小田井涼平「キュンキュンの意味がわかりますわ！」これまでにない“クラフトサケ”の味わいにメロメロ＜小田井涼平のあい旅＞

2024.04.04 12:00

3月28日に放送された「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext＜263ch＞)では、小田井が美食の宝庫と呼ばれる新潟を訪問。日本酒の聖地・新潟で、見たことのない“クラフトサケ”と遭遇する。果実や野菜の香りも含む未知なる日本酒の味わいに、大興奮を隠せない小田井だった。

新潟流の浜焼きに「うわ、うま…！」

小田井は、新潟駅から徒歩5分の場所にある「みなとのマルシェ　ピアBandai」を訪れる。同店では新潟の海産物や野菜、肉、酒、スイーツまで、全14店舗の専門店が立ち並んでいるという。広いマルシェの魅力を知るため、スタッフになかを案内してもらう。

まず小田井を笑顔にしたのは、新鮮な魚がずらりと並ぶ「万代島鮮魚センター」。「お魚のいい匂いしている」と笑う小田井に、スタッフは「今日は(種類が)少ない方」と告げる。その言葉を聞いた小田井が驚いていると、「万代島鮮魚センター」の店長が現れた。

店長の名字が“しぶき”だと聞いた小田井は、「宝塚のトップスターみたいなお名前ですね」ときさくに話しかける。すると店長も慣れたようすで「よく言われます」とテンポのいい返答。出会って数秒で独特な掛け合いをする小田井と店長に、案内所のスタッフからも笑いが漏れる。

「エリザベート以外ですすめてもらってもいいですか」と宝塚ネタを重ねながら、店長におすすめを聞く小田井。ノリノリな店主の魚紹介を聞いて食欲を刺激された小田井を見てか、案内所のスタッフが次に紹介したのは新鮮な魚を食べることができる場所だ。

「みなとのマルシェ　ピアBandai」で3月からスタートしたという浜焼きを目にした瞬間、小田井は「こういう感じなんですか？丸々!?デカないこれ…！」と声を上げる。小田井が驚くのも無理はない。小田井の目に飛び込んできたのが、“1匹丸ごと”串に刺された新潟流の豪快過ぎる浜焼だったからだ。

このやり方は、たくさん取れた魚を保存するために始まったのだとか。また串にさすことにより余分な脂が落ち、炭火の遠赤外線の効果でよりふっくらうまみが凝縮しているという。どれを選んでも美味しそうななかから小田井が選んだのは、一番目を引いたというサバ。

「でかー！サイズおかしいやろ」と立派な大きさのサバに小田井は笑いが抑えきれなくなる。サバをひと口食べた小田井は、「うわ、うま…！」とストレートに感動を表した。

小田井をキュンキュンさせた“クラフトサケ”

続いて小田井は、福島潟のそばにあるカフェへ入ることに。入った瞬間、不思議そうに「あれ？思ってたんとちゃうな」と口にする小田井。というのも、お店のなかには「カフェ」という割にコーヒーの香りがしていないからだ。そしてその代わりに、併設された小さな酒蔵「LAGOON BREWERY」からただよう酒の香りに包まれていた。

小田井はカフェのおすすめである、日本酒の製造技術をベースとして作られる“クラフトサケ”なるものをいただくことに。“クラフトサケ”は果実や野菜、ハーブなどの副原料も一緒に発酵させた新しいジャンルの酒。

未知の“クラフトサケ”だが、いざ目の前にサーブされた小田井は「思ってたんと全然ちゃうの出て来たな」と漏らす。小田井の前に登場したのは、薄いオレンジ・澄んだロゼ・白と色鮮やかなクラフトサケの3種飲み比べセット。日本酒といえば澄んだ水のような清酒か、白濁したにごり酒といったイメージが強いだけに、意外な見栄えだ。

そのなかからまず小田井が飲んだのは、白濁したお酒「翔空　キュンキュンかすみ酒　微発砲＜生＞」。名は体を表すというが、店員によると「キュンキュンするような甘酸っぱい酒」になっているという。「キュンキュンする酒」と言われてもピンとこないのか、説明を聞いた小田井もどこかまだ理解できていないようすだった。

しかし、ひと口飲んだ瞬間「キュンキュンの意味がわかりますわ！」と笑顔に。「炭酸ですわ」「ちょっとヨーグルト感ある」「ホントね、仰ったとおり甘酸っぱい感じ」と視聴者にもわかるように、さまざまなたとえを混ぜながら解説していく。その後も洋ナシを使った「翔空酔いどれ洋梨槽搾り」、トマトとバジルの風味が香る「翔空 SAKE　マルゲリータ」と、小田井は飲んだことのないクラフトサケを堪能する。

すっかり驚きの“クラフトサケ”に魅入られた小田井。カフェではテイクアウトもできるという話を聞いた小田井は「乳酸Haccoシェイクベリー」を購入し、無料の休憩施設「潟米亭」で自然の景色を楽しんでいた。

引き出しの多さが人への愛に繋がる小田井

小田井が持つ魅力の1つに、独特の表現力がある。ユーモアあふれるワードのチョイスと他にはない視点がもたらす表現なのだが、誰かを置いていくことはしないのも特徴だ。それがよくわかったのは、「みなとのマルシェ　ピアBandai」にあるすし店「別館立ち食い弁慶」でのこと。

「別館立ち食い弁慶」では、ずらりと日本酒のワンカップが並んでいた。その数の多さに小田井は、思わず「ワンカップライブラリーじゃないですか」とひと言。しかし店主がちょっぴり困惑したようすであることを認めると、小田井は瞬時に「ワンカップ倉庫」と言い直したのだ。

他のリポーターと差別化するために“自分しか言わない表現”にこだわる人は多い。それは多くの場合独りよがりな言葉を生み、周りを置き去りにして「理解できないのが悪い」と突き通そうとしてしまいがち。だが小田井は目の前の人にあまり伝わっていないと感じた瞬間、言葉をすぐに改める。これは“上手いことを言う”ことにこだわっていない証拠であるように思う。

たくさんの引き出しがあるからこそ、感じたすべてを感じたままに発信できる小田井。だが会話は相手があって成り立つものだ。頭の回転が人を思いやる方向に向いていることがわかる一幕に、胸がほっこりとした。今後も行き会うだろうさまざまな人とのふれあいが、いまから楽しみだ。