深田恭子(C)フジテレビ

深田恭子、新ドラマ主演決定 瀬戸康史と7年ぶり共演でラブコメディー<ルパンの娘>

2019.05.10 05:00

女優の深田恭子が、7月スタートのフジテレビ系木曜劇場 『ルパンの娘』(22時~22時54分)に主演することがわかった。


深田恭子、7月期『ルパンの娘』主演決定

横関大氏『ルパンの娘』(C)フジテレビ
横関大氏『ルパンの娘』(C)フジテレビ
原作は2015年8月に発表され、この春にも各書店の文庫売上1位を獲得するなど、ロングセラーとなっている横関大氏の同名小説(講談社文庫刊・累計発行部数10万部突破)で、横関作品がドラマ化されるのは「第56回江戸川乱歩賞」を受賞し、『再会』を原作としたスペシャルドラマ『再会』(フジテレビ系/2012年12月8日放送)以来、およそ7年ぶりとなる。

『ルパンの娘』は、代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描くラブコメディー。泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘で、家族の誰よりも盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、普通に生きていくため図書館司書として働く主人公の三雲華(みくも・はな)を深田が演じる。

悪党しか狙わないことをモットーとしている“Lの一族”だが、盗みの計画の先には、当然のごとく泥棒逮捕を仕事とする華の恋人・桜庭和馬(さくらば・かずま)がいつも関わっており、彼は時に悪党たちに襲われるなど窮地に陥ってしまう。主人公の華は、大好きな和馬を救うために葛藤しながらも、ついつい一家の泥棒の手助けをしてしまうという役どころ。

深田がフジテレビドラマに主演するのは木曜劇場『隣の家族は青く見える』(2018年1月クール)以来だが、元号が令和になってから記念すべきドラマ初主演。映画『ヤッターマン』(2009年3月公開)でドロンジョを演じて以来10年ぶり、そして現代劇としては初めて泥棒役を演じる。

瀬戸康史、深田恭子の相手役で7年ぶり共演

瀬戸康史(C)フジテレビ
瀬戸康史(C)フジテレビ
深田の相手役、警察一家の息子で華と真剣交際をしている青年・桜庭和馬には瀬戸康史。ドラマ冒頭で和馬は華を自分の実家に連れていくが、華はそこで初めて桜庭家が警察一家だと知り、パニックに陥る。さらに、華が警察の人間ではないという理由だけで、両親から結婚を反対されてしまう。

桜庭家の長年の悲願は、一族から捜査一課の刑事を輩出すること。そこで、泥棒逮捕を専門とする警視庁捜査三課に勤務している和馬は、捜査一課への異動を条件に両親に華との結婚を認めさせる。捜査一課への異動のため、手柄を立てたいと強く願う和馬は、警視庁内でも有名だが誰もその素性を知らない泥棒一家“Lの一族”を逮捕することを狙う。

瀬戸がフジテレビドラマに出演するのは月9ドラマ『海月姫』(2018年1月クール)以来で(『パーフェクトワールド』はカンテレドラマ)、木曜劇場ドラマへの出演は今回が初。深田とは、『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』(フジテレビ系/2012年10月クール)以来、およそ7年ぶりの共演となる。

また、瀬戸が刑事役を演じるのは『刑事 犬養隼人(第2弾)』(朝日放送/2016年9月24日)以来、およそ3年ぶり。警察官という役柄のために現在、体を鍛えているという瀬戸が、そのストイックさからどんな挑戦的な演技を見せてくれるのか。

ヒット作連発コンビが手掛ける

脚本を担当するのは徳永友一氏。徳永は、現在放送中の木曜劇場『ストロベリーナイト・サーガ』の脚本も担当しており、2クール連続で木曜劇場ドラマを担当する。

監督として武内英樹氏が参加。武内氏は徳永氏とタッグを組んだ映画『翔んで埼玉』(公開中)がヒット中。

さらに、本作をプロデュースする稲葉直人氏と武内氏は、映画『テルマエ・ロマエ』(2012年4月28日公開/興行収入59.8億)、映画『テルマエ・ロマエ2』(2014年4月26日公開/興行収入44.2億)の2作品で合計100億円超えの興行収入を稼ぎ出したコンビ。これまで数々のヒット映画を制作してきたスタッフが手掛けることとなった。(modelpress編集部)

深田恭子コメント

Q:原作、そしてドラマの脚本を読まれた際の印象は?

「脚本を読んでから登場人物が自分の中に入ってくるまで、そして物語に対して自分の気持ちが入るまで、あっという間で自分でも驚きました。それくらい、原作も脚本も面白くて、本当に衝撃的でした。これほど、すんなりと物語に寄り添えることは、なかなかないなと思います。それほど面白いからこそ、“映像化した際にどうなるんだろう?”というのは、今の悩みでもあり楽しみでもあります」

Q:映画『ヤッターマン』(2009年3月公開)でドロンジョを演じて以来の泥棒役で、現代劇としては初めて泥棒を演じることになりますが?

「演じるのは泥棒ですが、登場人物それぞれが真面目に生きていて、それが面白く見えるといいと監督がおっしゃっていましたので、三雲華という女性が持つ、泥棒なんてやりたくないと図書館司書として普通に働く“昼の顔”と、盗みの才能に恵まれてどこかで血が騒いでしまう“夜の顔”という二面性をしっかり演じ分けられたらなと思います」

Q:木曜劇場『隣の家族は青く見える』(2018年1月クール)以来、1年ぶりの木曜劇場ドラマ主演となりますが?

「『隣の家族は青く見える』は妊活などを扱うドラマだったのに、今回は泥棒役ということで木曜劇場はすごく作品の幅の広い枠だなと感じました(笑)」

Q:相手役の瀬戸康史さんとは、『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』(フジテレビ系/2012年10月クール)以来、およそ7年ぶりの共演となりますが?

「瀬戸さんは、7年前から既に凜(りん)とされていた印象なのですが、昨年、『隣の家族は青く見える』のスタジオ撮影をしていた際、瀬戸さんがお向かいのスタジオで『海月姫』を女装姿で撮影されているところでごあいさつさせて頂いて、瀬戸さんは本当にいろいろな役を演じることができる方だなと思いました。瀬戸さんの女装姿がきれいすぎて、遠くから見た時にはきれいな女性だなと思っていたのですが、段々近づくにつれて“あ、瀬戸さんだ”とすごく驚きました(笑)」

Q:ドラマを楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージ

「原作と脚本を読んで面白さに衝撃を受けたので、その時に感じた思いをそれ以上にして皆さまにお届けできたらなと思っています」

瀬戸康史コメント

Q:オファーを聞いた際の率直な気持ち

「深田さんとは久しぶりの共演ですし、武内監督とはご一緒したいと思っていたので、素直にうれしかったです」

Q:原作、そしてドラマの脚本を読まれた際の印象は?

「今まであるようでなかった発想に驚いたのと、斬新で、かつどこかジーンとさせるストーリー展開に夢中になりました。ドラマの脚本では原作の良さがさらにブラッシュアップされ、視聴者の方々に楽しんでいただく仕掛けもたくさん盛り込まれています。撮影が待ち遠しいです」

Q:久しぶりの刑事役(『刑事 犬養隼人(第2弾)』<朝日放送/2016年9月24日>以来)となりますが?

「この作品はかなりの熱量と集中力、スピードが必要な作品です。これはもうスポーツです。加えて刑事ということで体重を10キロ増やしました。僕が演じる和馬は何事にも全力で取り組む、おもしろいくらい真っ直ぐな人間です。そしてさまざまな事件に巻き込まれ、運が良いのか悪いのか解決していきます。それから恋...和馬が男としてどう成長していくのか、僕自身も楽しみです」

Q:木曜劇場ドラマ初出演となりますが?

「社会派なものやミステリーの枠というイメージでしたが、今回のような挑戦的な作品に参加でき、背筋が伸びます」

Q:主演の深田恭子さんとは、『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』(フジテレビ系/2012年10月クール)以来、およそ7年ぶりの共演となりますが?

「深田さんがいらっしゃると現場が明るくなります。まさに“華”があるからだと思います。いつも謙虚で、優しい心を持っていて、誰に対しても対等に接してくださる深田さんは、華そのものです。さらに、泥棒として振り切った深田さんが見られると思うと楽しみでなりません」

Q:ドラマを楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージ

「この作品はかなりぶっ飛んだ設定の上、監督からどんな要求をされるかわからない、脚本を読んだだけでは想像できないことだらけです。監督からは“現代版ロミオとジュリエットを真剣に演じてくれれば絶対面白くなるから”という言葉をいただいたものの、本当に大丈夫なのか?と震えています。“これは武者震い…これは武者震いだ”と自分に言い聞かせ、監督やスタッフ、キャストの皆さんを信じ、全てをさらけ出すのみといった心境です。是非、お楽しみに!」

原作:横関大氏コメント

泥棒一家の娘と警察一家の息子が恋に落ちたらどうなるか。そんな思いつきから生まれた作品が『ルパンの娘』です。私にとって思い入れの強い作品であり、いつか誰かが映像化してくれるに違いない。そういう期待を私自身も胸に秘めておりました。それがこのたび映像化されるということで非常にうれしく思っています。深田恭子さん、瀬戸康史さんをはじめとする演者の皆様、監督等スタッフの方々が力を結集し、素晴らしいエンターテインメント作品を作ってくださることを期待しております。どんな『ルパンの娘』が誕生するのか。それを一視聴者として拝見するのが今から楽しみで仕方ありません。

プロデュース:稲葉直人(フジテレビ第一制作室)氏コメント

『ルパンの娘』という秀逸なタイトル、泥棒一家の娘と警察一家の息子が恋に落ちる物語…これを聞いて読まずにはいられませんでした。予感した通りの面白さで一気に読了。すぐにドラマにしたい!と思い立ちました。しかし、この1冊の傑作小説、連続ドラマにするにはいささか分量が足りません。そこでドラマ版ならではのお楽しみを考えました。“普通の女の子になりたい”と泥棒家業から遠ざかって生きてきた主人公の華が、愛する彼・和馬を救うため、嫌々ながら泥棒スーツを身にまとうことになってしまい…しかし、ひとたびスーツを着ると大泥棒一家のDNAが騒ぎ出し、強く、かっこよく、そしてセクシーな泥棒になってしまう…そんな仕掛けを。その活躍がアダとなり、華は毎回望んでもいない怪盗にならざるを得なくなってしまうのです。

このぶっ飛んだ世界観を体現できる女優さんはそうそういません。“この人しかいない!”と、深田恭子さんの顔が浮かぶまで時間はかかりませんでした。ですので深田さんに引き受けていただけると聞いてから、正直、期待とワクワクしかありません。先日、泥棒スーツの衣装合わせでお会いしたのですが、深田さんの魅力がさく裂するドラマになると確信しました。

華の彼氏となる和馬は、どこまでも純粋でまっすぐ、ゆえに振り回される男です。そもそも、このドラマにはぶっ飛んだキャラクターたちが数多く登場します(後日発表させていただく出演者の方々もそれはそれは濃厚な布陣です)。和馬はそれらの面々に振り回され、しまいには愛する華にまで振り回される…そんな役をずっとお仕事したいと思っていた瀬戸康史さんに引き受けていただけることになりました。“振り回される男を演じさせたら右に出る者はいない”、そんな評論をどこかの記事で拝見したことがあります。ですので瀬戸さんには今回、思う存分振り回されてもらおうと思います!

なお、『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』の脚本・監督・プロデューサーが集まったもので、多少コメディー色が強めになる恐れがございます。ご容赦ください。でも、見てくださる方々にとにかく楽しんでもらい、ワクワクしてもらえるようなドラマを、真面目に作ろうと思います。

強く、かっこよく、セクシーな怪盗・深田恭子と、どこまでも振り回されるピュアな刑事・瀬戸康史に、是非ご期待ください!
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