伊バッグブランド「フォンタナミラノ1915」のミケーレ・マッサCEO、パオロ・マッサCEOに聞く 創業111年のこだわりは?

伊ラグジュアリーバッグブランド「フォンタナミラノ1915」は今年、創業111年を迎えた。自社工場は多くのラグジュアリーブランドから依頼されるレザーファクトリーであり、確かな物作りで評価されてきた。ミラノに構える工房では500人の職人が働いている。26~27年秋冬からは、グルッポタナカが代理店となり日本での成長と認知拡大を目指す。物作りのこだわりと日本進出の狙いを、3代目CEO(最高経営責任者)を務める2人に聞いた。
(青木規子)
一つの商品を一人の職人が最初から最後まで作ることにこだわってきました。作り方を全て知っている高いレベルの職人しか作ることができません。その技術を集結したものが私たちのバッグなんです。
代表アイテムは、70年前に発売した「Aバッグ」です。改良を重ねながら作り続けてきました。最高級の革、仕事をする女性にちょうど良い大きさ、できるだけ軽く仕上げているのも特徴です。はやりに左右されるファッションではなく、3代にわたって受け継いできたバッグを通して、スタイルを伝えていきたいです。
販売の拠点は、08年にミラノ工場の中にオープンした店です。遊びがてら来たお客様は職人の仕事を全て見ることができ、自分で革や金具を選んで世界で一つしかないバッグを作ることもできます。まずは私たちのスタイルを知ってほしい。その結果、お買い上げにつながるとうれしいです。

体験を大切にしているので、ECはやりません。直接見てもらうことに意味がある。そうすることが難しいご時世だからこそ、大切にしたい。他社がやっているように、手に取りやすい価格のエントリー商品を作って客数を増やすという戦略もありません。小さいアイテムも、ハンドバッグと同じ工程で作った最高傑作。まずはその技術を見てもらいたいです。
日本人はクオリティーに対して極めて敏感で、物作りに理解がある。だからこそ、改めて日本で販売を始めたいと思いました。エレガントで品質を理解してくれる多くの女性に、長く大切に持っていただきたい。まずは日本市場を静観しながらビジネスの方向性を見極めていきたいです。

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