キスマイ千賀健永が個展「FiNGAiSM 」開催「現代アートという道でどこまでいけるか、本気でつかみにいきたい」

Kis-My-Ft2の千賀健永が、自身5度目となる個展「FiNGAiSM in Shibuya」を3月23日(日)～4月12日(土)に東京・Creative Space Akademeia 21 Harajukuで開催。一般公開初日の前日となる3月22日に取材会が実施され、千賀が取材陣の前に登場した。

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STARTO初のアート作品販売も

今回は“Essence of Love＝一目惚れ”をテーマに、千賀が生み出したキャラクター「FiNGAくん」シリーズの主人公・ミロくんの恋愛観を表現。新キャラクター・エイミーちゃんに一目惚れをするミロくんを、新たに制作した2対の巨大フィギアや、新作ペインティング4点を通して描き出す。

さらには、モーションキャプチャー技術を駆使した約10分の3Dアニメーションにも挑戦。約4カ月制作に費やしたという本アニメーションでは、千賀自身がキャラクターの動きや振り付け、楽曲も担当している。

今回のコンセプトについて、千賀は「皆さんも一目惚れという経験はあるとは思うんですけれども、初めて“好き”という感情に出合ったときって、うれしいという感情だけじゃなくて、驚きだったり、不安、期待と、ポジティブな感情だけじゃなく、ネガティブな感情も混沌としている状態だと思うんです。我を忘れて、生を感じて、今を生きている、そんな状態なんじゃないかなと。その心理状態、愛の本質を表現したいなということで、今回はアニメーション、そしてペインティングフィギュアを作らせていただきました」と思いを語った。

また、これまで展示のみだった「FiNGAiSM」のペインティングやフィギュアなどのアート作品53点を初めて販売。これは、STARTO ENTERTAINMENT所属のアーティストとしても初の試みとなる。

「事務所としても初の試みなので、最初は本当に手に取ってもらえるんだろうか？っていう不安ももちろんありました。今は、人の手に渡るっていうことの喜びと、自分の子供が巣立っていく悲しみがあります。ギリギリまで一番きれいな状態、一番すてきな状態で巣立ってほしいという思いから、レセプションが始まるギリギリまで絵の具でお化粧をしていました」と本音を吐露した千賀。

実際に作品が人の手に渡ることが決まった瞬間について聞くと「作品を見て買いたいって言ってくださるお客さまの笑顔を間近で見られて、アイドルの時とはまた違う喜びというか、初めて体験したうれしさがありました」と、笑顔で振り返った。

ロンドン開催と世界一への意気込み

取材会の最中に、千賀から10月にはロンドンで個展を開催することも発表された。最初にロンドンでの開催を聞いた際には不安もあったそう。

「僕のことを知らない人にも僕の作品を見てもらいたいっていう思いはすごく強いんですけど、海外の人が見たときにどう受け入れてもらえるのかな？って。不安と期待が入り混じった感情でしたね。それで、作品が書けなくなった瞬間もあったし…。でも、そういう瞬間があったからこそ、自分の作品が進化できた。一つレベルアップしたペインティングが描けるようになったり、アニメーションも前回よりもスキルアップできたと思う。大きな壁があるからこそ、作品がレベルアップしていくというのを体感したし、それはすごくありがたいことだったなって思います」と千賀は胸を張る。

今後の目標を聞かれると「まだ駆け出しですが、この現代アートという道で僕がどこまでいけるのか。本気で走り続けて、本気で世界一認知されているキャラクターアートというものをつかみに行きたいです。そして、そのポジションに辿り着いたときには、笑顔でキスマイのメンバーに自慢したいなと思います」と、真っすぐな瞳で語る姿が印象的だった。

◆取材・文＝鳥取えり