【乃木坂46＆けやき坂46の初共演舞台「七色いんこ」会見全文】伊藤純奈、初の男役がかっこいい…松田好花はありのまま？＜見どころ＞

乃木坂46伊藤純奈初主演・けやき坂46松田好花ヒロイン舞台「七色いんこ」

1981年から1983年まで週刊少年チャンピオン（秋田書店）に連載された手塚治虫の漫画作品で、代役専門の天才役者にして泥棒という異色のキャラクター「七色いんこ」を主人公にした犯罪活劇。

今年1月にロシアの文豪チェーホフの四大戯曲のひとつ「三人姉妹」の次女マーシャを演じきり、本作品で舞台初主演＆初の男役となる伊藤が、代役専門の天才役者にして泥棒、軽妙洒脱な主人公・七色いんこ役。10人で1役を演じる独創的な舞台「あゆみ」で初舞台を踏んだ松田が、格闘術と射撃術に秀でた警視庁の刑事で、いんこを追うヒロイン・千里万里子役を演じる。

乃木坂46伊藤純奈＆けやき坂46松田好花が語る見どころ

伊藤：七色いんこ役をやらせていただきます。乃木坂46の伊藤純奈です。きょう初日を迎えるということでですね…稽古時間もすごく短くて、私と好花ちゃんが揃う時間もなかなかなかったんですけれど、演出家の三浦（香）さんをはじめ、カンパニーの皆さんがすごく優しくて、いろいろなことを教えてくれたので、きょうは何も心配なく初日を迎えられそうです。セットとか衣装とか、今までにない感じになっているので、楽しめると思います。

松田：千里万里子役を演じさせていただきます。ひらがなけやき坂46の松田好花です。本格的な舞台自体がこの「七色いんこ」で2回目で、純奈さんとは逆で、（伊藤は）心配がないって言っていたんですけど、私はすっごく緊張していて、どうなるんだろうという気持ちがあるんですけど、演出家の三浦さんだけではなく、本当に周りの共演者の方々や純奈さんもたくさんアドバイスをくださったりとかしたので、それをしっかり本番の舞台で活かせるように頑張りたいと思います。

― 今回お2人は初共演ですが、お互いの印象はいかがでしょうか？

伊藤：はじめましてしたのがビジュアル撮影のときだったんですけど、坂道シリーズというか、乃木坂46が人見知りがすごく多いので、（松田も）人見知りかなって勝手なイメージを持って現場に行ったんですけど、最初から笑顔で気さくで。私も人見知りしないタイプなので、初日から仲良くできたなと思います。すっごく人懐っこいので、可愛いです。ワンちゃんみたい（笑）。

松田：学年的には（伊藤が）一つ上なんですけど、19歳で同い年なんです。同い年だと思えないくらいオーラというか、大人っぽくて、本当に同い年なのかな？って思ってしまうくらい存在感も舞台上ですごくあって、憧れの存在になっています。

― ここはぜひ見て欲しいというポイントは？

伊藤：セットの展開というか、目まぐるしく舞台上で起きていることが大きくいろいろ動くので、一人ひとりにフォーカスして見るのもいいですが、全体的に見ていただくのがいいかなと思います。

松田：セットもすごいんですけど、衣装がすごくて。この衣装もなんですけど、とてもおしゃれな感じでセットとかも全部がおしゃれで、美術館を見ているような気分になるので、そこが見どころかなと思います。

― 準備期間がそんなに長くなかったということですが、三浦香さんとのエピソードはありますか？

伊藤：綺麗にやりすぎなくていいって結構いつもおっしゃっていて、私は七色いんこがクールな感じで最初役作りをせっせとしていたんですけど、ちょっとお話してクールじゃなくていいんじゃないかとか、普段アイドルをやっているので、綺麗な姿でステージに立っていることが多いから、あまり綺麗にやりすぎなくていいとか、汗だくで無我夢中な姿を見せてもいいんじゃないかということをアドバイスでいただいて、その通りだなと思いました。舞台で活かせていると思います。

松田：演技経験自体があまりないので、とにかくがむしゃらに本の読み合わせとかをやっていたのですが、それが逆に千里万里子っぽいから、そのままでいていいよって言ってくださって、あまり役作りとかは考えていなかったです。とにかく必死にやらなきゃってなっている私が千里万里子っぽかったらしいので、ありのままでいいよって。

― 伊藤さんからみて、松田さんは千里万里子っぽいですか？

伊藤：ぽいです（笑）。すっごく可愛いです。このちゃんの歩き方がなんか面白いんですよ（笑）。可愛らしい、いい意味でアニメっぽいというか…いつもプリプリって感じで歩いているので、可愛いんです。

― 松田さんからみて、伊藤さんの七色いんこは？

松田：稽古を重ねていくうちに、（伊藤が）だんだんいんこに見えてきて、本当に男だなと最近思ってきました（笑）。

― 伊藤さんは、天才役者役、初の男性役ということもあって2つの壁があったと思いますが、どうやってその壁を乗り越えましたか？

伊藤：最初このお話をいただいたときに、「天才役者」とか「男役」がパワーワードというか…おぉって思ったんですけど、でも身近にアドバイスしてくださる人が周りにたくさんいるので、一つ稽古を終えると「ここの立ち回りはもっとこうしたほうがいいよ」とか教えてくれるから。いろんな役者として変わるシーンもあるんですけど、そんなに深く考えすぎず。いんことして考えると、いんこがその役になりきっていることになるので、深くは考えすぎず、三浦さんにもいろいろ言っていただきました。

― 私生活でも気をつけて役作りをしていましたか？

伊藤：なんだろう…歩き方は、普段かっこいい歩き方じゃないので、この期間中は歩き方は教えてもらったりしました。それも共演者の方も教えてくれるので、なんの苦労もなかったです。

― 男性の方に直接男性らしさを聞いたりは？

伊藤：男性の方に男性らしさを聞こうかなと思ったのですが、男性って男性なので、わからないかなと思って（笑）。女性が男性をやるときに、女性が意識する男性らしさを聞いたほうがいいかなと思って、女性に聞きました。

― 七色いんこは、観客から宝石を盗みますが、伊藤さんが盗みたいものはなんですか？

伊藤：盗みたいことですか？人からですか？私大きな夢がないというか、なにかをしたいって強欲に言える人がすっごい羨ましいなとずっと思っていて。大きな夢をいくつも思っている方が羨ましいので、奪ってやりたいです！

― 坂道グループで一緒に舞台というのはなかなかないと思うのですが、感想を教えてください。

伊藤：私はけやき坂46さんのメンバーとお仕事するのは初めてだったんですけど、あまり関わることがないので新鮮だなと思ったし、この先欅坂46、けやき坂46、私たち乃木坂46とお仕事する機会も増えていくと思うので、実際に舞台も決まっているし、これをきっかけに増えたらなと思います。

松田：私は以前に乃木坂46さんとお仕事したこともあったんですけど、こんな風に舞台で長期間で関わることは初めてだったので。乃木坂46さんや欅坂46さんに憧れて、けやき坂46に入ったので、今まで見ていた憧れだった方と一緒にお仕事が出来ていることが本当に嬉しいです。

― 嬉しいそうです。どうですか？

伊藤：えへへ。嬉しいですか？

松田：嬉しいです！

伊藤：こういう感じでいつもふにゃふにゃふにゃふにゃ嬉しいことを言ってくれるので、照れます。

― お2人結構仲良くなりましたか？

伊藤：だいぶ！楽屋も隣で、私がちょっとふざけると、このちゃんがこうやって（伊藤の肩を叩く真似）やってくる。昨日も、私が出ないシーンの歌が大好きで一緒に（舞台裏で）歌っているんですけど、（ステージに）出る直前まで歌ったりしていて。今同い年なので、気兼ねなく。でもまだ純奈さん呼びだから…。

松田：私も考えていたんですよ！いつ、どうしよう…って思って。どうしたらいいですかね？

伊藤：まだ純奈さん呼びなんですよ…最終日までに“純ちゃん”って呼ばせるようにします！

― 伊藤さんは松田さんのことは？

伊藤：このちゃん！

― 最後にメッセージをお願いします。

伊藤：舞台「七色いんこ」の原作が手塚治虫さんの作品ということで、大きな作品なんですけど、私とこのちゃんがアイドルなんですけど、いい意味でアイドルらしくないような舞台にできるように頑張りたいと思います。公演期間はすごく短いんですけど、すごい濃い時間だったなと思うものを見せられたらいいなと思うので、楽しみにしていてください！

― ありがとうございました。

乃木坂46伊藤純奈初主演・けやき坂46松田好花ヒロイン舞台「七色いんこ」

1981年から1983年まで週刊少年チャンピオン（秋田書店）に連載された手塚治虫の漫画作品で、代役専門の天才役者にして泥棒という異色のキャラクター「七色いんこ」を主人公にした犯罪活劇。

七色いんこ（伊藤）は、観客から盗みを働くのを劇場と劇団が見逃すことを条件に、どんな代役でも引き受けて見事に演じのける。そんな彼に恋心を抱きつつも、彼を捕えようとしつこく追い回す女刑事の千里万里子（松田）。世界を舞台に、数々の演劇を下敷きにしたストーリーが展開する。

また主人公を囲む個性溢れるキャラクターたちを、豊島美優、今村美歩、岡村さやか、高橋紗妃、蘭舞ゆう、後藤紗亜弥、山﨑紫生、清水彩、藤山由依、伊藤菜実子、雄賀多あや、内藤由利子、亀岡菜花、久保田真理、柿丸美智恵、悠未ひろなどの演技派女優が演じる。

なお舞台「七色いんこ」は、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、2018年10月4日から10月8日まで上演される。（modelpress編集部）