HiHi Jets・美 少年・7 MEN 侍・少年忍者ら、総勢70人集結「Act ONE」開幕 “120分”に詰め込んだいま届けたい想い<「Act ONE」ゲネプロレポ>
2024.01.03 04:00
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HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者らが出演する帝国劇場2024年新春公演「Act ONE」(読み:アクト・ワン)が1日より東京・帝国劇場にて開幕。4グループの個性溢れるショーのほか、新春公演では定番の楽曲やグループを越えた交流も。ここでは、このほど行われたゲネプロの様子をお届けする。<※記事内ネタバレあり>
HiHi Jets・美 少年・7 MEN 侍・少年忍者ら集結「Act ONE」
2025年に建て替えのための休館を予定している同劇場。記念ラインナップの第1弾公演として、27日まで全36公演行われる。演出はALLキャスト、スーパーヴァイザーにはKinKi Kidsの堂本光一が就任。HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者の4グループが中心となって自らで構成・演出を担い、今、ファンに伝えたい気持ちを1幕構成の約120分間ノンストップで届ける。
劇場に入るときらびやかな装飾が施されたステージが目を引く。劇場内ではファンにとっては耳馴染みのある各グループの楽曲がBGMとして流れ、非日常空間が広がり、開演までの間にもより期待が高まる。
HiHi Jets・美 少年・7 MEN 侍・少年忍者らカラフル衣装で勢揃い
幕が上がると、金銀の装飾が施され白いマント風衣装が映えるHiHi Jets、ブルーのきらめく衣装の美 少年、鮮やかな黄色い衣装の7 MEN 侍、夏の記憶が蘇る赤い衣装に身を包んだ少年忍者が勢揃い。ステージ上の階段に整列し、一気に新春公演らしい華やかな空間に。彼らの真っ直ぐと前を見据える希望に満ち溢れた表情がみずみずしく、38人で「Act ONE」を歌い上げたハーモニーは圧巻だった。同作は、メインとなる4グループがそれぞれをライバル視し、対立しているという設定。一人ひとりがほかのメンバー、グループを見返すためグループごとにショーを繰り広げるという構成だ。
HiHi Jets、5人でのフライングで新境地を開く
トップバッターを務めるのは、年々勢いが加速しているHiHi Jets。鮮やかなグリーンが目を引く衣装に着替え、ステージ後方から真っ赤なクラッシックカーのフロートに乗り、「BOOOOOST UP!!!!!」を熱唱。ミラーボールやスモークのど派手な演出で観客を引き込む。彼らのステージのテーマは「常に自由であること」。正しく、彼らの武器の1つであるローラースケートでステージを縦横無尽に駆け回る。さらに、お喋り好きな彼ららしいMCコーナーも。高橋優斗(※「高」は正式には「はしごだか」)が「今からフリーダムコーナーをやりますー!」と高らかに宣言すると、ジュニアたちも集まり、フリートークや特技披露が始まった。高橋から作間龍斗への無茶振りも炸裂。まんざらでもない様子で無茶振りに応えた作間だったが、会場の失笑に思わず苦笑いする場面もあり、メンバーからも「さすがにフリーダムすぎるわ~」とツッコミが飛んだ。
その後、雰囲気が一変し彼らのライブなどでも度々披露している「INSTINCT」でローラースケート×太鼓パフォーマンス。力強く息の合った演目で魅了する。加えて、彼らの新しい一面が見えたのは「COMPLETE」「HiHi Jets」。バラード調の楽曲に合わせ、高橋、橋本涼、猪狩蒼弥がしっとりと歌い上げる後方で、井上瑞稀、作間が2人で絶妙なバランスを保ち、フライング。続く、「HiHi Jets」でもソロパートで歌声を響かせ、全員でフライング。地上を駆け回るだけではなく、空間をも自由に司り、5人が大切にしているという「自由・フリーダムなエンターテイメントを届ける」ことを体現してみせた。
7 MEN 侍、ラップ・ダンス・バンド…多彩さアピール
バンドスタイルを武器としている7 MEN 侍が2番目に登場。「男らしさ・いつでもどんなときでも荒々しくワイルドに生きる」をテーマに、ラップ・ダンス・バンドと同一グループとは思えない変化を見せるショーを繰り広げ、衣装はメンバーの中村嶺亜が担当した。ステージ中央にそびえ立つ塔のようなセットの上で、拡声器を使ったラップ調の楽曲「B4N4N4」の披露で勢いづけ、夏のライブでも披露し、Sexy Zoneの菊池風磨プロデュースでも話題となった「Hot Night」のダンスパフォーマンスでワイルドさ全開に。バンドスタイルとしては、アコースティックギターの音色が心地よい「Act ONE」の弾き語りアレンジや新曲「Chaos Killer」、オリジナル楽曲「シャウト」を感情たっぷりに歌い、演奏を奏でた。
6人の熱い思いがステージ上でぶつかり合い、劇場のボルテージは上昇。7 MEN 侍の代名詞とも言えるバンド編成だけではなく、これまで培ってきた歌唱力や表現力を存分にアピールする空間を作り上げていた。
美 少年、豪華絢爛なパフォーマンスで輝く
3番目に登場したのは、美 少年。ステージ上には、ステンドグラスをあしらったセットが登場し、「Beautiful Love」を歌唱。中央には6人の肖像画が描かれ、洋館風のセットを自由に動き回りながらパフォーマンスした。その後、メンバーカラーを基調とした和風のきらびやかな衣装に着替えた6人。藤井直樹はしなやかなダンス、金指一世は得意とするラップ、佐藤龍我は持ち前のスタイルの良さを活かしダイナミックなフライング、浮所飛貴は布を手に華やかに舞うフライングを堂々と披露した。
さらに「ねぇ もっと」「奇跡が起きるとき」「Sing it」と怒涛のメドレーで6人ののびやかな歌声と指先足先まで美しく揃い、映像を駆使したパフォーマンスで魅了。テーマである美しさときらびやかさを追求した6人でしか作り出すことのできない豪華絢爛なショーを届けた。
少年忍者、どのグループにも負けないパッション・ダイナミックさで勝負
最後に登場した少年忍者は、「誰よりも情熱を持つこと。パッションを前にすれば怖いものなんて何もない」というテーマをもとに「Dream(夢)」を掲げたストーリー仕立てで展開。登場前にはメンバーが口々に叶えたい夢や思いを語っている音声が流れる。ステージ後方から、ナポレオン風衣装に身を包み、凛々しい表情のメンバーがせり上がってくる。中央に立つ織山尚大が「これは僕たちの夢と希望。その夢を形にした感情のステージ。それが僕たちのパッション」と宣言したのをきっかけに、大海原を背負ったメンバーが気合いの雄叫びを上げながら前進。どんな荒波にも負けない強い覚悟を新曲「Dreamers」に載せて熱く表現した。ショー冒頭から大人数編成を活かしたダイナミックなブレイキン、鉄格子やロープを駆使したパルクールやフライング、上下左右劇場の空間を余すところなく使ったアクロバットなどで彼らがデザインしたエンブレムが描かれたセットを21人が縦横無尽に舞い、目まぐるしく場面が変換する。
一方で、グループ初のオリジナル楽曲「太陽の笑顔」を溢れる笑顔とパッションで明るくパフォーマンスし、少年っぽさと大人っぽさのギャップが垣間見える瞬間も。さらに彼らにとって初の単独座長公演となった「俺たちのBANG!!!」でも馴染みがあり、長年歌い継がれファンから愛されている「Ready to Rise」、「The Shining Star」を完全体で堂々と披露するなど、伝統と挑戦を融合したショーを全力で作り上げ、21人の個性が混ざり合いまとまった情熱で劇場を揺らした。
HiHi Jets・美 少年・7 MEN 侍・少年忍者らグループの垣根越えたパフォーマンスも
対立し合っているという設定でいがみ合ってきた4グループだが、ここまでのパフォーマンスを終え、いつしか互いを称え合い、大きな同じ夢を目指し歩んでいるという仲間意識を持つように。先輩たちから受け継いだ「闇を突きぬけて」、真っ赤なスーツに白手袋が印象的な名曲「Not Enough」を出演者がステージいっぱいに広がる姿は圧巻だった。日替わりパファーマンスでは、少年忍者の黒田光輝、元木湧、檜山光成、安嶋秀生、鈴木悠仁、長瀬結星によるラップを混ぜたノリの良い楽曲で新たな旋風を巻き起こし、美 少年・佐藤、金指、少年忍者・内村颯太、深田竜生が自ら作詞したというバラード楽曲をロマンチックな雰囲気で4人のハーモニーを響かせた。さらに、HiHi Jets・井上、美 少年・岩崎大昇(※「崎」は正式には「たつさき」)、7 MEN 侍・中村、佐々木大光、少年忍者・織山によるダンスと歌声、モニターに映し出されたイラストなどを見事にマッチさせたパフォーマンス、HiHi Jets・橋本と少年忍者・鈴木悠仁はエレキギター、7 MEN 侍の菅田琳寧はサックス、矢花黎はドラム、少年忍者・青木滉平はピアノとトランペット、稲葉通陽はベースをそれぞれ演奏するなど異色のコラボレーションも実現させた。
ほかにも、ジュニアたちが各グループのショーの合間に登場し、新曲「すたーと」を披露し、盛り上げる場面やお揃いの衣装を着用しフレッシュなステージも繰り広げられた。
約120分間の作品の最後には、全員が真っ白なスーツに身を包み、冒頭と同様「Act ONE」を熱唱し、楽曲に込められたメッセージを精一杯届けた。1幕を通してこれからの未来を担う彼らの今しか出せない輝きを届けた出演者たち。高橋は本公演の最後に「千秋楽まで怪我などなく乗り越えたいと思います!」と力強く宣言し、笑顔を見せると、ほかの出演者たちにも笑顔が広がり、達成感に満ち溢れた雰囲気に劇場が包まれ、多幸感が広がった。手探りの状態から全員で作り上げたかけがえのない時間、経験は将来の活動への自信に繋がることだろう。
エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げ、全身全霊で挑む真っ直ぐな姿勢や眼差しや流れる汗からは彼らの並々ならぬ努力や熱い想いがひしひしと伝わってきた。どうか彼の未来が少しでも明るくあることを願うと共に、HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者を始めとしたジュニアの今後の成長と進化からますます目が離せない。(modelpress編集部)
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