4月スタートの木曜ドラマ「BORDER」の主演に抜擢された小栗旬(C)テレビ朝日

小栗旬、新境地に戸惑い「今の正直な気持ち」を告白

2014.02.04 15:45

俳優の小栗旬が、新たな役どころに戸惑いの様子を見せた。

4月スタートの木曜ドラマ「BORDER」(よる9時~、テレビ朝日系)の主演に抜擢された小栗。直木賞受賞小説『GO』や『SP 警視庁警備部警護課第四係』など大ヒット映像作品の原案・脚本を手がけた金城一紀氏とタッグを組む。金城氏が小栗が演じることを念頭に主人公を作り上げ、原案・脚本を務めた完全書下ろし作品だ。

小栗、死者と対話できる役

今作は、ファンタジックな要素と時折織り込まれるコミカルさ、「死」と向き合う厳かさが交錯し、ラストではほろりと泣ける一話完結型のオリジナルストーリー。小栗は、“死者と対話できる”という特殊能力を手にした刑事・石川安吾を演じる。石川は、望まずして命を落とした被害者から証言を聞き出し、神の領域に足を踏み入れてでも事件を必ず解決しようとする。

また、石川をライバル視する刑事・立花雄馬には青木崇高、石川の理解者となる特別検視官・比嘉ミカには波瑠、石川のことを買っている上司・市倉卓司には遠藤憲一をキャスティング。さらには古田新太、滝藤賢一、野間口徹、浜野謙太など、豪華俳優が勢揃いする。

「今の正直な気持ち」を告白

刑事・石川安吾を演じる小栗旬(C)テレビ朝日
刑事・石川安吾を演じる小栗旬(C)テレビ朝日
小栗は、「石川安吾という役は僕のイメージに合わせて書いてくださったそうですが、僕自身も彼の出世欲と、それが死を一度経験した後に変化していく点には共感できます。ただ、石川は冒頭から頭を撃たれ、死者の姿が見えるようになるという、とんでもない状況に追い込まれてしまう。『こればかりは実際に演じてみないと分からないな』というのが、今の正直な気持ちです」と初めての役どころに戸惑い。しかし、「ちょっとした動きを通して描かれる石川の人間性も回を追うごとに違う色を見せるなど、この作品は振り幅の大きいオリジナルストーリー。自分で考えていくこともいっぱいありますし、撮影が楽しみです。また、僕も大好きな青木崇高くんをはじめ、個性的な共演者の皆さんとご一緒できることも本当に嬉しい!次から次へと出てくるヘンな人たちと(笑)、毎回新鮮な気持ちで対峙しながら、この作品を自分の新たな代表作にすべく、走り続けたいと思います!」と意気込んだ。

“奇跡の組合せ”のドラマ

金城氏は、「刑事ドラマは世にたくさんありますが、他とは明らかに違う世界観の作品を手掛けたい」と語り、「生者と死者のBORDER(はざま)にいる主人公の石川安吾は必然的に陰影に富み、難しいキャラクターですが、彼を演じられるのは小栗さんしかいないと思いました」と小栗の起用理由を説明した。

テレビ朝日プロデューサーの山田兼司氏は、「小栗旬さんという、飽くなき作品への飢えと類まれなプロフェッショナリズムを併せ持つ、今、最も圧倒的な存在感を放つ俳優が、ついにテレビ朝日で初主演を果たしてくれます」と小栗に感謝し、「しかも、作品は直木賞作家・金城一紀さんが小栗旬さんを想定して生み出した完全オリジナルストーリーという奇跡の組合せです」とアピールした。(モデルプレス)
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