鳥取の公園、Googleマップで見ると「妖怪が現れる」判明して話題 境港市に「妖怪の正体」聞いた
鳥取県・境港市の公園を上空から見ると「妖怪が出現する」と話題に。市は「2020年より一反もめんの形になった」と、説明する。
シルバーウィーク中は、全国各地の公園で様々なイベントが開催されている。
そんなイベントに先駆け、X上では鳥取県のとある公園に隠された秘密が話題となっていたのをご存知だろうか。
一見普通の公園、ただし上空から見ると...
ことの発端は、鳥取県大山町の広大な芝畑にある、1日1組限定のグランピング施設・トマシバのXアカウントが投稿したポスト。
「えーーー?! 世紀の大発見かもしれないわん...。妖怪の街、鳥取県境港。地図のレベルで妖怪化してたわん」と綴られた投稿には、鳥取県境港市を上空から捉えたGoogle Mapsの写真が添えられている。

「地図のレベルで妖怪化」というフレーズに思わず首を傾げてしまうが、地図内にある「駅前公園」を見て即座に納得。
そこには、日本で最も有名な妖怪の一つ「一反もめん」の全体像が浮かび上がっていたのだ。
「さすが妖怪の街」と称賛相次ぐ

当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「流石は妖怪の街・境港」「本気度がすごい」「地面に目みたいなものが描かれてるのは知っていたけど、上から見るとこうなるのか...」「行ったことあるのに、全然気づかなかった!」など、称賛と驚きの声が多数寄せられている。
https://twitter.com/tomashibadaisen/status/2099260904122773984?s=46&t=SCGX5W8iJ2iZQmbToEGxTQ
発見までの経緯について、ポスト投稿主は「前日にたまたま境港を訪れていて、翌朝なんとなく境港周辺の地図を眺めていたところ、駅前公園に『何か見覚えのある形』があることに気づきました。最初は『ん? なんか一反もめんっぽくない?』くらいの感覚だったのですが、気になってどんどん衛星写真を拡大していくと、本当に一反もめんのような形になっていて衝撃を受けました」と、説明する。
また「境港には何度も訪れていたのに、まさか上空から見ないと気づけない場所にまで妖怪が隠れているとは思わず、その驚きのまま勢いで投稿しました」とも、振り返っていた。
そこで今回は、話題の公演の詳細をめぐり、鳥取県境港市に話を聞いてみることに。
日本妖怪文化の聖地

境港市は、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を代表作に持つ漫画家・水木しげるさんの生まれた地。
境港駅から水木しげる記念館まで約800m続く「水木しげるロード」の両側では178体の妖怪ブロンズ像が人々を出迎えているなど、街を挙げての「妖怪スポット」として知られている。

そんな街づくりの経緯について、境港市は「1989年から始まった『緑と文化のまちづくり』をテーマに、JR境港駅から商店街を結ぶ目抜通りに、境港市出身の水木しげる氏が描くマンガに登場する妖怪のオブジェ、モニュメント、絵タイルを歩道に設置し、人々に優しく、親しまれる快適な道づくりを進めてきました」と、振り返る。

当初は「市民に歩いてもらう」ことを想定したいたのだが、新聞やテレビでも大きく取り上げられるなど、大きな反響を獲得。その結果、全国から大勢の観光客が訪れる名所へと生まれ変わったのだ。

市は「近年は、空き店舗の解消および、地元商店街が大型店に無いソフト面での充実を図るなど、商店街活性化にも寄与しています」と、その影響力について説明している。
15年掛けで完成したデザイン

今回話題となった「駅前公園」のデザインについては、「駅前周辺の賑わいづくりの一環として、2005年に駅前公園の整備を行う中で、一反もめんの胴体部分に『似た形状』の歩道整備を行いました。そして、2020年に駅前公園のリニューアルを行う際に、水木プロダクションの許可を頂いて、両手と目の部分を追加し、現在の一反もめんの形としたものです」と、説明していた。

そんな粋なデザインの公園が話題となった件について、境港市の担当者は「普段とは違う上空からの視点で、駅前公園の新たな魅力を見つけて頂き、ありがとうございます。このたび、駅前公園の特徴的なデザインがSNS上で話題となり、多くの皆さまに関心を寄せて頂いていることを、大変嬉しく思います」と、笑顔を見せる。

また、「今回の話題をきっかけに、ぜひ一度本市を訪れて頂き、駅前公園をはじめ、境港ならではの景観や観光、食、文化など、まちの魅力を存分に楽しんで頂ければと思います。皆さまのお越しを心よりお待ちしております」ともコメントしていた。

時代の流れと共に科学技術が発展し、人々の生活が変われど、人間に「恐れ」という感情が残っている限り、妖怪は決して無くならない。ぜひ、日本妖怪の故郷・境港市を一度は訪れてみてほしい。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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