14年ぶり映画『踊る大捜査線』"AI和久さん"演出に賛否「胸が熱くなった」「少し抵抗感」
14年ぶりのシリーズ続編となる映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日に公開された。1990年代のドラマ放映以降、社会現象を起こしてきた人気シリーズの復活とあって注目を集めているが、劇中のある演出をめぐりファンの間で賛否が巻き起こっている。
「今作では、かつていかりや長介さんが演じた名物キャラクター・和久平八郎の声をAI技術で生成し、パソコン越しに過去の名台詞を語らせるという場面が登場。制作陣としては、過去作への愛やファンサービスとして組み込んだ演出と考えられますが、故人の声を取り扱う倫理的な問題や、ストーリー展開との無理な結びつけ方に対して、往年のファンほど複雑な思いがあるようです。過去の映像や名フレーズを引用するだけに留まらず、技術によって故人を登場させた表現の手法に対し、リスペクトの形として適切だったのかという議論の声が上がっています」(映画ライター)
この演出を受け、劇場を訪れたファンからは様々な声が上がっている。SNS上では「和久さんの声をAIで再現して語らせる演出には少し抵抗感があった」「過去の思い出を大切にしてきたファンほど、今回の声の演出にはついていけなかったのではないか」といった戸惑いの声が上がる一方で、「賛否はあるけれど、令和の技術で再び和久さんの声が聴けたこと自体は嬉しかった」「スクリーン越しにまたあの声に出会えて胸が熱くなった」といった好意的な受け止めも見られるなど、意見が分かれる形となっている。
「過去作の映像や回想を効果的に用いる手法はシリーズの定番でもありましたが、今作では本編の展開と直接結びつかない回想や過去の小ネタの挿入が目立ち、物語のテンポを損ねているという指摘もあります。織田裕二演じる青島俊作が和久さんの思いや立場をどう継承するのかというドラマの根幹部分が曖昧なまま、技術的な演出がやや浮いてしまった印象は否めません」(映画サイト編集者)
旧作の要素に頼った演出手法は、作品全体の評価にも影響しているようだ。
「今回のAI演出のように、テクノロジーを駆使したファンサービスが必ずしも観客の感動に繋がるとは限らず、文脈や演出の意図が伴わなければ受け止め方も違ってくることを示しています。名作シリーズとしての歴史があるからこそ、登場人物たちの思いを丁寧に紡ぐストーリーを期待する声があるのでしょう」(エンタメ誌ライター)
国民的ヒット作の続編として大きな期待を背負ってスタートした今作だが、ファンの間でが様々な意見が交わされている。
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