間宮祥太朗、元阪神タイガース・横田慎太郎氏の自伝的エッセイをドラマ化<奇跡のバックホーム>
2022.02.23 05:00
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俳優の間宮祥太朗が、元・阪神タイガース選手、横田慎太郎氏の自伝的エッセイをドラマ化した『奇跡のバックホーム』(ABCテレビ・テレビ朝日系、3月13日午後1時55分~)で主人公・横田役を演じることがわかった。
「奇跡のバックホーム」感動のドラマ化
本作は、プロ野球選手として将来を嘱望されながら病魔に襲われ、24歳という若さで引退をした元プロ野球選手・横田氏が著した自伝的エッセイ『奇跡のバックホーム』をドラマ化。ドラフト2位指名で阪神タイガースに入団した横田氏。抜群の身体能力で将来を期待されながらも、2017年にボールが二重に見えるという症状から脳腫瘍が発覚。18時間に及ぶ手術の後には苦しく辛い闘病生活が待っていた。しかし、不屈の精神でリハビリの末に現役復帰。だが、体力は回復したものの野球選手にとって生命線でもある視力が回復することはなかった。白球が二重に見え、バッティングも補給もままならない中、2019年に引退を決意する。
2019年9月26日、鳴尾浜球場で行われた2軍戦が横田氏の引退試合となった。1096日ぶりの試合出場、そして、プロ野球人生最後のラストプレーで見せたバックホームは美しい弧を描き…。今なおプロ野球界で語り継がれる“奇跡のバックホーム”はプロ野球ファンのみならず多くの人々に感動を与え続けている。ドキュメンタリードラマ『奇跡のバックホーム』は、この感動のラストプレーへと繋がる横田氏の半生を描いた真実の物語だ。
“大の阪神タイガースファン”間宮祥太朗、横田慎太郎役に挑む
主演で横田慎太郎を演じるのは間宮。阪神タイガースファンを公言し、中学校3年生まで野球に打ち込んでいた経験もあり、2019年に甲子園球場で開催された阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ戦のファーストピッチセレモニーに登板したときは139キロの速球を投げ込んだことでも話題になった。演じるにあたっては、横田氏から当時の心情を直接聞き、バッティングフォームのチェックを受けるなどして役に臨んだ。野球の技術面だけでなく、“カメレオン俳優”と呼ばれる高い演技力に定評のある間宮が、渾身の演技で“奇跡のバックホーム”に至る物語を演じあげている。
石田ひかり・丸山智己ら実力派キャストが集結
慎太郎の野球への情熱と、慎太郎を支え続けた家族や球団関係者たちとの絆が、慎太郎を奇跡へと導いていく…そんな物語を紡ぎあげるのは豪華共演陣だ。病魔におかされた慎太郎を支え続ける母・まなみ役には石田ひかり。慎太郎とのキャッチボールのシーンは印象的で、慎太郎を見守る姿を好演している。阪神タイガースのスカウト・田中秀太役は丸山智己が熱演。慎太郎の野球センスを中学校時代から見抜き、阪神タイガース入団後には、父代わりとして支えた秀太を愛情深く演じている。
また、慎太郎の姉・真子役に、女優、モデルとして活躍中の村瀬紗英。慎太郎の父・真之役は、俳優の三浦景虎が抜擢された。(modelpress編集部)
主演・間宮祥太郎コメント
―― 今作のオファーを受けたときのお気持ちからお聞かせください。最初にお話を頂いたときは、正直すごく悩みました。野球経験者ですし、阪神タイガースファンでもありますが、それだけでお受けするには責任感が重すぎるんじゃないか、と。ファンの方々やご家族、球団関係者のみなさん、そして何よりもご本人の思いを、僕が背負えるかどうか…重たく考えてしまいました。ただ、このオファーが数年遅れていたら、きっと僕ではなかった。そう考えると、今この時期に他の誰でもない、この僕に役を任せてもらえたということを大切に考えようと思ったんです。
―― 阪神タイガースの選手を演じてみていかがでしたか?
入団会見シーンはいちファンとして舞い上がりました。横田さんと同期選手の名前がテーブルの前に並んでいて感激しました。横田さんの隣は梅野選手だったんだな、とか(笑)。
―― 野球のプレーシーンについては?
役を演じる前に横田さんにお会いしてスイングを見ていただいたり、選手時代や闘病生活当時のことを伺ったりしました。バッティングのお話も横田さんに聞くことができましたし、役を演じる上ですごく貴重な時間を過ごせました。お話をしていて心の透明度が高くてすごくピュアな方というのが伝わってきました。ただ、横田さんが左投げ左打ちなのですが、僕は右投げ右打ちだったので、なかなか大変でしたね(笑)。
―― 印象に残っているお話は?
バックホームを投げたときのお気持ちを聞いた時に“嘘っぽく聞こえるかも知れないですが、あのとき本当に何かに背中を押されたんです”とおっしゃっていて。ボールが二重に見える怖さから捕球の際には後ろに下がるクセがついていたそうなのですが、あのときだけは、一歩目を前に踏み出せた。あの一歩がなければ捕殺できていなかった。“まるで自分じゃない感じ”だったそうですが、まさにファンやチームメイト、ご家族…いろんな方々の思いを乗せたプレーだったんだなと思います。
―― では最後に視聴者のみなさまへメッセージを。
こんなにも人生を懸けたことがあるということ、それだけ懸けたことを失うということ、そして、失った後に前に進んでいくということの尊さが伝わる作品だと感じています。横田さんのバックホームに至るまでの思いや葛藤、そしていま現在もあのバックホームの時に踏み出した一歩と同じように前に進んでいる今の姿。すべてを含めて奇跡と呼べるものだと感じています。横田さんの半生を通して、きっと熱く伝わるものがあると思いますので、ぜひご覧ください。
石田ひかりコメント
―― 脚本(原作)を読まれた印象はいかがだったでしょう。夫が骨の髄まで阪神ファンなので、このオファーを伝えたところ、さぞ喜ぶだろうなと思いました。実際、夫の口から横田選手への熱い思いや引退試合で起きたことを聞き、ご著書も読ませていただき、「これは大変なことになった!」と思いました。大変な思いをされた横田選手やご家族、そして野球ファンの皆さまにも喜んでいただける良い作品にしなければと思いました。
―― 演じられた役の魅力はどんなところですか?
横田選手が、特にお母さまへ感謝の言葉をおっしゃっている事が全てだと思います。お母さまのまなみさんは、本当に生きた心地のしない日々だったと思いますが、どんな時も明るく横田選手を励まし共に闘っている姿は、同じ母親として尊敬すべき姿だと思いました。
―― 印象に残っているシーンはどこですか?
やはりキャッチボールのシーンです。きらきらと瞳を輝かせていた少年時代の息子には「どこ投げてんの」と怒られて、闘病中の息子には「ちゃんとお母さんが取れるように投げて!」と言いながらのキャッチボールは、母親のわたしにしか味わえない幸福感がありました。
―― 視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
誰からも愛される横田選手の笑顔の裏側にあった、あまりにも残酷で過酷な時間を経て、新しい世界に歩き出した横田選手に心からのエールを送りたいと思います!
丸山智己コメント
―― 脚本(原作)を読んだ印象をお聞かせください。こんなドラマのような奇跡が実際にあるということにびっくりしたと同時に、身が引き締まる思いで臨みました。
―― 演じられた役の魅力はどんなところですか?
私の演じる田中秀太さんは自身もプロ野球選手を引退してスカウトになられた方なので、誰よりも痛みのわかる選手愛の深い方。独自の美学を持つ野球人として、とても演じ甲斐がありました。
―― 印象に残っているシーンはどこですか?その理由とともにお聞かせください。
横田選手が田中スカウトに引退の意思を伝えるシーンです。短いやり取りの中でお互いのこれまでの想いが溢れる熱のこもったシーンでした。
―― 視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
残酷な現実の先に待っていたのは信じられないほど美しい瞬間でした。神様がくれた奇跡の瞬間を、ぜひご覧いただけたら幸いです。
横田慎太郎コメント
ドラマ化のお話をいただいた時は『まさか』と信じられなかったのですが、すぐに大変嬉しい、ありがたいという気持ちに変わりました。これまで何度も何度も苦しい事、辛い事がありました。これからを考えると、不安と恐怖で眠れない夜が何日もありました。それでも自分に大丈夫、大丈夫と言い聞かせて、自分を信じて目標を持ってやって来て、本当に野球人生の最後の最後に想像もしていない事が起こりました。一人でも多くの方に観ていただき、勇気と希望を持ってもらえたらと思っています。ドラマあらすじ
2014年の阪神タイガース入団会見。その壇上にドラフト2位指名を受けた横田慎太郎(間宮祥太朗)はいた。背番号はタイガースを代表する打者・桧山進次郎がつけていた背番号24。将来を嘱望されたルーキーとして晴れ晴れしいスタートをきる。高校野球の名門高・鹿児島実業出身、甲子園出場の夢は叶わなかったが、慎太郎の野球センスとスケールの大きいスイングに注目をしていたのが阪神タイガースのスカウト・田中秀太(丸山智己)。その期待に応えるように、慎太郎はプロ3年目で開幕スタメンを勝ち取る。
しかし翌年、原因不明の頭痛とボールがぼやけて見えるという症状が慎太郎を襲う。精密検査の結果は脳腫瘍。あまりに予想外の診断結果と、医師からの「野球のことは、いったん忘れてください」という言葉に、目の前が真っ白になる慎太郎。活躍が期待されたプロ野球シーズン直前のことだった。
18時間に及ぶ大手術を終えた慎太郎を待っていたのは、目が見えない状態からの過酷な闘病生活。辛い治療に耐える慎太郎を、母・まなみ(石田ひかり)は病室に寝泊まりしながら看病し、励まし続ける。何度も絶望しそうになる慎太郎を支え続けたのは家族の存在、そして慎太郎の元に届く数多くのファンレターがあった。
退院後、育成選手契約となった慎太郎は一軍復帰を目指す。しかし、体力は回復するものの、視力だけは戻らない。
「野球、やめることにしました」
突然襲われた病魔と闘い、不屈の精神で一軍復帰を目指し続けた慎太郎。彼の野球人生最後の試合は、1096日ぶりの公式戦、その8回二死2塁の場面、万感の思いを胸に全速力でセンターの守備位置へとつく慎太郎。その直後、慎太郎本人でさえ予想することのできなかった“奇跡”が起きる。
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