(上段左から)坂本昌行、前田亜季(下段左から)松崎祐介、瀧七海(提供写真)

坂本昌行主演「るつぼ The Crucible」上演決定 前田亜季・松崎祐介・瀧七海らも出演【コメント】

2025.10.26 04:00

坂本昌行が主演を務める『るつぼ The Crucible』の上演が決定。2026年3月14日~3月29日に東京芸術劇場プレイハウスにて、その後、兵庫、豊橋と巡演する。


坂本昌行主演「るつぼ The Crucible」上演決定」

本作は、『セールスマンの死』『橋からの眺め』など、今なお世界中で人気の高い劇作家アーサー・ミラーの代表作。1953年にはトニー賞 演劇作品賞を受賞し、以来各国で上演され続けている。本作では1692年にマサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判を題材に、集団心理の恐ろしさや人間の尊厳と愚かさを描く。欲望と不安が渦巻き、人々の間に疑心暗鬼が広がり、集団心理が熱に浮かされて「るつぼ」と化す様子を描いたこの作品は、今を生きる私たちに大きな問題を突きつける。

上村聡史氏(提供写真)
上村聡史氏(提供写真)
この作品に挑むのは、『Oslo(オスロ)』『森 フォレ』の演出で、第56回紀伊国屋演劇賞、第29回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞し、近年は『みんな鳥になって』や『グッバイ、レーニン!』などの演出を務め、現在は新国立劇場演劇部門芸術参与である上村聡史氏。戯曲の面白さを最大限に引き出す演出で、美しく力強い、魅力的な作品を作り上げる。

主人公であるジョン・プロクター役は、『THE BOY FROM OZ』や『凍えるFROZEN』にて第48回 菊田一夫演劇賞を受賞し、近年はミュージカル『ブラック・ジャック』や『ホリデイ・イン』にて主演を務め、現在は2人芝居のミュージカル『マーダー・フォー・トゥー』に出演中の坂本が演じ、『Oslo(オスロ)』以来2度目となる上村氏とのタッグを組む。

そして、彼の妻であるエリザベス・プロクター役に、近年は舞台『白衛軍』や『デカローグ1ー4』と上村演出作品に多数出演している前田亜季。ジョン・ヘイル牧師役に、ふぉ~ゆ~のメンバーで近年はふぉ~ゆ~ meets 梅棒『Only 1, NOT No.1』やブロードウェイミュージカル『A Year with Frog and Toad~がまくんとかえるくん』に出演の松崎祐介。魔女裁判の発端となる少女アビゲイル・ウィリアムズ役に、舞台『エドモン〜『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男〜』やドラマ「コトコト~おいしい心と出会う旅~」に出演し、11月に映画『ナイトフラワー』が公開予定の瀧七海。ほか、伊達暁、佐川和正、夏子、大滝寛、那須佐代子、大鷹明良、斎藤直樹、内田健介、浅野令子、米山千陽、長村航希、武田知久、星初音、安藤ゆり、山本毬愛と、実力派キャストが集結し、17世紀アメリカの実在した魔女裁判に挑む。(modelpress編集部)

上村聡史氏(演出)コメント

シェイクスピアやチェーホフなど、繰り返し上演される名作は数多ありますが、1953年に初演されたアーサー・ミラー『るつぼ』も、古典作品と肩を並べる名作だと思います。なによりもジョン・プロクターをはじめとする登場人物それぞれが、格差、性愛、政治、秩序といった様々な次元で葛藤します、そのドラマ性こそが『るつぼ』の醍醐味といえます。『Oslo(オスロ)』でご一緒させていただいた坂本昌行さんと再び創作を共にできればと願い、是非プロクターを演じてもらいたいと考えていました。無骨なまでに己に実直である一方、愛すべき者へ信念を貫くプロクターは、坂本さんが演じることで、名作の上演という枠を超えて、人は何を大切にして混沌の世界を生きなくてはいけないのか、そういう切実な問いかけを新鮮に投げかけてくれることになると思います。信頼できるキャスト・スタッフが集結しました、どうぞご期待ください。

坂本昌行コメント

アーサー・ミラーの不朽の名作『るつぼ』に出演できることの喜びを感じています。人間の葛藤、信念、弱さを描いているこの作品を、演出の上村さんをはじめスタッフの皆さん、共演者の皆さんとともに深く掘り下げていきたいと思います。是非、劇場でこの濃密な人間ドラマを一緒に体感してください。

前田亜季コメント

混乱が深まり思わぬ方向に進んだとき、冷静に見つめる目が自分にも、世界にもあって欲しい。良き人・goodnessをめざし希望を持ちたいな、と思わされる戯曲でした。SNSというものが大きな影響力を持ち始め、偽りが真実の様に語られたり、その情報はどこから来たもの?と、私自身もハッと自分に問う瞬間があります。アーサー・ミラーの視点はこの時代を生きていく私たちにも大事なことを伝え続けていて、想像させ、色褪せる事なく今も心に訴えてきます。演出の上村さんの元、チーム一丸となってこの物語をお届けしたいと思います。お客様も一つの目となり一緒に完成する作品だと思っておりますので、ぜひ劇場へ足を運んでいただけたらと思います。

松崎祐介コメント

トゥクストゥ~~~~ル〜!!でお馴染みのふぉ〜ゆ〜松崎祐介です。この度、ジョン・ヘイル牧師を演じます。『るつぼ』と聞いた時にワクワクと同時にドキドキが止まりませんでした。頭皮からたくさんの冷や汗が出たことを今も忘れません。また大先輩の坂本さんと共演できる事が嬉しいです。ご飯に連れて行ってください(笑)たくさんの事を学びこの作品を通して私、松崎祐介が一皮いや二皮剥けた姿で皆様にお会いできる様に励みます。劇場でお待ちして松。

瀧七海

この戯曲は、実際に17世紀に起きたセイラム村での魔女裁判が題材となっています。信仰心や権力ゆえの立場や、人との関わり合いの中で自身が何を守り抜くべきなのか、そしてそれぞれの覚悟を問いかけます。私は"ある意味"でその覚悟を強く持った1人、最初の告発者アビゲイル・ウィリアムズを演じます。私たちの社会は常に人との関わりが大切で、集団心理というものに大きく振り回されて、日々沢山の選択をしながら過ごしていると思います。何かに作用されて思考が巡る中、私はこの作品を通して、自分自身と本当の意味で向き合える気がしています。皆さんにとっても新たな探求のきっかけとなるかもしれません。精一杯頑張りますので是非、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

あらすじ

17世紀、マサチューセッツ州セイラム。夜の森で裸で踊る少女たちが目撃される。その中の一人は原因不明の昏睡状態に。これは魔女の呪いか?街に不穏な噂が駆け巡るなか、少女アビゲイル(瀧七海)は「ただ踊っていただけ」と主張する。彼女は雇い主だった農夫ジョン・プロクター(坂本昌行)と関係を持ったことで、ジョンへの想いが募るが、ジョンは罪の意識に苛まれ、以後、彼女を拒絶する。彼女の目的はプロクターの妻エリザベス(前田亜季)からその座を奪うこと。アビゲイルたちは、無実の村人たちを次々に"魔女だ"と告発する。次第に聖女として扱われるようになったアビゲイルは、ついにエリザベスを"魔女"として告発。法律家や宗教家たちの思惑もからみ合い、セイラムの裁判は異様な様相を呈していった。

「るつぼ The Crucible」公演情報

東京公演:2026年3月14日(土)~3月29日(日)東京芸術劇場プレイハウス

兵庫公演:2026年4月3日(金)~4月5日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

豊橋公演:2026年4月11日(土)~4月12日(日)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
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