山口紗弥加(画像提供:東海テレビ)

山口紗弥加、“最恐”主婦役で2度目の連ドラ主演「私にはできません」<絶対正義>

2019.01.08 10:12

女優の山口紗弥加が、2月2日スタートのオトナの土ドラ『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜日23時40分~)の主演を務める。

同作は壮絶な女優対決が勃発する、正しすぎる“絶対正義の女”に翻弄される心理サスペンス。人間の本質をえぐりだす「イヤミス」小説の新旗手として注目を集める、秋吉理香子氏の『絶対正義』(幻冬舎文庫)を原作に、2018年公開映画ナンバーワンヒット「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」などを手掛けた西浦正記氏が演出を担当する。

最恐主婦のヒロインで正義のモンスター・高規範子を演じるのは、二度目の連ドラ主演となる山口。山口をはじめとする5人の女優たちが、時に妖しく、時に激しくぶつかりあう。範子にどう感じるかで、自分がどういう人間か見えてくるミラードラマに、“恐怖と共感”がクセになる。

山口紗弥加「お願いだから私の前からいなくなって!」

山口は自分が演じる役に向かい「『範子!お願いだから私の前からいなくなって!』と台本を読みながら思ったのは初めてかもしれません(笑)」と明かし、「範子のように結果だけを見て、『法的に正しいか、正しくないか』で判断することは、私にはできません」とコメント。「このドラマは5人の女性の群像劇です。範子の『正義』が、それぞれの目線を通して描かれます。立場や状況、関係性によって様々に形を変える『正義』をぜひ、ご自身の目で確かめていただけたら幸いです」と紹介した。

ストーリー概要

「絶対正義」の持ち主、高規範子(33)は、ある過去の出来事から、間違ったこと、法を犯すものを許さない。娘の妊娠を機に専業主婦となった。そんな範子と再会した高校時代の友人が4人。西山由美子は、夫がリストラされアルバイトを掛け持ちしながら子育てに追われていた。理穂・ウィリアムスは、外国人の夫とインターナショナルスクールを経営。子宝に恵まれることを望んでいた。石森麗華は、子役タレントから女優に。独身だが、妻子ある男性と不倫関係にあった。今村和樹は、大手の出版社を退職したばかり。ノンフィクション作家として成功したいと、焦りを感じていた。範子の友人たちは、それぞれがそれぞれの人生を生きていた。しかし。範子と再会したことによって、日常が綻び始める。その綻びは、静かに、やがて大きな音を立てて絶望的な破綻へと突き進んでいく。範子が狂気じみた正義を貫く理由とは…。そんな彼女に対して、4人がとった行動とは…。正義とは何か。正義とは誰のためにあるのか。

山口紗弥加コメント全文

その「正義」は正しいのか?「正義」って、誰のため? 堂々巡りの自問自答にかなりの時間を使いました。自分が演じる役に向かい、「範子!お願いだから私の前からいなくなって!」と台本を読みながら思ったのは初めてかもしれません(笑)。

私が演じる高規範子は、「正義」の権化であり、法律と規律に支配され取り憑かれた“機械”のようにも映ります。彼女にとって、法律は世界一安全で、唯一安心できる場所。自分自身を守る鎧のようなものだと思います。範子のように結果だけを見て、「法的に正しいか、正しくないか」で判断することは、私にはできません。しかし範子の、他人の不正を正すだけではなく、自らも潔白であろうとする姿は気高く、美しいとすら思えるのは不思議です。

このドラマは5人の女性の群像劇です。範子の「正義」が、それぞれの目線を通して描かれます。立場や状況、関係性によって様々に形を変える「正義」をぜひ、ご自身の目で確かめていただけたら幸いです。

市野チーフプロデューサーコメント

― このドラマを企画した意図

どこか今という時代は、集団の平均値を互いに探り合って、そこから互いが出ないように監視し合っている気がします。時に自分の価値観の外にある事を許容できず、他者を糾弾している人も多く見受けられます。

平成最後にお届けする事になるであろうオトナの土ドラとして、互いにほんのちょっと寛容であるだけで、誰もが今よりももっと生きやすい社会になるのではないだろうかという事を問いかけたく、企画しました。

― 山口紗弥加さん起用理由

以前、ご一緒させていただいた際、山口さんのご自身に対するストイックな姿勢と、周囲に対する思いやりがとても印象的でした。そんな山口さんと、自分が愛する人が正しくある為に、無心で行動し続ける範子が自然と重なりました。山口さんとなら、“いまだかつてない正義のヒロイン”を創り上げる事が出来ると思いました。

― このドラマをどうご覧いただきたいか

誰もが人とのコミュニケーションでの悩み感じた事があると思います。正しいけどどこか変だ、愛される事がどこか不気味だ、善良な主婦なのにおぞましい…。そんな範子はあなたの隣にいる。いや、あなたが、範子かもしれない。かつてない正義のヒロイン・範子がおくる恐怖と共感の55分を満喫していただけたら幸いです。

(modelpress編集部)
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