黒木華・山本美月・奈緒ら、落語の演目をアレンジしたオムニバスドラマ「にんげんこわい」出演
2021.11.12 15:00
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WOWOWでは、2022年2月6日から落語の演目をアレンジ&ドラマ化した新感覚オムニバス落語ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ にんげんこわい」を放送・配信することが決定。4つの落語の演目を全5話のオムニバスドラマとしてお届けする。
黒木華・山本美月・奈緒ら出演「にんげんこわい」
滑稽話のイメージがある落語だが、実は “怖い話”の宝庫でもある。その中でも今作は“人間の怖さ”が際立つ演目を大胆にアレンジし、オムニバス形式で描いていく。今回ドラマとして描く落語の演目は「心眼」、「辰巳の辻占」、「紺屋高尾」、「宮戸川(上・下)」の4つ。盲目の按摩が、ある日突然目が開く不思議な話「心眼」には黒木華、東出昌大、松本妃代。女郎の愛を試す「辰巳の辻占」には山本美月、岡山天音、大東駿介。健気な職人の恋物語「紺屋高尾」には永山絢斗、瀧内公美、きたろう。現在では陰惨な後半部分を演じる落語家がほとんどいないと言われている「宮戸川(上・下)」には奈緒、若葉竜也、萩原みのり、中島歩が出演する。そして、語りを映画「浜の朝日の嘘つきどもと」や映画「スプリング、ハズ、カム」などで役者としても活躍している人気落語家・柳家喬太郎が務める。
また、4人の女性脚本家が今回のオリジナルのストーリーを書き下ろしていることにも注目だ。「心眼」は、綿矢りさの小説「ひらいて」の映画化に際し脚本・監督を務めた首藤凜が、「辰巳の辻占」は劇団「贅沢貧乏」を主宰する山田由梨が、「紺屋高尾」はAV監督としても活動し、「演劇ユニット・ブス会*」も主宰するぺヤンヌマキが、「宮戸川(上・下)」は劇団「ガレキの太鼓」の舘そらみが、それぞれ脚本を務める。男性によって生み出された古典落語の物語に、気鋭の女性脚本家がどのような現代的な解釈で人間の怖さの普遍性を描くのか注目だ。
また、番組の最後には柳家喬太郎による解説も。落語を一度も聞いたことがないという人も気軽に楽しめる内容になっている。古典落語の原典に組み込まれている登場人物たちの欲望=人間の怖さを料理した独自性あふれるオリジナルストーリーに期待したい。
WOWOWオンデマンドでは2月6日に第1~4話・3月6日に第5話を配信、さらにWOWOWプライムでは2月6日午後11:00に放送がスタート(毎週日曜午後11:00放送)。(modelpress編集部)
柳家喬太郎コメント
落語は温かい話だと思われがちなところもありますが、そうでもありません。人間は残酷です。その残酷を笑いにまぶしながらも、残酷なまま描いているのが落語だと思います。このドラマは落語を再現するドラマではありません。落語を通して、現代人にも通じる人間の怖さを描いています。ですので、私も、落語に対する固定観念を捨てて、一人の視聴者として拝見することができました。そして、もっと見たくなりました。普段は落語を聞かない役者さんもいたと思いますが、落語の世界の人物を演じてくれていることが、すごく新鮮でした。このドラマを通して、一人でも二人でも落語を聞いてくれる人が増えるといいなと思います。「第1話 心眼」
盲目の按摩師・梅喜(東出昌大)はある日、芸者・小春(松本妃代)からお百度参りをすれば満願叶うという話を聞き茅場町の薬師様へ通うことにする。ついに参拝100日目、帰宅した梅喜は目が開いたことに気づく。しかし、梅喜を支えてきた妻・お竹(黒木華)はどこか浮かない表情。数日後、梅喜は客の旦那からお竹は小春と比べて器量が悪いのだと聞かされる……出演:黒木華 東出昌大 松本妃代
「第2話 辰巳の辻占」
伊之助(岡山天音)は、女郎・お玉(山本美月)が自分に夢中なのだと友人・菊次郎(大東駿介)に自慢する。半信半疑の菊次郎は自信があるならその女を試せと嗾け、伊之助はお玉に嘘をついて一緒に心中してほしいと頼むことに。するとお玉はこれを快諾。菊次郎に、欄干に足をかけるところまで確認しろと言われた伊之助は、嬉しい気持ちを隠しながらお玉と川へ向かう。出演:山本美月 岡山天音 大東駿介
「第3話 紺屋高尾」
紺屋の染物職人・久蔵(永山絢斗)は、江戸一番の花魁・高尾太夫(瀧内公美)が描かれた美人画に惚れ込んでいた。恋煩いで働けなくなった久蔵を見かねた旦那(奥田洋平)は、「3年で金を貯めさせてやる」と約束。3年を迎えた日、久蔵は藪医者(きたろう)の口利きでついに遊郭へ。本物の高尾太夫と対面するのだが……。出演:永山絢斗 瀧内公美 きたろう
「第4話 宮戸川・上」
祝言をあげようとしている半七(若葉竜也)とキミ(奈緒)は、舟で酔っぱらった客・亀(中島歩)に絡まれる。亀の顔を見たキミは、それが友人・お花(萩原みのり)に乱暴をした犯人だと気づく。半七とお花はかつて夫婦になる約束をしていたが、亀に襲われた日からお花は失踪しているのだった……。出演:奈緒 若葉竜也 萩原みのり 中島歩
「最終話 宮戸川・下」
キミ(奈緒)から、亀(中島歩)こそがお花(萩原みのり)を襲った犯人だと聞かされた半七(若葉竜也)。恐る恐る亀に真相を尋ねると、酒に酔った亀は「いい女だった」と自慢げに当時のことを話しだす……。出演:奈緒 若葉竜也 萩原みのり 中島歩
【Not Sponsored 記事】
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