登場人物全員がストーカー…それぞれが想いを向け成立した三角関係に「どう着地するんだろう」の声【BL漫画】

2025.05.28 18:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ガンガンpixiv」にて連載中の『ストスト～ストーカーがストーカーされてる話～』(スクウェア・エニックス刊)の1話を紹介する。作者の淀川ゆおさんが、3月22日にX(旧Twitter)にて本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、淀川ゆおさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

全員が仄暗い愛情を向け合う三角関係

楯、八守、光永の3人は、全員がストーカーである。楯は八守を、八守は光永を、光永は楯をストーカーしており、驚愕の三角関係が構築されていた。

楯と光永がドリンクを買い街中に2人でいると、楯は八守が影から光永をじっと見つめていることに気付く。楯は八守が見ていることを気にしていたが、当の本人は“見ているだけで実害がないから構わない”と気にしていないようすだった。そんな彼に代わり注意をしようと、光永にドリンクを預け八守へと近づいていく楯。

八守から携帯を奪い、「こういうの迷惑だってよ」と伝えると、邪魔された八守は何度も“最悪”と呟きながらその場を後にした。彼の背を見送った楯は八守の手に触れられたことに笑みを浮かべ、さらに背後では楯のドリンクを持っていた光永がストローを自分のものと交換し…。

この強烈な個性を持った三角関係を読んだ人たちからは、「とんでもない三角関係だ」「どう着地するんだろう」「全員一途なんだけど行き過ぎた一途なんだよね」「どうにかして全員幸せになれ」など、多くのコメントが寄せられている。

“らしさ”を追求した、活き活きとしたキャラクターたち

――本作は登場人物3人がそれぞれ想いを寄せ、ストーカーしていることで三角関係になる…という斬新なストーリーでした。お話の発想の源はどこだったのでしょうか？

本当になんとなくで生まれたもので当時生み出した時の記憶も曖昧ではあるのですが、ストーカーものにしてみようかなと思って始めに八守、光永を作り、これもう1人増やして、その3人が3人共一方通行でぐるぐるストーカーにした方が面白いかも？と思って描き始めた気がします。

――本作ではクールそうな楯が好きな人の手に触れたことで思わず表情を崩す姿が印象的でした。人物を描くうえで大切にしていることをお教えください。

基本的な事かもしれないですが、芯がブレないように、あとそのキャラクターのギャップが出るように心がけてます。(ギャップ萌え大好きなので…！)

――第1話で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

1話では結構細々と気に入ってる部分が多いのですが特に、だと上記の質問にもあった八守の手に触れて喜ぶ楯は気に入ってます「アレ！？お前そういう事！？」感が出せたかなと(笑)あともう1つ言うと細かい部分になりますが、光永がすり替えて楯に渡した飲み物のストローに噛み跡が付いてる部分も密かに気に入ってます(笑)

(ちゃんと皆様気付いてくれるかなというドキドキ感があって)

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

キャラクターが考える行動に違和感がないように、そのキャラクターらしさが出るように考えております。あとたまに前に描いた事や設定をうっかり忘れてしまうことがあるので都度確認を忘れないように心がけてます。(それでもたまにやらかす)

――ストーカーしてしまうほど強い想いを抱く彼らですが、1番愛が強いのは誰でしょうか？

圧倒的に光永。相手のこと想ってる年月が他二人よりも違いすぎますので(笑)

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも作品を楽しみに見て下さって大変感謝しております。仕事の都合もありますが、なるべく早めに更新出来るよう心がけてはおりますので今後も楽しみにしてもらえたらと思います…！SNSなどの更新の他、3月に発売された単行本1巻も描き下ろしを沢山描かせて頂いているので、そちらも見て貰えたら嬉しいです。