二階堂ふみ&山崎賢人、手をつないだ2人に視線集中(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会 

二階堂ふみ&山崎賢人“うわさの2人”手つなぎ姿に視線集中 『オオカミ少女と黒王子』撮影現場に潜入

2016.02.16 07:00

大きな窓から光の差し込む広々とした学食は、制服姿の学生たちでごった返し、活気に包まれていた。その中心にいるのは、同じく制服に身を包んだ二階堂ふみ山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)。学校イチのイケメンが、平凡すぎるあの子のカレシに―!?校内をざわつかせる“スキャンダル”発覚の瞬間だ。

  

映画『オオカミ少女と黒王子』撮影現場に潜入

昨年12月、神奈川県内の某女子大で映画『オオカミ少女と黒王子』(5月28日公開/廣木隆一監督)の撮影がメディアに公開された。八田鮎子氏の人気コミックを原作に、恋愛経験ゼロの見栄っ張り女子高生・篠原エリカ(二階堂)と、その同級生の“超ドS”イケメン・佐田恭也(山崎)の関係を描くラブコメディー。真冬の澄み渡る晴天に恵まれたこの日、大勢のエキストラを交えて学食シーンの撮影が行われた。

映画『オオカミ少女と黒王子』撮影現場に潜入!(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会

金髪の山崎賢人&“平凡JK”二階堂ふみが新鮮

山崎は黒のカーディガンにグレーの制服パンツ。ゆるめに結んだネクタイ、上履きのかかとが隠れるほどダボッとしたズボン丈が “モテ男”恭也らしいが、何よりも金色に染めた髪がこれまでの山崎のイメージを一変させる。一方の二階堂は飾り気のない黒髪ボブでベージュのカーディガン、チェックのミニスカートに紺ハイソ。その姿はごく普通の女子高生だが、個性的なイメージの強い二階堂だけに、その“平凡”さが逆に新鮮に映る。

ドSスマイルを浮かべる山崎賢人、それに翻弄される二階堂ふみ(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
シーンはエリカがダッシュで食堂に入ってくるところからスタート。その手には恭也から命ぜられたコーラとジュースを握っている。なぜ彼女が“パシリ”同然の扱いを受けているのかと言えば、2人の間に秘められた「絶対服従」の関係ゆえ。自分の“犬”になることを条件に、「彼氏のフリをしてほしい」というエリカの頼みを受け入れた恭也は、息を切らしながら走ってきた彼女に「遅い。俺を待たせるなんて何様のつもりだよ」と真顔で言い放つのだった。

撮影の合間は仲むつまじく談笑する二階堂と山崎だが、いざカメラが回るとドS全開の恭也とそれに振り回されるエリカにスイッチオン。ウソをついてしまったがためになりふり構わず走るエリカ、その必死ぶりに思わず吹き出す恭也…という、“オオカミ少女と黒王子”を象徴するコミカルなシーン。絶妙なタイミングや会話のテンポを追求すべく、二階堂は息の上がるダッシュを何度も繰り返した。

ドS王子の“顎クイ”にドキドキが止まらない!

学校イチのイケメンが彼氏って本当!?(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
そこに同級生の立花マリン(玉城ティナ)、手塚愛姫(池田エライザ)らが合流し、2人の関係を問い詰めるやり取りへ。ウソがバレないか内心ヒヤヒヤのエリカに対し、自分のペースを崩さない恭也。少々おしゃべりが過ぎるマリンを超至近距離の“顎クイ”と王子様スマイルで黙らせるドキドキのひとコマは、山崎が演じるからこそサマになる。

廣木隆一監督と和やかに談笑(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
そして、恭也がエリカの手を引いて食堂を出て行くシーン。その場の視線が2人だけに注がれ、「どういう関係?」「付き合ってるの?」とざわざわ…。

“ウソから始まる恋”の行方は?(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
ギュッと手をつないだまま姿を消した2人。その瞬間から学校中のうわさになること間違いなしだが、果たして“ウソから始まる恋”の行方は―?

「色々と相談しながら」「凄くやりやすい」

二階堂ふみ&山崎賢人が絶妙なコンビに(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
フレッシュなキャストが集結した現場。「エライザちゃん…エラちゃん!」(山崎)とあだ名を付け合うなど、主演の2人から広がる和やかな雰囲気も印象的だった。

2人は山崎のデビュー作となったドラマ「熱海の捜査官」(2010年、テレビ朝日/監督:三木聡)以来の共演。二階堂は「すごく楽しいですね。実際に山崎くんとは仲がとっても良いので、お互い会ってない間、どういうものを感じ見てきたのか撮影合間に話もしますし、こういうことやりたいのだけど、どう?て色々と相談しながらやっています」とコメント。山崎も「凄くやりやすいです。エリカと恭也いうものを探りながら、一緒に作っていく感じが楽しいです」と二階堂とのコンビに充実感をのぞかせていた。

プロデューサーコメント:キャスティング理由、撮影裏の素顔

原作ビジュアルを完全再現(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
「オオカミ少女と黒王子」原作ビジュアル(C)八田鮎子/集英社(C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
松橋真三プロデューサーは、女子が共感しやすいキャラクターであるエリカ役のキャスティングについて「二階堂さんは女優としては世界の映画賞を総なめにする実力派ですが、意外にも等身大の女の子は演じたことがないということで、あえてお願いしてみるという所からスタートしました」と経緯を紹介。一方の恭也は“国宝級”のイケメンということで、「満場一致」で山崎に決定。「企画自体は1年半前からスタートしましたが、2人がスターになっていくことを見越したキャスティング。それが見事にハマった」と自信を見せた。

撮影を通じて見えた素顔は「2人とも真面目で、役柄のことを一生懸命考えています」。二階堂は「まずはエリカの見た目から研究したいということで、監督と一緒に渋谷、原宿、代官山を巡りながらエリカらしいスタイリングを探していました」とファッションアイコンならではのこだわりを追求。山崎は「ものすごく優しくて、穏やかな性格でありながらも、とても真摯な方です。今回もビジュアルを恭也に近づける為に、クランクインの前日に自ら人生初めての金髪にしていました」と役作りへのエピソードが明かされた。

原作コミックはティーンから圧倒的な人気を誇り、実写化の権利も各社“争奪戦”だった。熱烈な原作ファンの反応も気になるところだが、物語の軸となるエリカと恭也のやり取りや、恭也のキャッチーなセリフの構築にあたっては、実際に読者であるティーンにアンケートを実施。「特に人気のある恭也のセリフを余すことなく映画に盛り込みました」という徹底ぶりに期待が高まる。(modelpress編集部)

映画『オオカミ少女と黒王子』

5月28日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー
出演:二階堂ふみ 山崎賢人/鈴木伸之 門脇麦 横浜流星 池田エライザ 玉城ティナ 吉沢亮/菜々緒
原作:八田鮎子「オオカミ少女と黒王子」(集英社「別冊マーガレット」連載)
監督:廣木隆一『ストロボ・エッジ』『娚の一生』『余命1カ月の花嫁』
脚本:まなべゆきこ


<ストーリー>
高校に入学したばかりの篠原エリカ(二階堂ふみ)は恋愛経験ゼロなのに彼氏とのラブ話を語る“オオカミ少女”。恋愛経験豊富な友達にその存在を疑われ、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として写真を見せて、その場をしのごうとする。ところが、その彼は同じ学校に通う、学校イチのイケメン“王子”佐田恭也(山崎賢人)だった!事情を打ち明けると、彼氏のふりをしてくれることになった恭也。しかし、彼が出した条件はエリカの“絶対服従”。ドSのな恭也にふりまわされるうちに、ウソから始まった2人の関係が発展して…?
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