松岡修造&西川貴教

シークレットゲストに松岡修造が登場『FEST. INAZUMA』最終日オフィシャルレポート

2026.09.22 18:12
提供:Music Voice

 滋賀県下最大の音楽イベント『FEST. INAZUMA(フェスト イナズマ』が、9月19日・20日・21日の3日間、滋賀県草津市にある烏丸半島芝生広場で開催された。「イナズマ」は滋賀県出身の西川貴教が発起人となり、地域振興や琵琶湖の水質保全をテーマに掲げ、2009年にスタートした音楽フェス。18回目を迎える今年、「イナズマロック フェス」から「FEST. INAZUMA(フェスト イナズマ※以下「イナズマ」)」として名称を改め、新たな形で生まれ変わった。リニューアル後の「イナズマ」では、これまで2つあったフリーエリアのうち1つを有料エリアへ移し、「雷神 STAGE」「風神 STAGE」の2ステージを同サイズで隣り合う形に再構築。例年通り「龍神 STAGE」はフリーエリアとして開放された。

 滋賀県下最大の音楽イベント『FEST. INAZUMA(フェスト イナズマ』が、9月19日・20日・21日の3日間、滋賀県草津市にある烏丸半島芝生広場で開催された。「イナズマ」は滋賀県出身の西川貴教が発起人となり、地域振興や琵琶湖の水質保全をテーマに掲げ、2009年にスタートした音楽フェス。18回目を迎える今年、「イナズマロック フェス」から「FEST. INAZUMA(フェスト イナズマ※以下「イナズマ」)」として名称を改め、新たな形で生まれ変わった。リニューアル後の「イナズマ」では、これまで2つあったフリーエリアのうち1つを有料エリアへ移し、「雷神 STAGE」「風神 STAGE」の2ステージを同サイズで隣り合う形に再構築。例年通り「龍神 STAGE」はフリーエリアとして開放された。

 3日間でアーティストやパフォーマーはのべ93組が出演、観客は3日間で合計約12万9000人にのぼった。出演者は西川貴教、T.M.Revolution、abingdon boys school をはじめ、19日はGENERATIONS、MAZZEL、山内惠介、RAISE A SUILEN、PSYCHIC FEVER、トゲナシトゲアリ、ももいろクローバーZ、ONE N’ ONLY。20日はICEx、Da-iCE、Hearts2Hearts、RIIZE、WANDS、IMP.、STARGLOW、≠ME。21日はChevon、T.M.Revolution、フレデリック、MONGOL800、OWV、川崎鷹也、-真天地開闢集団-ジグザグ、Novelbrightが出演。またステージの転換時やフリーエリアでは、話題の芸人によるネタ披露、全国各地のご当地キャラクターやパフォーマーの登場など、多彩なコンテンツが展開。フリーエリアでは、フードイベント「イナズマフードGXL2026 in草津」で話題を集めた全国各地から集まった飲食店が軒を連ねるほか、滋賀の魅力を体感できる観光ブース「おいで~な滋賀」、地元協賛企業・団体による出店ブースが並び、雄大な琵琶湖と比叡山を望む絶好のロケーションのもと、県下最大のイベントにふさわしい盛り上がりを見せた。

 以下、9月21日に開催された『FEST. INAZUMA』最終日の模様。

 3日目となる21日、直前まで雨模様が心配された天候だったが、この日も嘘みたいに夏のような一日となった。この日の開幕宣言には、守山市長・森中高史が登場。「ようこそ琵琶湖へ、滋賀へ!今日一日、西川のアニキと熱く盛り上がっていきましょう!」と、声高く宣言を叫ぶ。

 OWVは2度目の「イナズマ」出演。ステージ裏から本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉の4人の気合の声が響く。「最高に盛り上がって! 今日一日よろしく!」と、爆発力高い「Gamer」からスタートダッシュを決めていく。炎天下でもキレのあるパフォーマンスを崩さず、観客の歓声を巻き込んでいく。「『イナズマ』のごとく、バチバチにパフォーマンスしていきます!!」と「バチバチ」へ。重低音のグルーヴとアグレッシブなフォーメーションでテンションをさらに加速。「4年ぶりに帰ってきました! めちゃくちゃ暑いけど、もっともっとOWVのステージで熱くします!」と、フェス感満載のナンバー「Summer Days」を披露。ラストは「LOVE BANDITZ」で、パワフルなダンスと息の合ったマイクワークで、前回出演を上回る存在感を刻み付けた。

 今春メジャーデビューしたばかりのChevonは、注目度の高さを証明するように「イナズマ」初出演を果たした。1曲目「FLASH BACK!!!!!!!!」から谷絹茉優(Vo.)の高音シャウトが観客のテンションを一気に引き上げ、オオノタツヤ(Ba.)のご機嫌なベースがフロアを揺らす。「冥冥」ではKtjm(Gt.)の浮遊感あるリフに、ハイ&ローを自在に行き来する谷絹のボーカルが重なり、観客を一瞬で引き込んだ。「誰のファンだっていい!ひとつの塊になって!」と投げかける言葉に、イナズマファンは力強く応える。わずか2曲で会場はChevonの世界観にどっぷり浸り、MCでは「トイレにまで“アレ”置いてあるんです。消臭…」と話すと、観客が“力―――!”と返す息ぴったりのコール&レスポンスも生まれた。8月発表の新曲「B612」では駆け上がるサウンドにハンズクラップが自然発生。「雷神STAGEのトッパーを任されたのは信頼の証」と語り、「銃電中」でさらにテンションを爆上げ。全7曲を通して、Chevonと「イナズマ」の強い親和性を鮮烈に刻みつけた。

 川崎鷹也は、3日間開催の「FEST. INAZUMA」に唯一のシンガーソングライターとして初登場。湖上から吹く風に身を委ねながら「曖昧Blue」を奏で、深くたゆたう歌声が会場を優しく包み込む。青空の下の開放感にぴったりな選曲に手拍子が広がり、「最高の景色を見せていただいて、ありがとうございます」と念願の出演を喜んだ。楽曲だけでなくトークも魅力の彼は、「西川さんの“アニキ”はいつから呼んでいいの?今日からイケる?」と観客に語りかけ、アットホームな空気を生む。ロックアーティストが並ぶ中でSSWとしての意義を示すべく、「君の為のキミノウタ」をアコギ1本で丁寧に紡ぎ、言葉に生命を宿すように響かせた。「フェスはロックバンドのものだと思っていたけど、みんなの表情でホームに感じました。こんな良いフェス、他にないね」と「イナズマ」を絶賛。続く「魔法の絨毯」で日常への愛しさを熱く滾らせ、ラストは「ほろ酔いラブソング」でシンガロングが広がり、会場を温かく包み込んだ。

 MONGOL800は「イナズマ」初出演で、滋賀に沖縄の空気を送り込んだ。1曲目からビッグアンセム「あなたに」で特大のシンガロングが巻き起こり、キヨサク(Ba&Vo)と高里悟(Dr&Vo)※高ははしご高の歌声に観客は太陽を浴びながら笑顔で応える。「ハイサイ♪ 夏の思い出を作って帰って♪」と「少年時代」へ。ホーン隊も加わり、優しく力強い歌声とタイトなビートにクラップが自然発生。「沖縄より暑いってどういうこと!?」と驚きつつ、雨予報を覆した“イナズマパワー”に喜びを見せた。「OKINAWA CALLING」では、彼らのライブでおなじみのパーティダンサー・粒さんも加わり、会場はお祭り騒ぎに。後半は名曲「小さな恋のうた」で再び大歓声が上がり、ラストは「DON’T WORRY BE HAPPY」。ホーン隊と粒さんが再び加わり、ご機嫌なスカサウンドで多幸感が最高潮に達した。終始口角が上がりっぱなしのステージに、惜しみない拍手が送られた。

 4年連続出演のNovelbrightは、今年もサウンドチェックから「イナズマ」愛と西川貴教への敬意に満ちていた。恒例となった西川楽曲のカバーでは、竹中雄大(Vo.)がまさかの「HOT LIMIT」衣装で登場し、西川も大喜びのサプライズに。 本編は「カノープス」からスタートし、竹中の澄み切った歌声が会場の空気を一変させる。上昇していくバンドサウンドに豊かな表現力を重ね、「さぁ『イナズマ』、ガンガン飛ばしていこうぜ!」と勢いを加速。「seeker」では山田海斗(Gt.)、沖聡次郎(Gt.)のメロディアスなギターと、竹中のブレないロングブレスに大歓声が起こる。「今年も帰ってこれて、一緒に誕生日を祝えてうれしいです」と感謝を伝え、特に“西川愛”が強い沖は入籍届にサインをもらったと告白し、観客を驚かせた。後半は「雪の音」で情感豊かなサウンドを響かせ、圭吾(Ba.)とねぎ(Dr.)の繊細なリズムがフロアを揺らす。「人生はうまくいかないことの連続。それでもライブが気持ちを奮い立たせてくれる」と語り、「Walking with you」まで全7曲を披露。出演を重ねるたび頼もしさを増す彼らが、来年どんな姿を見せるのか期待が高まる。

 初出演のフレデリックは、新しく生まれ変わった『FEST. INAZUMA』で音を鳴らす意義について語り、想いを込めた1曲目にアンセム「オドループ」を選んだ。近年、百戦錬磨のライブバンドとしてさらに磨きをかける三原康司(Ba.)、赤頭隆児(Dr.)、三原健司(Vo./Gt.)、高橋武(Dr.)の4人が、「オレたちのロックフェスをやらせてください!」とソリッドなバンドサウンドを打ち鳴らす。会場後方までお馴染みのハンズクラップをさらりとこなす観客に「最高!」と笑みを見せる。「Happiness」では緻密に作り込まれたロックを響かせ、7月リリースの「ナンセンスナンセンス」では“沼”感満載の極上サウンドで躍らせる。「この滋賀で、大好きなあなたと一対一、音楽で向き合いたい」と語り、「CYAN」では複雑に入り組むリズムに塗れる快感に観客が大喜び。「スパークルダンサー」の最後の一音が終わる瞬間まで、一瞬の隙もない完成度の高いパフォーマンスで魅了した。

 -真天地開闢集団-ジグザグは「イナズマ」3回目の出演。「『イナズマ』、もっともっとブチ上がろうぜ! かかってこい!」と命(唄)が豪快なシャウトを放ち、「復讐は正義」から一気に駆け上がる。影丸(太鼓)の重厚なビート、龍矢(低音弦)の弾けるベースに観客は一斉にヘドバン。「ジグザグの禊へようこそ! 会いたかったぜ!」と告げ、「POWER-悪霊退散-」や“Z”ポーズで踊る「最高だZ」で会場の一体感が増していく。「JAPPARAPAN ~Japanese Party~」では命が大はしゃぎし、ラブ&ピースな空間が広がる。キラーチューン「きちゅねのよめいり」では「可愛い狐になりましょう!」と呼びかけ、観客が一斉に“きちゅね”ポーズで踊る中、キツネ耳をつけた西川が乱入。無表情で踊り続ける姿にメンバーも思わずたじろぐ。さらにライブ中の小雨に、西川が「キツネの嫁入りやーー!」と声を上げ、天候まで味方につけたステージを称賛。今年末の記念禊をもって活動を一時休止することを発表した彼らは、「必ずまた会いましょう!」と約束を込めて「Promise」を歌い上げた。

 2019年以来、久しぶりの「イナズマ」出演となったabingdon boys school。スクリーンに西川貴教(Vo)が湖畔を歩く姿が映される。歩みを進めた先は「雷神 STAGE」の緞帳が上がるも、本人の姿は見えない。スクリーンに映し出された姿がライブ映像だと分かると、観客の歓声がひと際大きく響く。バンド名を背負った革ジャン姿の西川がステージに姿を見せると、「DESIRE」の歌いだしで一気に最高潮へ! SUNAO(Gt)、柴崎浩(Gt)の迫力あるギターサウンドが走り、岸利至(Key/Pro)のメロディが楽曲をよりダイナミックに仕上げる。「やらせてもらいますよ!」、久しぶりの「イナズマ」のステージに気合たっぷりの4人。特攻の爆発音を引き金に「HOWLING」から、またさらにギアを上げて駆け上がっていく。「我々全員、50歳を超えています…手加減できなくて、ごめんなさい!!」と笑わせながら、「Siren」で重厚なギターロックサウンドを響かせる。火柱が次々にあがるなか、西川は鬼気迫る表情で吠え、観客はその圧倒的なパフォーマンスに魅了される。「これだけ待ってくれている人がいるなんて…」としみじみしつつ、「大人げない演奏でお届けさせていただいております♪」と、「Fre@K $HoW」「JAP」と、余裕を見せつけるような卓越したプレイで魅せた。

 ステージ終わり、惜しむ声を受けながらメンバーがステージ中央でトークセッション。「また6人で帰ってきたい」と期待の募る発言も飛び出した。ここでバンドメンバーが退場し、残された西川が豪快に衣装を脱ぎ、“革命”Tシャツを身にまとうと「風神 STAGE」へ移動。「みなさんの大好物をこの滋賀に、琵琶湖に吸わせてやってくださいよ!」と、西川貴教名義のバンドメンバー・DJ Yamatoとのセッションで、「LEVEL 4」や「HOT LIMIT」をクラブアレンジで熱唱!

 さらにそのまま「雷神 STAGE」へ移り、再び早着替え。時間を置くことなく、『FEST. INAZUMA』3日目のトリとなるT.M.Revolutionのステージへ。彼のワンマンライブでも実現しないであろう、「FEST. INAZUMA」だからこその、三変化、贅沢なステージ展開に観客は割れんばかりの歓声で彼を迎える。1曲目は「HEAT CAPACITY」、疲れを一切見せることなく、迫力ある歌声を響かせる。「まだまだ夏は終わりませんよー!」とアッパーなサマーチューン「Summer Blizzard」で観客と大合唱。MCではこの日の展開を振り返り、「今日ほど、体を鍛えていてよかったと思う日はありません!」と自慢の筋肉の育て方をレクチャーしつつ、「私じゃないとできない企画でございます! すべてはみなさんのため! あなた方ひとり一人のためにこの体はでてきております!」と、タフな肉体はすべて、ファンのため、「イナズマ」のためにあると誇示。「暦の上ではすっかり秋ですが、『イナズマ』だけは夏にしようぜ!」と、「HIGH PRESSURE」へ。今夏もSNSなどで何度も耳にした楽曲だが、やはり“生”は格別! 「WILD RUSH」まで、唯一無二のパフォーマンスで駆け抜けた。

 アンコールでは、シークレットゲストに松岡修造が登場し、会場は騒然。「HOT LIMIT」の替え歌で“できる! 君ならできる!”と、会場にテニスボールを打ち込んでいく。今夏に巻き起こった全てのストーリーを伏線回収するような展開に誰もが大喜び。「3日間で何回歌えばいいんですか!?」と突っ込みつつ、「HOT LIMIT」を観客とともに、この日一番の大合唱で盛り上がった。「イナズマ」を締める最後の曲は「Lakers」。MONGOL800やフレデリックら、出演者とともに、琵琶湖の雄大な景色が生み出した、仲間たちと築き上げた歌を笑顔いっぱいで歌いあげ、『FEST. INAZUMA』3日間のステージが幕を閉じた。

 「また『イナズマ』で会おうぜ!」、西川貴教の言葉の通り、次の「FEST. INAZUMA」開催のニュースが待ち遠しい。(文:黒田奈保子)

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