山崎賢人「緊張感がすごかった」“2時間半押し”安藤政信とのワンカット撮影振り返る【陰陽師0】
2024.04.20 17:02
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俳優の山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)が20日、都内で行われた映画「陰陽師0」公開記念舞台挨拶に、共演の染谷将太、奈緒、安藤政信、板垣李光人、メガホンをとった佐藤嗣麻子監督とともに出席。山崎が撮影時のエピソードを語った。
「陰陽師0」
夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明の活躍を描いたベストセラーシリーズで、1988年の刊行から35年たった現在でも新刊が発行されている。本作では安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして描く。山崎賢人&安藤政信「緊張感がすごかった」撮影回顧
呪術の天才と呼ばれる若き日の安倍晴明を演じる山崎と、晴明と衝突しながらもバディになっていく貴族・源博雅を演じる染谷は、水龍を召喚するシーンが話題に上がると、染谷は「現場自体、板1枚しかなくて、360度何もない空間だったから、2人で想像しながらやるのは大変だったけど楽しかったですね」と振り返ると、仕上がった映像を見た感想を求められた山崎は「すごく好きなシーンになりました。水龍を召喚するシーンもめちゃくちゃかっこよかったですし、信じるから博雅が助かるという、心の中でのことが実際に現実で助かるところに繋がるのがすごくいいメッセージというか、いいことだなと思ってすごく好きなシーンです」と目を輝かせた。また、山崎は演じる晴明と、安藤が演じる農家に生まれた45歳の陰陽寮の学生で、里に残してきた母に楽をさせるため勉学に励む平郡貞文が対峙する陰陽寮での撮影について聞かれると、山崎は「僕は全然セリフが少なくて、安藤さんがすごい長ゼリフだったので、自分の短いセリフでミスれないなという緊張感がすごかったです」と当時の心境を明かし、ワンカット撮影の同シーンについて安藤は1発目で成功したと思ったが、監督からOKが出なかったそうで「『できてますよ』って思ったんですけど、監督がもう1回って言ったので、監督が撮りたいと言うんだったら役者として受けて立たないといけないじゃないですか。で、受けて立ったことが大失敗になって、そこから2時間半くらい押したんです。全部OKが出なくて」と振り返っていた。
山崎貴監督がサプライズ登場
イベントでは、佐藤監督の夫・山崎貴監督がサプライズで公開のお祝いに駆けつける一幕もあり、2人は同じ専門学校出身で、山崎監督が監督をやる前は、佐藤監督の作品のVFXを担当していたそうで、山崎監督は「(佐藤監督が)あまりにもお金がなくて、ちょっとお金を持ってきてくれたら俺がなんとかするからって、やってあげる気分でやっていたんですよ。そうしたら、それが始まった途端にものすごく指導がたくさん入るようになっちゃって(笑)、ものすごい怖い監督になって、『山崎くん、あなたの名前が出るのにこんなのでいいの?』みたいにものすごく厳しい人になってですね。こんなにつらい思いをするんだったら自分で作品を作ったほうがいいと思って監督になりました」と原点を明かして会場の笑いを誘い、加えて「彼女がなんで監督になったかというと、あとで聞いたんですけど『山崎くんを羨ましがらせたかった』という理由で監督を目指したらしくて、もうわけがわからないですよね」と笑顔で語った。(modelpress編集部)
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