妻夫木聡、映画『悪人』が転機「全部捨てることを選択した」 新CMで“タイムウォーク”
妻夫木聡が出演する東京建物の新企業CM「つくりたいのは、まちのハートマーク。」篇が31日から放映開始される。楽曲には、東京建物サステナビリティパートナーを務めるアーティスト・AIの代表曲「ハピネス」が起用されている。
妻夫木聡が出演する東京建物の新企業CM「つくりたいのは、まちのハートマーク。」篇が31日から放映開始される。楽曲には、東京建物サステナビリティパートナーを務めるアーティスト・AIの代表曲「ハピネス」が起用されている。
CMは、創業130周年を迎える東京建物の歩みを描いた映像。東京建物がこれまでどのように人々の暮らしやまちの幸せに向き合ってきたかを、妻夫木さんが 130 年前から現在までの東京を訪ね歩く(タイムウォークする)ストーリーとして表現。総勢約130人のキャストが出演し、人を中心に回転する印象的なカメラワークによって、130年の時代の変遷と、そこに息づく人々・生き物の営みを一続きの物語として描いている。
撮影現場では、ロケ地の施設や建物に興味津々な妻夫木の姿が印象的で終始和やかな雰囲気の中で撮影が進行。
新宿センタービルでの撮影後には、竣工年が1979年であることを知り、妻夫木自身よりも1年先輩にあたる建物であると聞いて驚く一幕もあり、現場には自然と笑顔が広がった。
また、大手町の森での撮影では、都心にありながらハヤブサやタヌキなどの生き物が確認されていることや、森に生息する植物について会話が弾み、妻夫木の自然に対する温かな眼差しが感じられる場面もあった。
妻夫木聡・撮影後インタビュー
――130周年を迎える東京建物の今回のCMに出演する思いと、撮影の感想を教えてください。
東京建物さんの 130 周年という記念すべきこのタイミングで、出演させていただけたことを、本当に光栄に思っています。今日 CM 撮影をしながら、実際に東京建物のみなさんとお話をする機会をいただき、僕自身が東京建物さんが携わってきた建物、いろんな場所に訪れることによって本当に感じたのは、ただ建物を建てるのではなく、そこに何を求めるのかということでした。僕たちがこの先、生きていく中で、何が必要なのか、どうあるべきなのか、人として、まず向き合う。そんな信念みたいなものも感じて、幸せづくりは当然なのですが、本当に深い愛を東京建物さんから感じました。
――今回の広告のキーワード「つくりたいのは、まちのハートマーク。」について、妻夫木さんが感じること、俳優としてシンクロすることがあれば教えてください。
130年やってこられたことに僕の活動を比較するなんて本当におこがましいのですが、人間って、一つ嘘をついたら、七つ嘘をつかなければいけないという言葉があるように、僕は逆に一つ良いことをしたら、七つ良いことが広がるような気がしています。東京建物さんがやってくださっていることは、喜びだとか、発見だとか、普段僕たちが生きていく中で、見逃しがちな小さな幸せをいっぱい散りばめてくれていると思っています。それがすごく嬉しかったし、僕自身もお芝居をしていく中で、当然誰かのこころを動かすということはやっぱり幸せなことだな、と感じました。そういう意味では、誰かのこころを動かす、誰かと言わず、もしかしたら生きているものすべて、虫や、鳥や、いろんな命というものに対しての関わりあいというものを広げてくださっているのかな、と。そんな命に対しての向き合い方というのは、特に通ずるものがあるのかなと感じました。
――暮らしの中の「こころが動いた」エピソードを教えてください。
子どもの頃の記憶を辿っていくと、駄菓子屋さんに行ったり、その地域の子どもたちが集まって「何買ったの?」とか言い合ったり。もっと、まちというものが、本当に一つだったような気がしています。最近では、子どもを学校に送る時や、歩いている時に、「こんにちは!」と言われることが結構多くて、それがすごく嬉しいです。これが、生きるってことだよね、とすごくシンプルですが感じたりしています。挨拶をすることで感情と感情の交換のような、どこかキャッチボールしているような気がすることが、すごく嬉しくて。いつか(日本が)そんな場所になれればいいなと思いますね。田舎だけではなく、東京も、大阪も、いろんな場所が、みんなで手と手を取り合えればすごく幸せだなと感じます。それこそハートマークがいっぱい増えるのではないかと本当に思いました。
――妻夫木さんが長い間、大切にし続けている信念・思いを教えてください。
覚悟ですね。どういう役でも、その人に僕自身が完全になることは難しいです。ある意味、お芝居は嘘をつくことなのですが、どこを真実に変えるか。やっぱり、それには覚悟が必要だと思っています。小手先の芝居で感動してもらえるってことも、もしかしたらテクニックでできるかもしれない。しかし、そこにどんな思いがあるのかということを、まず僕自身が分かっていないと、感じていないと、いけないのではないかと思います。その役はどういう風に生きているのかということを僕自身が体感して、体現して、お客様に見てもらうということは、すごく意識しています。30 歳ぐらいから、結構転機を迎えて、芝居のやり方が変わりました。当然引き出しを持っていることは必要ですが、いざ役と向き合う時に、一回自分を捨てて、その役自身に寄っていく。昔は引き寄せていたけれど、僕自身が自ら寄っていき、その役と共に生きるために、一緒のお仕事をしてみたり、一緒の場所に住んでみたり、その人が食べているものを食べてみたり。まず、その人物を知るということを意識するようにはなりました。
――妻夫木さんの転機のきっかけについて教えてください。
自分が小説を読んで、この役は自分がどうしてもやりたいと思った作品があり、それが「悪人」という作品で、自らアクションを起こしたことが初めてでした。当然、権利は誰かが持っているだろうと思いましたが、マネージャーの方に調べていただき、東宝さんがお持ちで。「じゃあ難しいね」と思っていたのですが、逆に「そのテーマが重くて(映画化の)企画が通らないので、出演していただけるという了承をください」と言われ、「もちろんです」とお返事しました。改めて企画が通って映画化することになったのですが、多分僕自身の中でどこか変わりたいと思っていたのか、今までのやり方ではこの役は演じるということが難しいだろうなというのは、役作りをやっている段階ですごく感じて、全部捨てることを選択しました。もっともっと、人と向き合う、命と向き合うことを大切にした瞬間だったんでしょうかね。
――CM楽曲の「ハピネス」や CM のテーマである「幸せ」にちなんで、妻夫木さんご自身の最近の幸せエピソードを教えてください。
子どもがいると、毎日みなさん大変だと思うのですが、昔はなんとも思っていなかったことが幸せに感じてきたりするんですよね。いつまで手を繋いでくれるか分からないけれど、帰り道にこうやって手を出されるだけで、あ、嬉しいなって思ったりだとか。そんな幸せは本当に毎日いっぱいありますね。家族のことばかりになっちゃいます(笑)。
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