山崎育三郎、自ら発案「昭和元禄落語心中」ミュージカル化への思い語る 構想から7年経て実現
2025.01.31 16:19
俳優の山崎育三郎が31日、都内で行われたミュージカル『昭和元禄落語心中』制作発表に、明日海りお、古川雄大とともに出席。ミュージカル化への想いを明かした。
山崎育三郎「昭和元禄落語心中」ミュージカル化に込めた思い
本作への思いを聞かれた山崎は、NHKドラマ『昭和元禄落語心中』へ(2018)の出演を振り返り、「色んなドラマの作品に携わせていただいた中で、最も苦しい、辛い思い出の方が多い」と告白。「役を演じる以外に、古典落語を9演目覚えなければいけない」と説明し、「ちょうどクランクインする直前まで、ミュージカル『モーツァルト!』という作品をやってましたので、モーツァルトをやりながら天才落語家を演じなきゃいけない」と当時の状況を打ち明けた。苦労して覚えた落語を披露する内に「自分の中で『これを舞台にしたい』というのが心の中にありました」という山崎は、「その思いをずっと持って、7年経つ」と吐露。明日海と古川との3人でミュージカルを作ることになった際に「僕は『昭和元禄落語心中』をやりたいんだ」と伝えたそうで、「そこにお2人も賛同してくださって、この話がスタートしました」と説明した。
山崎育三郎、演じる助六は「本来の自分に近い」
また山崎は、自身が演じた助六役について「僕は色んな役と出会う中で、助六は1番本来の自分に近いなと思う」とコメント。「すごく前向きでポジティブで、助六は『自分は観客のために落語をやっているんだ』と。『お客様のため』だと。それがすべて。そして『時代とともに変化しなきゃいけないんだ、落語は』。僕もやっぱりこの時代とともに色んなエンターテインメントは変わっていくべきだと思っていますし、すごく助六の言葉に自分も救われる部分があります。なので、助六をすごくパワフルでエネルギッシュに、男臭く、人間臭く、泥臭く生きたいなと思っております」と力を込めた。続けて「ただ1つ違うのは、不潔なところ」と付け加え、「『臭い』と言われるシーンもあるんですけど、そういうのはちょっと苦手なんで」「今日もボサボサなんですけど、すごく綺麗です、普段は」と話し、笑いを誘っていた。ミュージカル「昭和元禄落語心中」
ドラマ『昭和元禄落語心中』に出演した山崎が、「ぜひミュージカルにしたい!」と思い立ち、同じ事務所の明日海、古川に声をかけたことで企画が実現した本作。原作は、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた漫画で、天才肌で華のある落語家として注目を集め、豪放磊落な性格で周囲を魅了する初太郎(助六)を山崎、繊細な性格で初太郎の才能に焦りを感じながらも精進し、のちに「昭和最後の大名人」と称される菊比古(八雲)を古川、彼ら2人と懇意になり、その人生に大きく関わることとなる芸者・みよ吉を明日海が演じる。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】