上白石萌歌、ラブコール送った人物とは?「リア王」開幕へ意気込み「ドキドキ武者震いのようなものを」
2024.03.08 18:45
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女優の上白石萌歌が8日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われたPARCO PRODUCE 2024「リア王」(3月8日より同所を皮切りに新潟・愛知・大阪・福岡・長野と巡演)のプレスコール・初日前会見に、主演の段田安則、共演の小池徹平、江口のりこ、田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子、高橋克実、浅野和之とともに出席。初日を前に意気込みを明かした。
上白石萌歌「リア王」幕開けの心境明かす
2022年段田主演『セールスマンの死』で高度経済成長期の資本主義の歪みを重ね合わせた斬新な演出により、日本の演劇ファンを唸らせたショーン・ホームズと、その『セールスマンの死』で、第30回読売演劇大賞最優秀男優賞、令和4年度芸術選奨文部科学大臣賞に輝いた日本演劇界の至宝・段田が再びタッグを組み、家族や権力、忠誠心、裏切り…思惑が渦巻くシェイクスピア4大悲劇のひとつ『リア王』に挑戦する。開幕を直前に控えた心境と意気込みを聞かれると、リア王に勘当されるが、誠実なフランス王の妃となるリアの三女・コーディリア役を演じる上白石は「ついに本日開幕ということで、すごくドキドキ武者震いのようなものをしておりますが、ショーン・ホームズさんの演出で今までに見たことがないような『リア王』になっていると思います」と目を輝かせ、「幕開けから“これが『リア王』なんだ”ってびっくりされた方も多いと思うんですけど、新たな『リア王』を目撃してほしいなと思います」とアピールした。
上白石萌歌、演出家へラブコール
また、ショーン・ホームズの演出について聞かれると、「私はショーンさんとは初めましてで、偶然にも日本で公演されたショーンさんの演出の舞台はすべて拝見しておりまして、拝見するたびに古典的な戯曲にショーンさんならではの現代的な風を吹かせていらっしゃるイメージがあったので、今回の『リア王』はどんなショーンさんの風を私たちは浴びられるんだろうと思ってワクワクしておりました」と声を弾ませた上白石。「今回も戯曲通りの言葉ではあるんですけど、こういう真っ白い空間とか、椅子とかもすごく斬新で、壁にものを書いたり消したりしていって、現代的なようで時空がどこにいるかわからないような、削ぎ落とされた空間がすごくすてきだなと思っておりました」と話した。ショーン・ホームズの人柄については「本当に物腰の柔らかい方で、一人ひとりに目線を合わせて接してくださいますし、私は初日からスタッフ・キャストのみなさん全員のことを下の名前で呼んでいらっしゃったのが心に残っていて、ショーンさんとたくさん話し合って最後まで『リア王』を作っていきたいなと思っておりました。ショーンさんの演出が大好きです」と笑顔でラブコールを送った。
玉置玲央「光る君」“父”段田安則は「偉大な先輩」
また、グロスター伯の私生児で、異母兄エドガーを追放に追い込むエドマンドを演じる玉置は、大河ドラマ『光る君へ』で段田(藤原兼家)と親子役(玉置は藤原道兼)を演じているが、大河ドラマの撮影現場と本作の稽古場での段田の様子を聞かれると「段田さんはいつも段田さんです(笑)。どの役に取り組んでいる姿、どの現場でご一緒する姿も、きちんと芯を持っていらっしゃる」とコメント。「同時戯曲のお芝居の中で演じる役に関して、まるで散歩や泳いでいるような、ある種エンジョイされているかのようにその作品や役に取り組む姿を、僕はどの現場でも見てきて、その姿が印象深い」と答えた。加えて、段田について「背中を追いかけていこうと思える偉大な先輩だと思っています」と噛み締めるように語った。(modelpress編集部)
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