A.B.C-Z戸塚祥太&内博貴、藤島メリーさん悼む “奇跡”も「守ってくれたのかな」<フォーティンブラス>
2021.08.20 04:00
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A.B.C-Zの戸塚祥太が19日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで行われた主演舞台「フォーティンブラス」(同所にて8月29日まで上演)の公開ゲネプロ&取材会に、共演の能條愛未、矢島舞美、内博貴、演出の中屋敷法仁氏とともに出席。ジャニーズ事務所の名誉会長・藤島メリー泰子さんが14日に亡くなったことについてコメントした。
戸塚祥太、内博貴との共演に感激
同舞台は、シェークスピアの代表作ハムレットの中にたった2回だけ登場するノルウェーの王子の名前で、この「脇役」にスポットライトを当てて、横内謙介が俳優の視点から1990年に書き下ろした作品で、今回、『半神』や『サクラパパオー』、『露出狂』や『奇子』、『黒子のバスケ』、『文豪ストレイドッグス』シリー ズなど話題作の演出を数々手掛けてきた中屋敷氏が演出を担当した。大部屋俳優・羽沢武年(フォーティンブラス)を演じる戸塚は、自身の役の紹介と、開幕を直前に控えての意気込みを聞かれると「僕が演じる役は、脇役とはいえども舞台だったりお芝居に対しての愛情をしっかり持っていて、でもそれ故に歪んだ部分もある、複雑な人間味のある役です」と説明し、「こういった時期(コロナ禍)に稽古を乗り越えられたのは、小さな奇跡の連続だったと思うし、そうやってここまで漕ぎ着けたので、幕が開いてもこういった時期に何かを信じて観劇に来てくれるお客様に対して、元気だったり勇気だったり笑顔を少しでも届けられるように、チームで最後の最後まで小さな奇跡を毎日重ねていきたいと思います」と力を込めた。
また、大スター・黒沢正美(ハムレット)を演じる内とは同い年で、今回、外部舞台では初共演だそうで、内は「昔からよくご飯を食べに行っていたので、プライベートのときに『いつか外部の舞台を一緒にやれたらいいね』みたいな話はしていたんです」と打ち明け、戸塚は「でもなかなかそういう機会がなくて、1回あればラッキーくらいという風に思っていたら、その機会をいただけて。しかもスイッチが入る内を同じ板の上でという1番の特等席で見られるという。内って圧倒的主役感があるんですよ。ハムレットにしか見えない」と内のハードルを上げると、内は「やめろ!やめろ!やりづらい。終わってからにしてくれ」と苦笑していた。
一方、内は「とっつー(戸塚)の作品はよく見ていたんですけど、まさか一緒にやれるとは思っていなかったです。稽古場からとっつーのお芝居を身近で見られて、ずっと笑っていました。錦さん(錦織一清)イズムを継いでいるなあって感じながら、見ていると錦さんに見えてきたりというのは多々ありました」と言い、戸塚から「錦織さんからもらった楽屋のれん使ってるじゃない」と声をかけられると、内は「ただ、“錦織一清より”って書いてあるんですけど、僕の名前書いてないんですよ。錦さんらしいでしょ」と告白して報道陣の笑いを誘った。
さらに、今回悪役を演じている内は「本当にパワーを使いますね。常に100%といいますか、上からものをガーッと言うタイプなので、そこはエネルギーを使いますし、本当の僕は違いますからね。僕は脳内アプリで今年の運勢を調べたら、右脳が全部“犬”で、左脳は全部“愛”ですからね!犬と愛に溢れているんですよ。そんな僕がこんな役をするというのは、凄まじいパワーを使うわけですよ」と主張しつつ、「やったことのない役なので、やり甲斐はすごく感じますね。今まで経験したことのない役をやれるというのは、やっぱり役者にとってはすごく幸せなことなので、精一杯振り切ってやらせてもらっています」と声を弾ませた。
戸塚祥太&内博貴、サプライズに反省
そして、稽古時のエピソードを聞かれると、矢島は「納谷(健)さんが誕生日を迎えられたんですけど、そのときに私たちは全然知らなくて、2人でサプライズの打ち合わせをしていたか知らないんですけど、喧嘩をしだしたんです。『こんなんで初日を迎えられん!』みたいなことを2人でバチバチやりはじめて、本当に恐ろしくなっちゃって泣いちゃいました(笑)」と回顧。戸塚と内は、納谷の誕生日のサプライズで喧嘩ドッキリを仕掛けたことを明かし、戸塚は「1回落胆させてから喜ばせるということをやりたかった」とコメントし、内は「想像以上にみんなが引いちゃって、電気を消して『ハッピーバースデー♪』ってやったんですけど、誰も歌ってなかったんです。結果的に『ハッピーバースデー♪』って歌ったの俺ら2人だけでした」とがっくり。戸塚は「次は気をつけよう」と、内ともに反省していた。
戸塚祥太&内博貴、メリーさん追悼
最後に、メリーさんについてのコメントを求められると、戸塚は「自分が間違ったことをしたときには愛のあるお叱りをしてくださったり、まだジュニアに入ったばかりで先輩のバックで踊っていたときに、『あの子いいよ』って褒めてくれたことがあって、小さい頃にそんなことを言っていただけて、すごく勇気付けられたりして、それを励みに頑張れたときもあったりしたので、数少ない言葉や場面だったりしますけど、大切に自分の中に持って、これからも精進したいなと思いますし、天国でジャニーさんと一緒に僕たちのことを見守っていてほしいです」としみじみ。内は「僕も(訃報を)聞いたときはすごく驚きましたし、僕自身、昔からよく食事に連れて行ってもらったりしていたんですよ。その頃から『ジャニーさんのいうことは聞いておきなさいよ』ってよく言われました。焼肉の日はびっくりすることもあったんですけど、メリーさんは焼肉に行くとすごい量のお肉をバッと頼んで、僕は子どもだったので“たくさん食べなさい”という愛情だったと思うんですけど、いいお肉って何枚も食べられないじゃないですか。山盛りの肉を(いっぺんに)ギャンと焼いて、焼きというか蒸しで、『さあ、食べなさい』みたいな感じだったので、焼肉に行く日は“よし、行くぞ!”と準備をして行っていたのを覚えています。僕は大阪の人間なんですけど、東京のお母さんのような存在でしたね」と思い出を振り返った。
さらに「昨日、目を怪我しちゃったんですけど、この程度で済んだのはメリーさんが守ってくれたのかなって思ったりもして、昨日とっつーとも話していました。見守ってくれているなって感じています」と感謝した。(modelpress編集部)
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