吉田鋼太郎主演ドラマ、賀来賢人が連続殺人犯に「1日に5人の…」撮影の苦労告白<死命~刑事のタイムリミット~>(画像提供:テレビ朝日)

吉田鋼太郎主演ドラマ、賀来賢人が連続殺人犯に「1日に5人の…」撮影の苦労告白<死命~刑事のタイムリミット~>

2019.04.16 05:00

俳優の吉田鋼太郎が主演、賀来賢人が出演するテレビ朝日のドラマスペシャル「死命~刑事のタイムリミット~」(よる9時~11時5分)が19日、放送される。


吉田鋼太郎&賀来賢人「死命~刑事のタイムリミット~」

同作は、自らの死と隣り合わせの状態にある2人の男が織りなす、壮絶な追走劇。ドラマ版の主人公は、女性を狙った連続殺人事件を追う刑事・蒼井凌。刑事人生に心血を注いできた蒼井は、病で余命宣告を受けたのを機に、死の恐怖に襲われながらも、残された時間を職務に注ぐことを再決意。犯人を突き止めて逮捕するため、捜査に没頭していく。

その蒼井に追われるのが、同じく病で余命宣告を受けたデイトレーダー・榊信一。命のタイムリミットに直面した彼はあろうことか、ずっと抑え込んできた殺人衝動に忠実に生きると決め、連続殺人に手を染めていく。

吉田鋼太郎、執念の刑事を熱演

刑事・蒼井を演じるのは、日本が誇るシェイクスピア俳優・吉田。渋い役からコミカルな役まで、幅広いキャラクターに命を吹き込んできた吉田が、今回はシェイクスピア俳優の真骨頂ともいえる凄みを全身ににじませながら、執念の刑事を熱演する。

湧き上がる死の恐怖や、ほころびが生じた父娘関係での葛藤など、多面的な情感も体現。蒼井という人物像に深みを与える。

賀来賢人、連続殺人犯役に

一方、蒼井に追われる榊を演じるのは、若き実力派俳優・賀来。2018年放送の「今日から俺は!!」(日本テレビ)でコメディー演技を炸裂させ、一躍脚光を浴びた賀来が、今回は連続殺人犯という役柄で180度異なる顔を覗かせることに。

「今日から俺は!!」でも共演した吉田を相手に、“底知れぬ狂気”と“ガラス細工のような繊細さ”を併せ持つ複雑な男を演じ、観る者の胸をかき乱していく。

蓮佛美沙子&中尾明慶も出演

同作には執念の主人公を演じる吉田、彼と真っ向から対峙する賀来を中心に、演技派俳優が集結。

榊の元恋人で、封印された榊の過去を唯一知り、その心に寄り添いながらも、ドラマを劇的に展開させるキーパーソン・山口澄乃として、透明感あふれる演技で注目される蓮佛美沙子が出演。蒼井に触発されて成長していく新人刑事・矢部知樹には中尾明慶が起用された。

手に汗握る追走劇と並行し、物語にさらなる奥行きをもたらす彼らの存在。その動向にも注目となる。

吉田鋼太郎、賀来賢人の役柄「ピッタリ」

(左から)吉田鋼太郎、賀来賢人(画像提供:テレビ朝日)
(左から)吉田鋼太郎、賀来賢人(画像提供:テレビ朝日)
吉田は同作について「今回は賀来賢人くんが演じる榊を相手に、“常に死と隣り合わせにある者同士の対峙”を演じるので、すごくテンションの高い芝居の連続でしたね!」と回顧。

「賀来くんは見た目も繊細ですし、芝居にちょっと狂気をはらんだようなところもあるので、今回の役にピッタリだと思います」と明かした。

賀来賢人「1日に5人の…」撮影の苦労明かす

賀来は自身の役に関して「榊は闇を抱えた部分がとても強い人間なので、逆にそこじゃない“人間味のある部分”をどう表現するかに気を付けました。撮影では、彼が特殊な人間だとは思わず、誰でもそうなり得るな…と、危機感を持ちながら演じさせていただきました」と回想。

撮影についても明かし、「実は今回、1日に5人の首を絞めるという、僕にとっては初挑戦となる撮影もあったんです。演じるのはすごくつらかったです…。今振り返っても、撮影期間中は常につらくてハードなシーンばかりでした。だから、なるべく本番以外は明るく過ごしました(笑)。とても緩急のある撮影でしたね。撮影期間も短かったので、連帯感がすごく大事な現場だったとも思います」と振り返った。

賀来賢人、吉田鋼太郎との交流語る

また、吉田に関し賀来は「直接絡むシーンこそ少なかったのですが、濃厚な場面があったので、緊張感がありました。鋼太郎さんの迫力というか、重みで押しつぶされないように必死でした。すごい先輩です!」とコメント。

「ただ、そんな鋼太郎さんとも空き時間になると、くだらない話しかしていませんでしたね(笑)」と打ち明けた。

「死命~刑事のタイムリミット~」ストーリー

「天使のナイフ」「友罪」「悪党」「刑事のまなざし」「Aではない君と」など、映像化もされた話題作を次々と生み出してきた作家・薬丸岳氏の小説「死命」を初ドラマ化する同作。病で余命を宣告され、自らの“死命”(=生死を決する急所)に直面した2人の男。彼らは残りの人生に正反対の“使命”を見出した。

1人はたゆまず「正義の道」を貫き通すことを。そしてもう1人は抑え込んできた「殺人衝動」を解き放つことを。余命宣告を受けた者同士でありながら、命との向き合い方も、悟った使命も相反する蒼井と榊。2人はヒリヒリする駆け引きを交錯させながら、スリリングな追走劇を展開していく。

その中、2人の“衝動”を司る過去も徐々に炙り出され、運命は思いもよらない方向へ転がっていくことに。複雑に絡み合う“息詰まるサスペンス”と“濃密な人間ドラマ”が、人々に衝撃と感動をもたらす。(modelpress編集部)

吉田鋼太郎コメント

僕はいつも台本から得る人物像を頭に入れた上で、イメージに合う誰かを思い浮かべ、その人になろうとしながら演じるんですよ。今回の蒼井については、僕自身が大好きで尊敬している柴田恭兵さんのイメージがいいんじゃないかな、と。しかし、そうなると、僕なんかが入り込む隙間はないなぁ…なんて思ったりもしながら(笑)、蒼井を演じる日々でした。

今回は賀来賢人くんが演じる榊を相手に、“常に死と隣り合わせにある者同士の対峙”を演じるので、すごくテンションの高い芝居の連続でしたね!賀来くんは見た目も繊細ですし、芝居にちょっと狂気をはらんだようなところもあるので、今回の役にピッタリだと思います。

また、蒼井とは対照的な部下を演じる中尾明慶くんも、とってもいいお芝居をされるんです!素晴らしい俳優さんたちと芝居を交わすことができて本当に幸せだなぁ、と思いました。また、今回は少し気分が沈み込みがちになる題材を扱っているにもかかわらず、バイタリティーあふれる近藤一彦監督のおかげで、撮影現場もものすごく活気づいて、本当に充実していました!

『死命』は、罪を犯す榊の背景がとても切なく、悲しいお話です。その一方、“死を背景にした刑事と犯人の息詰まる攻防”の場面では、人々が一生懸命生きていて、自らの使命をまっとうしようとしている。その使命が正しいものか否かはさておき、いろんな意味で手に汗握り、やがて涙し、「いいドラマだった」と思っていただける作品になるはずです。僕らもそのために頑張りましたので、ぜひご覧ください。

賀来賢人コメント

榊は闇を抱えた部分がとても強い人間なので、逆にそこじゃない“人間味のある部分”をどう表現するかに気を付けました。撮影では、彼が特殊な人間だとは思わず、誰でもそうなり得るな…と、危機感を持ちながら演じさせていただきました。

実は今回、1日に5人の首を絞めるという、僕にとっては初挑戦となる撮影もあったんです。演じるのはすごくつらかったです…。今振り返っても、撮影期間中は常につらくてハードなシーンばかりでした。だから、なるべく本番以外は明るく過ごしました(笑)。とても緩急のある撮影でしたね。撮影期間も短かったので、連帯感がすごく大事な現場だったとも思います。

吉田鋼太郎さんとは直接絡むシーンこそ少なかったのですが、濃厚な場面があったので、緊張感がありました。鋼太郎さんの迫力というか、重みで押しつぶされないように必死でした。すごい先輩です!ただ、そんな鋼太郎さんとも空き時間になると、くだらない話しかしていませんでしたね(笑)。

この作品では、余命宣告をされた“真逆のベクトルを持つ2人の生き様”を、ぜひ見ていただきたいです。僕自身がもし余命宣告をされたら、どうするか…?そうですね…とにかくやり残したことをリストにして、片っ端からやっていきます。

川島誠史(テレビ朝日プロデューサー)コメント

初めて『死命』を読んだときの心の揺さぶられ方は、これまで経験したことのないほど大きなものでした。単なる“感動”や“興奮”とも違う、ずっと心の奥深くを揺らし続けるような感覚を抱きました。この感覚を、けして濁すことのないよう、真っ直ぐにお届けしたいという一心でドラマにしました。

吉田鋼太郎さん、賀来賢人さんをはじめ、今をときめく素晴らしい俳優さんのおかげで、そのときの感覚はより一層凄みを増してお届けできると思っています。ぜひご覧ください。
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