小瀧望(提供写真)

ジャニーズWEST小瀧望、5年ぶり舞台で異形の主人公抜擢 中山優馬・菊池風磨から助言<エレファント・マン The Elephant Man>

2020.07.08 17:25

ジャニーズWESTの小瀧望が、演出家・森新太郎氏の舞台「エレファント・マン The Elephant Man」(10月~11月/世田谷パブリックシアター)で主演を務めることがわかった。あわせて小瀧と森氏のコメントが届いた。


小瀧望、主演抜てきに歓喜

1880年代の産業革命後のロンドンを舞台とする同作。膨張した頭部、著しく変形した身体、その外見から「エレファント・マン」と呼ばれる青年ジョン・メリックは、解剖外科医のトリーヴズとの出会いによって初めて人間らしい生活を手に入れる。今まで好奇の目に晒されてきたメリックだが、人々は彼が知的で、純粋な心の持ち主であることに気づき、彼に不思議なまでに引き寄せられていく。

今回「エレファント・マン」と呼ばれる青年・メリックに挑む小瀧。東西のビッグスターが舞台で演じてきたこの役は、異形の特殊メイクをあえて施さず、鍛錬された身体を湾曲させるというスタイルをとることで表現し、かつ穢れの無い精神世界を打ち出して、各時代の演劇史を飾ってきた。

小瀧は同作について「僕にとっては 5 年ぶりの舞台となります。舞台のオファーを受けた時“やっと舞台をやれる!嬉しい”という気持ちがこみあげて、そして演出が森新太郎さんと聞いて、さらにこれはもうやらないという選択肢は絶対にないなって、本当に飛びついたという感じでした」と歓喜。

そして「初めてお会いした森さんは優しくて、作品について色んなお話をしてくださったのですが、菊池(風磨)と、(中山)優馬からは“稽古は覚悟したほうがいいかもな”とは言われています(笑)」と明かした。(modelpress編集部)

演出・森新太郎氏コメント

森新太郎氏(提供写真)
森新太郎氏(提供写真)
作品全体を貫いているのは、劇作家バーナード・ポメランスによる極めて冷徹な文明批評だ。

1880年代、世界経済の覇者として繁栄を誇っていたヴィクトリア時代のイギリス。身体が著しく変形、膨張した《エレファント・マン》ことメリック青年は、解剖外科医のトリーヴズと運命的な出会いを果たす。そして、“科学”や“モラル”という輝かしい旗印のもと、思いもよらぬ特別待遇を受ける。半永久的に病院で保護される身となったのだ。「規律を守るのは自分のため、規律を守れば幸せになれる」と叩き込まれて。救済はすなわち制限と管理と罰をも意味し、作者はその光景を帝国主義国家の植民地支配と重ねてみせる。

「与えているつもりが、実は奪い取っているだけではないのか?」

メリックとの交流を通し、己の欺瞞と向き合わざるを得なくなったトリーヴズの葛藤は、最後の最後まで解消されないままである。しかしそれ故に、この作品は今なお世界中で上演される意義がある。私はそう思う。

それにしても、メリックを演じる俳優の苦労はいかばかりだろうか。彼は特殊メイクなど一切用いずに、身体のねじれだけで、観客にメリックを想像させなくてはならない。これは戯曲の要請である。歪んだ外面と歪みのない内面、その両方を同時に表現しなくてはならないのだ。

小瀧望は私にとってまだまだ未知の俳優であるが、彼の全身から発せられる知性と感性に期待は膨らむばかりだ。誰よりも気高く、そして無邪気なメリックを生み出してくれるに違いない。

小瀧望コメント

僕にとっては 5 年ぶりの舞台となります。舞台のオファーを受けた時「やっと舞台をやれる!嬉しい」という気持ちがこみあげて、そして演出が森新太郎さんと聞いて、さらにこれはもうやらないという選択肢は絶対にないなって、本当に飛びついたという感じでした。

『エレファント・マン』はタイトルだけは知っていて、昔映画版を見たことがあるという両親からは「すごく悲しい物語だ」という話を聞きました。今、戯曲を読んでみると、僕が演じるエレファント・マンの人生はすごく衝撃的なんですが、彼の心の汚れない綺麗さ、あふれ出る知性という、そうした内面の美しさが、長年にわたってこの作品が多くの人々に愛されてきた理由なんだなと思っています。

初めてお会いした森さんは優しくて、作品について色んなお話をしてくださったのですが、菊池(風磨)と、(中山)優馬からは「稽古は覚悟したほうがいいかもな」とは言われています(笑)。ファンの方々には僕の奮闘する姿をぜひ間近で見て欲しいなと思いますし、僕とキャストの皆さま全員、そして森さんでつくるこの『エレファント・マン』を多くのお客様に届けられるように、全力で、全身全霊で頑張りますので、ぜひ劇場へ足を運んでもらえたらと思います。
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