矢部浩之、岡村隆史(C)日本テレビ

ナインティナイン「ぐるナイ」“ゴチ自腹”の真相告白「言えないままここまできてしまった」放送30周年の心境・今後への期待語る

2024.03.28 07:00

お笑いコンビ・ナインティナイン岡村隆史矢部浩之が、このほど行われた日本テレビ系「『ぐるぐるナインティナイン』ゴチ30周年SP」(毎週木曜よる8時~)の囲み取材に出席。これまでの収録で印象に残っている出来事や30周年を迎える心境を語った。

  

ナインティナイン「ぐるナイ」30周年への心境告白

同番組は1994年4月10日にスタートしたナインティナインの冠番組で、4月4日の放送回で30周年を迎える。前身番組として、1991年10月~1994年3月まで日曜夕方枠で「吉本天然素材」が放送されていた。

ナインティナインが出演するゴールデン番組として先にスタートしたフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」(1996年10月~2018年3月)の放送が終わる中、「ぐるナイ」は30周年を迎えたことについて心境を問われた矢部は第一声に「年取ったな」と口に。「24、5歳からやらせてもらっていた頃からは考えられない。ゴールデンになったら大御所の方がゲストで来ていただけるようになって、自分には何の説得力もないことに違和感を持ちながらも、必死の方が勝っていてもがいていた」と若手の頃から出演し続けている心境を明かした。

岡村は「30年も出ていると思っていない。そんなに長くできると思っていなかった」と率直な心境を回答。「『吉本天然素材』から始まり人気企画も生まれ、色々な人に支えていただき、可愛がっていただきながらこんなに続けられることができた」といい、「色んなビックな先輩方と絡ませていただいた。例えば、武田鉄矢さんが来てくださった時には、『金八先生じゃないんだ』と実感するなど、芸能界の色々な面を知っていく瞬間もあった。頑張っていくうちに色々な先輩方にも認めてもらってきたなと思う」と話した。

ナインティナイン「ぐるナイ」長寿番組になった理由

矢部浩之、岡村隆史(C)日本テレビ
同番組がお茶の間の番組として視聴者に親しまれている理由について矢部は「ゴチ企画が大きく影響していると思う。最初は何気ない1つのショートコーナーだったが、この企画があるから続いている」と、高級レストランを舞台に値段を見ずに料理を注文し、自分が注文した料理の合計金額が番組が設定した金額にどれだけ近付けることができるかを競うコーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!(通称:ゴチ)」の人気が大きいと分析。「これまでは『バンジーを飛んでみた』というような体を張った企画をやっていたが、世間的には50代のおじさんがバンジーを飛ぶよりも『ゴチで誰がクビになったか』の方が話題になる。50歳を過ぎたおじさんのバンジーは需要ないんだなと(笑)。お笑い好きな人だけが見ているわけではないことを実感して、食べて値段を当てるぐらいが見ていてちょうど良いんだと思う」と語った。

また、岡村は「若手で笑いのセンスがない中、体を張ることに比重を置いていたが数字が上がらなくなっていた」という時期にゴチ企画が始まり「これで面白いのか」と不安だったという。しかし「色々な人から声をかけてもらえるようになったのはゴチのおかげ」と手応えを感じるようになったといい「食べている間に何か面白いものが言えるように(放送に)コメントを残してもらえるように頑張っている」と番組出演時の姿勢について口にした。

「ぐるナイ」ゴチ自腹企画はナインティナインが発案?

同番組の名物コーナーであるゴチ企画は、注文金額と設定金額との差が最も大きかった者が全員分の食事代を自腹かつ現金で支払わなければならないが、この自腹ルールを提案したのが2人ではないのかという噂が。取材時にこの話題が上がると、2人は「はっきりとした会話は覚えていない」と苦笑した。

「(自腹で払うことを)言ったとしてもどこかで返ってくると思っていた。どこかで払った分のギャラが入って来るのかと期待していた部分もあった」といい、「でも一向にそんな気配がないから数年後からは腹を括った。今さら『返してください』というのはかっこ悪くて言えなくなってしまったからもう少し交渉するべきだった。言えないままここまできてしまった(笑)」と語った。一方で、これだけ“ガチ”企画だからこそクビが確定する年末の放送回などで出演者の本気の表情や涙を流す展開を引き出せるのではないかとも話していた。

ナインティナインにとって「ぐるナイ」とは

最後に「ぐるナイ」とはどのような番組かと問われた2人。岡村は「『めちゃイケ』よりも先に終わると思っていた。この番組は若いゲストの方々にもお力を借りながら、一緒に絡ませていただいているのを見てもらえるのはありがたい」と幅広い年齢層の視聴者に番組が支持されていることへの感謝を伝えた。続けて「若くて何も知らなかった自分たちにテレビというものを教えてもらった。大人数のロケをした時には、ただわいわいみんなで話すのではなく、カメラを自分に引き付けてから話すなど技術を覚えなさいと指導してもらった」と明かした。

一方の矢部は「終わっていてもおかしくない中、続いているのが不思議」とコメント。「以前、『もう終わっても良いテレビ番組』というネット記事に『ぐるナイ』が載っていたが、その一覧に載らないように『まだやっているの?』といい意味で言われ続ける番組になることが目標」と今後の番組への期待を言葉にしていた。(modelpress編集部)
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