家庭で手軽に養蚕体験 日本サステナブルシルク協会、飼育専用キットとアプリを開発
2026.06.05 06:28
提供:繊研plus

日本サステナブルシルク協会(JSS=芦澤洋平代表理事)は、「日本の養蚕文化を未来につなげる」ための活動の一環で、蚕を家庭で気軽に育てることができる飼育キットと、飼育専用アプリを開発した。クラウドファンディング(CF)の「キャンプファイヤー」でキットとアプリを使った養蚕体験プロジェクト「おウチで蚕感日(さんかんび)」を立ち上げた。子供をメインターゲットとし、体験者数1万人を目標とする。
キットとアプリを活用し「子供が日本の養蚕文化や絹文化の意味や価値を体験しながら学べる環境を作る」狙い。飼育キットは縦横高さがそれぞれ15.5センチの飼育ケースと、蚕が食べる桑の葉のセット。飼育開始から2週目以降は桑の葉を定期配送する。プロジェクトのリターンのうち、飼育キットが含まれるものは6800円から。蚕の卵はキットに含まれておらず、専用サイトから購入する。

アプリを通じて飼育と生態観察のポイントを、養蚕や絹の歴史も交えて伝える。養蚕農家とのコミュニケーションを取れる仕組みもある。卵から繭になるまでの期間は45日とされ、子供の夏休みの自由研究テーマにも適しているという。
飼育キット一つ当たり、10頭の蚕を育てられる。目標に掲げる1万人が養蚕体験をすると10万頭になる。これは芦澤代表理事が6代目を務める養蚕農家のアシザワ養蚕(山梨県富士川町)と同規模で、芦澤代表によるとアシザワ養蚕は日本最大級の養蚕農家という。同規模の実現を目指し、「新しい経済圏と養蚕文化を未来に残せる可能性」に期待する。
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