「M-1グランプリ2025」決勝進出者9組が決定「人の実家を出られる」「返り咲きと言われていますが」心境・意気込み語る

「M-1グランプリ2025」決勝進出者9組決定

漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」は、出場資格はコンビ結成15年以内でプロ・アマ問わず。今年で第21回目を迎え、史上最多の11521組がエントリー。8月1日に始まった1回戦を皮切りに、全国各地で4か月にわたる激戦が行われ、この日、決勝戦へと進むファイナリスト9組が決定。決勝戦はこの9組と、敗者復活戦を勝ち抜いた1組の計10組によるファーストラウンド、そしてファーストラウンドの上位3組による最終決戦を制した1組が、賞金1000万円と漫才日本一の称号を手にする。

今回、決勝に進出したのは、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろうの9組だ。

ドンデコルテ「M-1グランプリ2025」決勝初進出

初の決勝進出となったドンデコルテは、決勝進出者として名前を呼ばれた感想を聞かれると、渡辺銀次は「いろんな説明を省いて言うと、これでやっと人の実家を出られるなと」とコメントし、MCを務めたマヂカルラブリーの村上から説明を求められ「カゲヤマというコンビの益田という男がいるんですが、益田家に住まわせていただいております」と説明。村上から年齢を聞かれた渡辺は「40になります」と答えると、村上は「やめてください」とツッコんだ。加えて、優勝賞金1000万円の使い道について渡辺は「ご実家の塀を建て直したいと思います」と答えたが、野田クリスタルから「全部渡したほうがいい」と声をかけた。

また、3年ぶりの決勝進出となったヨネダ2000の誠は「返り咲きと言われていますが、これが本当の返りザッケローニ監督」と独特のボケをかまして困惑させ、決勝に向けて意気込みを聞かれると、変顔。愛は「こちらを文字にしていただければと思います」とお願いした。

7年ぶりの準決勝となったたくろうのきむらバンドは「どうやらM-1の歴史上、最長記録みたいだったので、こちらは赤木から一言」と相方に振り、赤木は「あの…うれしかったですね」とボケずに喜びを口にし、「（決勝進出の）名前を呼ばれるのが最後だったので、8組目くらいのときは“オチ弱かったかな”と反省してました。その分、（呼ばれたときは）めっちゃうれしかったです」と声を弾ませた。

真空ジェシカ、報道陣のパソコン乗っ取り？

さらに、5年連続で決勝進出となった真空ジェシカの川北茂澄は「僕らから見たら、去年の令和ロマンさんも、（優勝経験がある）マヂラブさんも、2回しか決勝に行っていない雑魚ですね」とコメントして会場の笑いを誘い、手応えについては「僕は今年、イルカ（ショー）とツーマンライブをやってきて、袖で皆さんの反応を見ていたんですけど、イルカと比べたら雑魚ばっか」とコメントし、イルカショーと漫才の対戦をして690対10で敗北したことを明かした。

加えて、5回目の決勝戦に対する心境を聞かれた川北は「6回目くらいの気持ちですかね」といい、おもむろに客席に降りて報道陣のほうへ行き、記者のパソコンに文字を打ち始め、他の芸人から「勝手に記事を書くな」とツッコまれつつ、『真空ジェ絵しか面白い』と書いてステージに上がり「真空ジェシカ面白いって書きました」とにっこり。野田から「弱い記事だな」とツッコまれて会場を沸かせた。

ヤーレンズ、今田耕司をライバル視

その後の質疑応答で、大阪から来た豪快キャプテンとたくろうに、初の決勝進出となったが、“大阪から取ってやるぞ”という気持ちはあるか尋ねられると、大量のマイクを手にした豪快キャプテンの山下ギャンブルゴリラは「大阪のほうでは万博もございました。こういった記念すべき年に、ぜひ大阪からチャンピオンが出たらすばらしいことだと思います。ありがとうございました」とコメントして芸人たちから拍手を浴び、たくろうの赤木は「東京も大阪も大都会なので、違いはそんなに感じなかったですけど、いい会場だったと思います。なんか5分くらい前に左耳がピキっていって、そこからずっとキーンとなっています。東京はストレスの街だと思います」といい、相方のきむらバンドは「赤木には合ってないだけで、東京はいい街です」とフォローした。

また、3年連続決勝進出となったヤーレンズは、決勝に向けて意気込みを聞かれると、出井隼之介は「“いい加減に優勝しないと”と思っております。ラジオのレギュラーばかりが4本ございまして、そこで磨いた2人のトークで頑張りたいと思っております」と力を込め、ライバルについて尋ねられると、楢原真樹は「今田耕司で！鼻うがい！次期、鼻うがいは僕が！」と司会の名前を答えて笑わせた。

決勝は2025年12月21日よる6時30分よりABCテレビ、テレビ朝日系で生放送される。（modelpress編集部）