本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)

本仮屋ユイカ「腹が立っていることが多かった」“途中参加”で驚き

2016.12.02 07:00

女優の本仮屋ユイカが、12月3日に放送されるテレビ朝日系ドラマ「検事の本懐」(よる9時)に出演。先日、取材会が行われ、撮影時のエピソードや、心境を語った。

本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)
本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)
上川隆也、本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)
上川隆也、本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)

上川隆也主演シリーズ第3弾

同作は、2016年、第154回直木三十五賞にノミネートされた作家・柚月裕子氏が手がけた“佐方シリーズ”が原作。上川隆也演じるヤメ検弁護士・佐方貞人が殺人事件を暴いた「最後の証人」(2015年1月24日放送)、検事時代の佐方が痴漢冤罪事件の真相を明らかにした「検事の死命」(2016年1月17日放送)に続く映像化第3弾となる。

今回は、米崎地検検事の佐方(上川)と庄司真生(松下由樹)が東京地検特捜部の応援に駆り出され、前作にも登場した大物政治家・大河内定和(寺田農)が絡んだ贈収賄事件の真相を追求。さらには、罪を背負ったまま獄中死した佐方の父・陽世(中原丈雄)の秘められた真実が解き明かされることにより、佐方の人間としての本質、検事としての矜持が育まれた背景が浮かび上がっていく。


本仮屋ユイカ「見ていてワクワクしました」

佐方に反発しながらもしっかりと補佐する東京地検の事務官・加東栞を演じた本仮屋は、「台本で読んでいて、『はっ、この役をあの方が…』、『あっ、こういうシーンが…』ととてもワクワクしましたし、出来上がったものを見て、重厚で壮大な物語になっていると感じました。映像の中に自分がいて、上川さんの隣にいるっていうのがすごく嬉しいです」とコメント。

上川演じる佐方については、「演じているときは、腹が立ってることが多かったです」と笑いつつ、「客観的に観てるとやっぱりとても魅力的なキャラクターだなと思いました。ブレない男のかっこよさ、1個ずつヒントを見つけて集めていく姿は、見ていてワクワクしました」と思い返した。

本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)
本仮屋ユイカ(画像提供:テレビ朝日)

上川隆也の行動に驚き

撮影は、夏の京都を中心に行われたため、暑さに苦しめられたよう。本仮屋は「私は『はー』ってすぐ脱いじゃうのに、上川さんは私の何倍も着ていらっしゃって、『この方の精神力、体力どこから来るんだろう』って」と上川への驚きを回顧した。

ほかにも、「目がいくつあるんだろうっていうぐらい、現場を端から端まで見ていらっしゃる。『それは俳優さんのお仕事では無いんじゃなかろうか?』ということもあったり、ずっと現場で働いてらっしゃるイメージでした」と振り返った本仮屋。「でも、それがプレッシャーになるというよりは、『先頭に立ってそうやってくれている上川さんに付いていきたい』っていう思いが強くなるような、とてもチームワークが高く、熱い現場でした」と結束力の強さを紹介した。

本仮屋ユイカ、上川隆也(画像提供:テレビ朝日)
本仮屋ユイカ、上川隆也(画像提供:テレビ朝日)

大海で溺れなかったのは上川隆也のおかげ

また、オファーを受けた時の心境を聞かれると、「前作をリアルタイムで観ていて『素敵な作品だな。いいなー』と思っていたら、『やりませんか』ってオファーが来たので、『早っ!これはこないだの観ていた作品ではないか!」ってビックリしましたけど、『是非お願いします!』って。すごく光栄です」と当時の状況を告白。

シリーズの途中から参加することにプレッシャーもあったようだが、「上川さんは本当に優しいので、思いっきり甘えて、思いっきり伸び伸びやらせていただいたので、プレッシャー以上に『楽しかった~、佐方チーム』っていう感じですね」と充実した時間を過ごせたよう。「大きい海で溺れなかったのは、上川さんっていう灯台が光っていつもそこにいてくれるから、泳ぎきれたっていう感じです」とも表現した。(modelpress編集部)

「検事の本懐」あらすじ

米崎地検検事・佐方貞人(上川隆也)と庄司真生(松下由樹)は、東京地検特捜部の応援に駆り出されることになった。現在、特捜部では大物代議士・大河内定和(寺田農)と、“技術技能支援財団”代表理事・増元敬清(六平直政)の贈収賄事件の捜査に当たっていたが、疑惑の渦中にいた重要参考人、事業団の経理担当役員・園部勝也(稲田龍雄)が自殺。捜査の糸口が絶たれ、上層部は焦りを抱いていた。

だが実際に東京地検に赴くと、参考人の取り調べなどの重要な捜査は特捜部が行い、応援組の仕事は些末なものばかり…。佐方は、事務官の加東栞(本仮屋ユイカ)からも「地方でのやり方はお忘れください」と冷静にいさめられてしまう。そんな中、次なる鍵を握る人物と思われた、事業団の経理責任者・葛巻利幸(手塚とおる)が行方をくらました。佐方は葛巻の残したメモを分析し、加東と共に彼の居場所に迫るが、結局見失ってしまう。

その後、佐方は特捜部の主任検事・輪泉琢也(正名僕蔵)から、葛巻の従兄・岩舘啓二(春田純一)の事情聴取を行うよう命じられる。逃亡中の葛巻の居場所を吐かせろという指示だが、岩舘には余命いくばくもない母がおり、その見舞いに行きたがっていた。それを知った佐方はある“策”を講じて岩舘を救うが…!?

一方、週刊誌記者・兼先守(山口馬木也)は、強制捜査を取材した際、佐方の存在を知り、佐方の父・陽世(中原丈雄)が逮捕された29年前の事件を思い返す。その事件は、陽世が顧問弁護士を務めていた建設会社会長の遺産5000万円を横領したというもの。陽世は容疑事実を認めたものの、完全黙秘を貫き、懲役2年の実刑判決を受けた。今回の一連の事件と30年前の陽世の疑惑を絡めて書けば面白い記事になるとにらんだ兼先は、広島に調査に赴く。
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