント

俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ。

阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。

そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーディションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。

デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。
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