AKB48行天優莉奈、9年前は緊張で涙…『M.T.に捧ぐ』で後輩へつなぐ思い
AKB48初代総監督・高橋みなみの名を冠する劇場公演『M.T.に捧ぐ』が、ファンから寄せられた声に応え、初の音源化を果たす。この記念すべきアルバムの歌唱メンバーに名を連ねたのが、今回選ばれた16人の中で唯一、アンダーとして当時の公演への出演経験を持つ行天優莉奈だ。かつては先輩たちを前に緊張のあまり涙を流したという行天も、今では後輩たちに当時の経験を伝える立場に。今回のアルバムやリバイバル公演への思いをはじめ、KLP48での海外活動を経て感じた自身の変化や現在のAKB48への思い、そして長年追い続ける夢について話を聞いた。
──今回のリバイバル公演『M.T.に捧ぐ』への出演、そしてアルバムの歌唱メンバーとして選ばれました。約9年前にもアンダーとして参加されていましたが、今回出演が決まった時はどのようなお気持ちでしたか?
行天 もちろん、めちゃくちゃ嬉しかったです!握手会の会場で歌唱メンバーが発表される前に教えていただいていたんですけど、まさか自分が入っているとは思っていなかったので、聞き間違いかと“びっくり行天”しました(笑)。自分の歌声が音源としてちゃんと形に残るということがすごく嬉しかったですし、選抜されるということ自体が数年ぶりだったので、本当に嬉しかったです。
──約9年前に参加した頃のことは覚えていますか?
行天 それが、当時は本当に緊張していたのであんまり覚えてないんですよ。それまではチーム8での活動がメインで、先輩方と一緒にお仕事させていただく機会が全然なかったんです。アンダーとして初めて先輩方としっかり関わることになって、本番前のリハーサルでは「無理かもしれない」と思って泣いてしまいました。先輩方は「大丈夫だよ」と声をかけてくださって、めちゃくちゃ優しかった記憶があります。ただ、緊張しすぎていて、パフォーマンスの記憶はほぼないですね。横山由依さんのテープ回収のお手伝いをしていたな、というのは覚えているんですけど(笑)。
──当時の行天さんは、今と比べていかがでしたか?
行天 めちゃくちゃ人見知りでした。加入してまだ3年くらいだったので、先輩方とご一緒するには若すぎて、本当に小さくなっていたんですよ。当時の写真を見返したら、何枚か先輩方と写真を撮っていたので、記憶にはないんですけど(笑)、きっと勇気を出して「写真撮ってください」とお願いしたんだろうなと。
──今回は先輩の立場として、後輩へバトンを渡す役割も担うことになりますね。
行天 そうですね。歌唱メンバーのうち、当時の公演に参加していて今回始まるリバイバル公演も出演する予定なのは私だけなので「当時はこんな感じだったんだよ」という空気感を今の子たちに伝えられたらいいなと思っていますし、そういう役割も求められているのかなと。歌唱メンバーを見るとみんなしっかりした後輩ばかりですけれどね。
──初の音源化ということで、最近ファンになった方にとっても新鮮に届きそうですね。
行天 当時から応援してくださっているファンの方は知っていると思うんですけど、最近好きになってくださったファンの方々は聴く機会が少なくてあまり知られていない曲もあるので、オリジナルの先輩たちをリスペクトしながらも、新しく作り上げるような気持ちでお届けできたらいいなと思っています。劇場での再演も、新しい演出ができるんじゃないかとワクワクしています。
──秋葉原のAKB48劇場も2024年にリニューアルされましたよね。行天さんはマレーシア滞在中に改修されたので、帰国して変化に驚かれたのではないでしょうか。
行天 綺麗すぎてびっくりしました!今まではただの柱だった場所にパフォーマンスに合わせてリアルタイムで映像が映るようになったのはすごく嬉しい変化でしたね。ステージ後方もLEDになっていて、文字や歌詞が出たり、光線の演出があったりして「すごい!ハイテク!」ってめちゃくちゃびっくりしました。マレーシアにいる時、日本に一時帰国したタイミングで『ここからだ』公演を見に行って「すごいな」と思ったので、今回の『M.T.に捧ぐ』公演の新しい演出も楽しみにしています。
──9年を経て、行天さん自身の変化という点では、やはりマレーシア(KLP48)での活動経験も大きかったですか?
行天 大きいです。自分が海外に住んでいたということも、今思うと信じられないですね。自分から「行きたいです」と言ったんですが、その決断をした自分も信じられない。絶対にそういうことをやるタイプの人間ではなかったんですが、「自分を変えたい、成長したい」と思って飛び込みました。ゼロからものづくりをする難しさもすごく分かりましたし、英語も話せなかったので、自分の意思や意見を伝えたり相手の意見を汲み取ったりすることができなくて、最初は本当にしんどくて難しかったです。学生時代、5教科の中で一番苦手だったのが英語だったんですよ。英語が喋れないことをすっかり忘れていました(笑)。
──それは大変でしたね(笑)。
行天 でも、少しずつ喋れるようになって自分の言いたいことが言えるようになったり、ファンの方やメンバーの言っていることが分かるようになるとすごく嬉しくて、達成感がありました。AKB48とはまた違う達成感を感じられたのはすごく良い経験でしたね。行ってよかったです。
──現在のAKB48についてはどのように感じていますか。
行天 みんな本当に仲が良いですし、コンサートの時も後輩ちゃんたちからも普通に意見を言える、すごく素敵な空気感なんです。しなくていい遠慮はせずにちゃんと発言し合えるところが良いなと思います。そういう環境を作っている先輩メンバーも素敵ですし、グループのためにちゃんと意見を言える後輩も素敵だなと、マレーシアから帰ってきて感じました。
──『M.T.に捧ぐ』は、初代総監督・高橋みなみさんの理念を引き継ぎ、AKB48の未来を描いた公演でした。今回、この公演をリバイバル上演することの意義をどう捉えていますか?
行天 いい意味でいろんなものが世代交代していって、今の私たちが作っていく今のAKB48らしさみたいなものを届けられるんじゃないかなと思っています。今回は先輩たちのオリジナル音源と私たちの音源の両方が入るLimited Editionもあるので、ぜひ聴き比べていただいて、今の良さとオリジナルの良さを楽しんでいただけたら嬉しいですね。
──これからのAKB48全体としての目標はどのように見据えていますか?
行天 今、みんなで掲げている大きな目標は、やっぱり東京ドームです。その夢に着実に近づいているんじゃないかなというのは、マレーシアにいる時から外から見ていても感じていたので、大きな目標に向けて次のシングル期間も盛り上げていきたいです。そして、今のAKB48単独での紅白歌合戦出場も夢じゃない、と思えるようになってきているので、単独で紅白に出られたらいいなとすごく思っています。
──行天さん個人としての目標はいかがですか?
行天 個人としては、AKB48に入ってからずっと目標にしていることなんですけど、やっぱりシングルの表題曲選抜に入ることです。「いつかは選抜に入りたい」とずっと言い続けているけれど、卒業するその日までは、永遠に叶えたい自分の目標です。あとは、今いろんなメンバーが個性を見つけたりバズったりしている中で、自分がAKB48のために何ができるのか、自分ならではの武器を早く見つけたいなと思っています。
──最近のAKB48はSNSでの“万バズ”も連発し、メンバーそれぞれの魅力が広く見つかっていますね。
行天 そうなんですよね!それだけ今のAKB48の注目度が高まっている証拠だと思うので、すごく嬉しいです。(山根涼羽の)炊飯器のバズだったり、ゆいゆい(小栗有以)のしいたけヘアのバズだったりと、なぜか食べ物関連でバズることが多いんですけど(笑)、何で見つかるか本当に分からないので、色々やってみるしかないですね。
──最後に、公演やアルバムを楽しみにしているファンの方や、初めてこの公演に触れる方へメッセージをお願いします。
行天 『M.T.に捧ぐ』公演を知らないファンの皆さんもたくさんいらっしゃると思いますが、新しくなった劇場と新しいメンバーで、オリジナルの先輩方へのリスペクトも大切にしつつ、今の私たちだからこそ表現できるものを全力でお届けします。私の声も入っているので、私の声を「どこかな?」と探していただけたら嬉しいです。劇場は私たちの原点でありホームで、頑張れる場所なので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います!
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