A.B.C-Z五関晃一、初の単独主演 手塚治虫作品に挑む<奇子>

【五関晃一/モデルプレス=3月25日】A.B.C-Z五関晃一が、7月19日から28日まで東京・紀伊國屋ホールで上演される舞台「奇子」(ほか水戸プレビュー公演、大阪公演あり)で主演を務めることが発表された。
五関晃一(提供画像)
五関晃一(提供画像)
原作は、戦後の田舎社会を舞台に、少女監禁や近親相姦などセンセーショナルな描写も巧みに取り入れた手塚治虫の「奇子」。

まだ暗い世相の敗戦直後の東北の農村地帯で、大地主・天外一族の遺産相続をめぐる骨肉の争いと恐ろしい欲望の果てにこの世に産み落とされた、奇子。一族の体面のために土蔵の地下室に幽閉され、下界から隔絶して育てられた、言わば“純粋培養”の奇子は、やがて性に対して奔放な美しい成人女性として世に放たれていくことになる。

五関晃一、初の単独主演

今作で、単独初主演となった五関が演じるのは次男の天外仁朗。「初めて原作を読んだ時、『本当に手塚さんの作品なのかな?』と思うくらい生々しくリアルな人間模様に驚きました。そんな『奇子』という作品が舞台でどう表現されるのか、個人的にも今から楽しみです。仁朗の狂気の中にある愛や絆をしっかり演じきれるよう頑張っていきます」と意気込みをコメントした。

舞台「奇子」共演者は?

共演は、三津谷亮、味方良介、駒井蓮、深谷由梨香、松本妃代、相原雪月花といったフレッシュな感性と個性豊かな面々、さらに、独自の存在感で深みを増す中村まこと、硬軟自在の演技力が魅力の梶原善と、実力派が揃った。

そして、上演台本と演出を手掛けるのは、物語の舞台となる青森県出身者でもある中屋敷法仁氏。同作には五関がまとうミステリアスな雰囲気が必要だったといい「パフォーマーとしての底力はもちろん、憂いをたたえた表情や瞳に宿る強い信念など、五関さんのすべての魅力が『奇子』の世界をさらに濃密なものにしてくれると期待しています。五関さんの生身の心と体が舞台空間で躍動する姿、どうぞお楽しみに」とメッセージをよせた。(modelpress編集部)

「奇子」あらすじ

青森県で500年の歴史を誇る大地主・天外一族。村では絶大な富と権力を誇っていたが、終戦後の農地改正法により、その勢いは静かに衰えつつあった。太平洋戦争から復員した仁朗が帰ると、家には奇子という妹が生まれていた。それは父・作右衛門と兄嫁・すえの間に生まれた私生児だった。兄の市朗が遺産ほしさに妻であるすえを差し出したというのだ。

「うちは異常な家だ!狂ってるんだ!」

そんな仁朗も、しかし、GHQのスパイとして仲間を売って生き延びて来た。組織の命令により、さらなる陰謀に加担して行く仁朗。

仁朗の犯した罪、一族の犯した罪=奇子が複雑に絡み合い、やがて奇子は土蔵の地下に閉じ込められ、死んだことにされる。それから十一年後、末弟・伺朗は強く反発している。

「うちの家系はまるで汚物溜だ。犬か猫みてぇに混ざり合って、そのつど、金と権力でもみ消したんだ…」

さらに十一年後、地下で育てられ続けてきた奇子は、伺朗により地上へと出される。隠蔽した罪や過去が、次々に暴かれ、やがて一族を滅ぼすことになる。地方旧家の愛欲、戦後歴史の闇を描く因果の物語。

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