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2021年新語・流行語大賞「うっせぇわ」トップテン入り “だめだめ規制”続きの日々にインパクト残す

2021.12.01 14:00

今年流行した新語・流行語を決める「2021ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、都内で発表され、トップテンに「うっせぇわ」が選ばれた。


「うっせぇわ」トップテン入り

圧倒的な歌唱力で、一度聴いたら忘れられないインパクトを残した「うっせぇわ」は、2020年10月に配信限定で発表された楽曲。ネットの歌い手文化で活躍する現役女子高校生Ado(アド)が歌い、「うっせぇうっせぇうっせぇわ」と社会への怒りを表現するフレーズが耳に残る。作詞・作曲はボカロPとして活躍するsyudou(シュドウ)。

<選考委員による解説>

「うっせぇわ」がトップテン入り(C)モデルプレス
「うっせぇわ」がトップテン入り(C)モデルプレス
大人に悪態をつくのは、思春期の不良と相場は決まっていた。しかし、この歌の主人公は「ちっちゃな頃から優等生」だそう。そのわりにあまりに激しい「うっせぇわ」。ミュージックビデオでは歌い手本人ではなくイラストの少女がかみつかんばかりに叫んでいる。これが、マスクはずしちゃだめ、近づいちゃだめ、消毒しなきゃだめ、お酒飲んじゃだめ、だめだめ規制続きの日々に響きに響いた。テンポよしノリよしで子どもが歌い、親はことばが悪いと注意しながらもつられて口ずさむ。1年以上続くコロナ禍で鬱屈した空気を思い切り晴らしてくれたのだ。

歌詞をよく読むとこれは昭和の飲み会撲滅運動の歌にもとれる。しかしコロナで「酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい」「皆がつまみ易いように串外しなさい」はしてはいけなくなっている。「会計や注文」もタブレットでできるようになっている。あとは繰り返し同じ話をしなければ飲み会つき合ってくれますか?

2021年新語・流行語年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」

大谷翔平/Photo by Getty Images
大谷翔平/Photo by Getty Images
今年の年間大賞は、ロサンゼルス・エンゼルス所属で大活躍した大谷翔平選手の「リアル二刀流」「ショータイム」に決定。

2021年新語・流行語年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」(C)モデルプレス
2021年新語・流行語年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」(C)モデルプレス
2018年、日ハムからロサンゼルス・エンゼルスに移籍してからも二刀流の実験が続き、今年、投打二刀流の成功が本格的に証明された。また大谷選手が登場する際に使われるキャッチフレーズ「イッツ、ショー(翔)タイム!」を、活躍場面での実況アナウンサーたちがうれしそうに絶叫する映像は日本のスポーツニュースでも流された。

大谷翔平/Photo by Getty Images
大谷翔平/Photo by Getty Images
またトップテンには、ネットの歌い手文化で活躍する現役女子高校生Ado(アド)の楽曲「うっせぇわ」や、親を自分で選べないことを指す「親ガチャ」、東京オリンピックの新競技「スケートボード」解説の瀬尻稜プロが発した言葉「ゴン攻め/ビッタビタ」、ほか「ジェンダー平等」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」が決定。

表彰式には「人流」で受賞した株式会社システムオリジンの人流・観光研究所所長(観光学博士)の寺前秀一氏、「スギムライジング」で受賞した東京2020パラリンピック競技大会ボッチャ日本代表火ノ玉JAPAN・杉村英孝氏、「Z世代」で受賞したNPO法人あなたのいばしょ理事長・大空幸星氏ほかZ世代の7名、「ぼったくり男爵」で受賞した一般社団法人共同通信社外信部副部長・渕野新一氏、「黙食」で受賞したマサラキッチン店主・三辻忍氏らが出席した。

「2021ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン

 2021年新語・流行語大賞決定 トップテンを発表(C)モデルプレス
2021年新語・流行語大賞決定 トップテンを発表(C)モデルプレス
※五十音順
<トップテン>
・うっせぇわ
・親ガチャ
・ゴン攻め/ビッタビタ
・ジェンダー平等
・人流
・スギムライジング
・Z世代
・ぼったくり男爵
・黙食
・リアル二刀流/ショータイム

「新語・流行語大賞」

「2021ユーキャン新語・流行語大賞」表彰式(前列左から)渕野新一氏、寺前秀一氏、芳野友子氏、杉村英孝氏、中村卓氏、大空幸星氏、三辻忍氏(後列左から)大塚陽子編集長、やくみつる、室井滋、俵万智、Z世代の7名、辛酸なめ子、金田一秀穂、姜尚中(C)モデルプレス
「2021ユーキャン新語・流行語大賞」表彰式(前列左から)渕野新一氏、寺前秀一氏、芳野友子氏、杉村英孝氏、中村卓氏、大空幸星氏、三辻忍氏(後列左から)大塚陽子編集長、やくみつる、室井滋、俵万智、Z世代の7名、辛酸なめ子、金田一秀穂、姜尚中(C)モデルプレス
「新語・流行語大賞」は、令和2年12月1日から令和3年11月30日までに発生した様々な新語・流行語の中から、より軽妙に世相を衝いたもの、また強烈なインパクトで世上に喧伝されたものに対してその新語・流行語の発生源周辺の人物・団体を顕彰するもの。

1984年に創始され、毎年12月初めに発表。「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。

選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成される。(modelpress編集部)

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