TVアニメ『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』第7話より

<ヴィジランテ>嫉妬するポップがかわいい…「流石メインヒロイン!」と視聴者胸キュン

2025.05.30 10:30
TVアニメ『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』第7話より

「僕のヒーローアカデミア」の公式スピンオフ作品「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」(毎週月曜夜11:00-11:30、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第7話が5月19日に放送された。コーイチの大学の先輩で、塚内警部の妹・マコトが初登場。年上のお姉さんに骨抜きにされたコーイチにヤキモチを焼くポップの姿が視聴者を胸キュンさせた。(以下、ネタバレを含みます)

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」は、古橋秀之の脚本、別天荒人の作画で2016年から2022年までマンガアプリ「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載された、「僕のヒーローアカデミア」(通称、“ヒロアカ”)の正史に連なる公式スピンオフ作品。

“ヒロアカ”本編で描かれた物語から数年前の日本を舞台に、人々に認められ活躍する<ヒーロー>の裏側で、誰にも認められずとも誰かを救わずにはいられない非合法(イリーガル)ヒーロー<ヴィジランテ>たちのドラマが展開される。

今回のアニメ化にあたっては、監督を鈴木健一、シリーズ構成・脚本を黒田洋介、キャラクターデザインを吉田隆彦、音楽を林ゆうき、山城ショウゴ、古橋勇紀が担当。アニメーション制作は「僕のヒーローアカデミア」同様ボンズフィルムが務める。

物語の根幹に関わるヒーロー社会の成り立ちが興味深い

ヴィジランテ活動にかまけて大学の単位が大ピンチの灰廻航一(以下、コーイチ/CV:梅田修一朗)に救いの手を差し伸べたのは、大学の先輩・塚内 真(以下、マコト/CV:瀬戸麻沙美)。試験を控えたコーイチはマコトから勉強を教えてもらう代わりに、彼女の研究のボディーガードをすることになる。だが、その研究テーマはなんと“鳴羽田のヴィジランテ”だった。

印象的だったのは、マコトがコーイチに解説するヒーロー社会の成り立ちだ。最初にマコトは自警主義(ヴィジランティズム)について「社会の混乱期などに市井で自然発生する治安システム」で、「その多くは過渡的な存在であり、社会の安定と共に公的なシステムに吸収され、あるいは排除される」と説明。

超常黎明期にも、“個性”という人類が初めて手にしたパワーによって社会的混乱が生じ、一般市民の中から“個性”を用いて治安活動を行う自警団<ヴィジランテ>が現れた。その後、“個性”使用に関する法整備が為されると、ヴィジランテたちは法的根拠を得てヒーローと呼ばれるようになる。つまり、ヴィジランテはヒーローの原点と言っても過言ではない。

しかし、最初にヒーロー公認制度が制定されたアメリカのロードアイランド州で、ヒーローとして認められたヴィジランテは189人中たった7人。ほとんどのヴィジランテは“個性”犯罪者として、敵<ヴィラン>に分類されたという。

そのことから公認制度の真の狙いは「ヒーローの認可ではなくヴィランの定義にあったとも言われている」と語るマコト。いわば、“個性”を用いる者を公認と非公認に振り分けた上で、後者の活動を制限する管理システムの構築が目的だったのではないかということだ。

社会に安寧と平和をもたらすという志は同じでありながら、一方はヒーローに、もう一方は敵<ヴィラン>に分類される。「では一体、何が両者を分けたのか」というマコトの興味関心は、本作を観る上で念頭に置いておきたい重要な問いでもあるのではないだろうか。

塚内警部の妹・マコトの登場でポップが嫉妬をあらわに

ヒーロー公認制度発足時にヒーローと敵<ヴィラン>を分けた要素。それは社会的支持=人気ではないかという仮説をもとに、マコトはコーイチとともに「“原始的ヒーロー”とも言うべき“鳴羽田のヴィジランテ”が地域の住民にどう受け入れられているか」の現地調査を行う。未だ街の人には“苦労マン”と伝わっており、“ザ・クロウラー”という名前が定着していないばかりか、「キモい」「便利だけどキモい」「不気味でキモい」と散々な言われように落ち込むコーイチだった。

そんな中、ドリブルをしながらひったくりを仕掛けるエンペラー四浦(CV:石黒史剛)がマコトのパソコンを強奪。コーイチはマコトに正体を隠しつつも、“ザ・クロウラー”としていいところを見せるべく、四浦を追いかける。

実際はほとんどその場に居合わせた中学生コンビ・佐間津一目(CV:奥田寛章)と浪丸十兵衛(CV:勝杏里)の手柄だが、無事に四浦からマコトのパソコンを取り返すことができたコーイチ。マコトには「先輩が取材してる例のヴィジランテが颯爽と駆けつけてくれて」と説明するが、別れ際に握手を求められ、「ほんとは君が“苦労マン”なんでしょ?」と突っ込まれる。

おそらくマコトは最初からコーイチが“ザ・クロウラー”の正体と見込んで近づいたのだ。そんな彼女の“個性”は、相手の発言の真偽を判定する「嘘発見器<ポリグラフ>」で、発動条件は相手との接触。コーイチはマコトの問いに「えっ?違いますよ」と平然と返す。その発言が「真」という判定が出たのは、コーイチがあくまでも“苦労マン”ではなく、“ザ・クロウラー”として自覚しているからなのだろう。九死に一生を得て、正体を隠し通すことができた。

一方、勘が外れて落胆するマコトは、本編の“ヒロアカ”でも活躍する塚内直正警部(CV:川島得愛)の妹。容姿端麗かつ頭脳明晰でありながら、さっぱりとした性格で親しみやすいキャラクターだ。そんなマコトに嫉妬をあらわにするのが、ポップ☆ステップ(以下、ポップ/CV.長谷川育美)。終始デレデレしていたコーイチを見て不機嫌そうにし、2人が現地調査中もひっそりと後をつけていくポップの姿が、「ポップの嫉妬可愛すぎる」「流石メインヒロイン!」「ポップちゃんがヤキモチ妬く展開凄く良かったなあ」と視聴者から大好評だった。

■文/苫とり子

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