【ジャニーズ会見要点Vol.4】退所メンバーと共演の可能性語る「圧力をかけるっていうことは今後あり得ない」
2023.10.02 21:32
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ジャニーズ事務所が10月2日、新体制についての会見を都内にて実施し、東山紀之社長、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長、9月30日付でCCOとなった山田将之弁護士、顧問である木目田裕弁護士が出席。ここでは要点をまとめる。<Vo.4>
東山紀之&井ノ原快彦、ファンへの誹謗中傷に言及
― この場ではもしかしたら場違いかもしれないんですけれども、私、30年来のジャニーズの大ファンで、いろんな事務所のタレントさん、グループのファンクラブにも入っておりまして、でありつつも、皆さんの事務所のメンバーの皆さんの取材もさせていただいております。今ちょっとこの、今の報道の中ですごく私が気になっていることは、私たちファンも加害者みたいな言われ方をしているのはとても侵害で、皆さんあまりジャニーズの仕組みは分かってないと思いますが、 ジャニーズのスターシステムっていうのは応援システムで、Jr.が成長するところを私たちファンが支えるんですね。それで、その分の頑張りに対して応援して、手紙を出したりリクエストしたりして、そしてデビューしていくっていうことで、別にジャニーさんが全部デビューを、ジャニーさんが気に入った人が全部デビューしてるわけじゃないんです。そういうのを、推測だけで色々書かれていて、それで性犯罪者である社長が作った事務所のメンバーを応援しているお前たちも性加害を容認してるんじゃないかみたいなこと言われることが、本当に大変心外で、そういうことをマスコミのメディアが一斉に攻撃するのは、いじめじゃないかと思っていて、それこそ、そちらの方が、人権侵害じゃないかと思ってます。ファンが事務所を支えてるってことは事務所の方たちも皆さん知っていらっしゃると思うんですけれども、ファンファースト、アーティストファーストということで、ファンに対してはどのように対応していくかということを、もし何か対策考えてらっしゃったら教えてください。東山:長い間応援していただいてありがとうございます。
井ノ原:ありがとうございます。
東山:まさに、僕らの新しい体制というのは、やはりファンの方と一緒に作っていきたいなと思ってるわけですね。なので、エージェント契約というそれぞれのファンの人たちが、タレントたちを支えていくという、それを続けていくことしか信頼を築けないと思いますし、その存在というのがまさに僕らにとっては1番大切な存在でありますから、皆さんのその期待に応えられるように今回体制を整えたわけですね。
井ノ原:まずは、被害者の方に対する誹謗中傷はやめていただきたいと冒頭でもお伝えしましたけれど、同時にまず誹謗中傷ということは、本当に全てにおいてやめていただきたいと思ってます。そしてファンクラブに関して、例えば今までだったらジャニーズだから無理だよねとか、そういうこととても多かったと思うんです。僕もせっかく雑誌に出たのにウェブで見たらくり抜かれてたりとかよくあって、これ他の一緒に出てる人たちに申し訳ないなって気持ちは正直ありました。そういったことがどんどんなくなっていきますし、どうやったらもっともっとグローバルに、皆さんが応援してくださっているタレントが世界に羽ばたいていけるかってことを真剣に考えて、しかもそれを1からずっと支えてきたんだよっていう誇りを皆さんに持っていただけるようなそういう会社にしたいっていうのは強く思ってます。なので、これからもよろしくお願いします。
山田氏:ファンも加害者っていう声は、全くの的外れですのでそういったことはやめていただきたいというところはあります。今回、弊社としては、人権については尊重していくということ、当社に直接、間接に関わる皆様を含めて人権意識を高めてですね、そういう社会を作っていければなとか、そういうところにも当社としも、何か起用できればという風に思います。
退所メンバーへの圧力について「仲間たちといい関係を続けていきたい」
― マスコミ的には怖い事務所だという風に一般的には思われておると思います。圧力をかけていると言われていますが、これから新会社になり、マネジメント契約をするということで退所したいという方がでてくると思う。今後退所したいと思う方への対応を教えてください。東山:圧力をかけるとかっていうより、さらに応援したいと思っています。 ファンの方が選ぶことではありますが、僕自身もこれまで退所した方たちと、コミュニケーションも取っていますし、同じ土俵の上に立ってる表現者だと思っていましたので応援したいです。
井ノ原:僕も同じ仲間として、元メンバーも退所していくメンバーも居ますし、苦楽を共にした仲間ですから、 まあ普通に健康でいてほしいんですよね。オーディションやって、ずっと青春時代過ごしてきた仲間とも未だに連絡取ったりとかしてますけれども、仲間たちといい関係を続けていきたいし、自分の仲間に圧力をかけるっていうことは今後あり得ないと思います。言っていただけると本当に助かります。厳しい目で見てください。
東山:僕らもやはりそのためにいまいますので、退所したからと言って遠ざけるわけではなく、もちろん共演があったり含めて、新しいスタイルで皆さんが見たくなるような化学反応は必要だと思いますので、ちゃんと向き合っていきたいなとは思ってます。結論的に僕は、見て見ぬふりをしてたということになるのかなと思います。35年~40年ぐらい前で、自分自身も何が起こってるかわからないですし、どう行動するべきなのかというのも、よくわかってなかったということもあります。今だったらいろんな人に多分言えることなんでしょうけど、その当時というのは、仕事場と学校ぐらいしかなかったので、その中で誰かにそういうことを言えるのかと言われるとその勇気は僕にはなかったです。 これだけの問題が起きてるというのは、子供たちの弱いところを掴んでたということだと思うんです。本当に勇気を出して言ってたら、僕自身はここに座っていないと思いますし、だからこそ向き合っていかなきゃいけないなと思っています。被害者の方たちが感じた恐怖というのを自分自身が救ってあげられるのかなと。どうしたら皆が癒されるのかなということやったら、常に考えているわけですね。今回対応ということを、社長として自らが動くということで、行動で示していきたいなと思いますし、社長という意味では、本当にふさわしい人たちがもっといっぱいいると思うんです。ただ、被害者の方たちの気持ちを汲んだり、今いるタレントの思いがわかったり、そういうことを僕に望んでくれたのかな。僕自身の夢としては、90歳ぐらいまで舞台に立ちたいなと思っていましたけど、 今自分ができることを被害者の方たちにどうやって向き合えるのかっていうことを考えた時に、僕自身ステージには厳しかったですし、井ノ原にも怒ったことがあります。それをパワハラと感じた方もいると思うのですが、厳しさもこの世界で大事。
井ノ原:東山さんに限らず、やっぱり先輩はみんな厳しかったです。ギリギリ、昭和でしたから、入ったのは、 青春時代はみんなそういう厳しさはありましたけど、今は感謝しております。
東山:今自分ができることをしっかりと向き合える、立場にいなければいけないなと思って、被害者の方もお声を上げてくれて、対話することができます。来年からはしっかりともっともっと時間をかけて皆さんに会えると思いますので、温かい目で見ていただければと。
井ノ原:ちょっと一言いいですか。やはりこういう会見の場は、全国の生放送で伝わっておりまして、小さな子供たち、自分にも子供がいます。ジャニーズJr.の子たちもいますし、被害者の皆さんが自分たちのことでこんなに揉めているのかっていうのは僕は見せたくないので、できる限りルールを守りながら、大人たちの姿をこの会見では見せていきたいって僕は思ってますのでどうか落ち着いてお願いします。
ジャニー喜多川氏の性加害行為が及ぼしていた影響について
― 今現在被害者478人とおっしゃって、その中で補償を求めない人が150人もいると。この現実を東山さん自身はどんなふうに感じてらっしゃいますか。木目田氏:整理をすると478名のうち補償を求めてるのは325名で、多分おっしゃったのはその差額の150名の方言ってるんですかね。 その150名の方、いろんなプライバシーもかかるもんですから、内容のご説明はご容赦いただきたいんですが、先ほど説明は簡単にありましたけども、ファンや一般の方がですね、自分はこういう意見を言いたいと名乗っております。
― 325名は11月から保証を開始するということでいいんですか。
東山:はい、そのために名称変更させてもらって一番早い、保証できる名称だったということですね。なので、11月からは保証スタートさせていただきます。
― ジャニー喜多川氏の未成年者に対する性加害行為というのは、不適切な写真の撮影のほか、女性ホルモンを注射していたんじゃないかといったような疑いが、元ジャニーズJr.の方の証言や暴露本などで取り上げられています。ジャニー喜多川氏の未成年者に対する性加害行為、ジャニーズ事務所のタレント支配力の元になっていたのではないか。事務所側は黙認したというより、その必要不可欠な手法として利用してきたのではないかという風にも感じられます。ジャニー喜多川氏の性加害行為が及ぼしていた影響についてご見解をお伺いできればと思います。
東山:様々な方が被害を受けたということで、僕は合宿所にいましたけど触れてはならない部分、立ち入ってはいけないような感じがありました。先ほども言ったように僕個人の力が全く及ばない年齢でもありましたし、 それを見て見ぬフリだと言われたらそれまでかなと思うんですね。今、できることをちゃんとしなければいけないと思っています。心に負った傷というのは、癒すことはできないと思いますし、補償だけで済む問題でもないと思います。なので名前がついたものは全て捨て去る、癒やしていくことだと思います。
井ノ原:絶対的な支配の中にいたんだと思います。それは巧妙な手口だと思います。だから、僕らが、子供たちが気づかぬうちにそういう支配下にあり、その当時いた大人たちもそういう人も沢山いたのかもしれません。その本当に得体の知れない恐ろしい空気感というものを僕は知ってます。きっと東山さんも知ってると思います。だから、こうなったらどんどんおかしなことになっていくっていうのを肌で感じてると思います。そして、やっぱり被害者の皆さんは、先ほども何度も申し上げましたが、言われのない誹謗中傷、それは今までやはり声を上げられなかった、 それぐらい強いもんだったと僕は思います。先程お話もありましたが1人が勇気を出してくれたおかげで何人もの人たちが告白できたんだと思います。それを無駄にしてはいけないと僕も思っております。ジュリー氏も申し上げた通り、そういう支配の中で被害を受けたから彼らが活躍して生き残ってきたとはやっぱり僕は思えない。本当に死ぬ気で頑張ってきたし、やっぱりすごいやつは本当にすごいなってやっぱ思います。それは横で見てて思います。だから生き残ってる、芸能界で頑張ってるのは、先ほどファンの皆さんの話もありましたけども、誰もが実力を認めてる部分は大きくあると思います。やっぱり遅かれ早かれそこに向いてない。他の世界ではいいかもしれないけど、その世界で向いてない人はやっぱり長くは活躍できなかった。それは悪いことではなくて、他の世界できちんと活躍してる人もいるし、そこは皆さん、きっとわかってくださってると思います。でも、世の中の人にそこは強く言いたいところではあります。すいません、長くなっちゃいました。
東山:沢山のタレントの汗と涙と血を見てきましたから、そういったものをやっぱり信じてあげるというのは大事なのかなとは感じていますし、実際に僕らも、真剣に仕事には取り組んできました。その中で見えるものもありますし、真剣さみたいのを、やはりこう汲んであげなければいけませんので、そういうことにきちんと向き合える体制を整えなければいけないなと思い、今回設立となりました。
― 今後記者会見を行う予定はございますでしょうか?
東山:報告できることがありましたら、またこのような形で皆さんと対応させていただき、決まってないことも多いので、決まり次第皆さんと一緒に会見で表現したいと思ってます。
ジャニーズ性加害問題
ジャニーズ事務所は9月7日の会見で、初めてジャニー喜多川氏の性加害があったことを認め謝罪し、藤島ジュリー景子氏の引責辞任、東山の新社長就任を発表。その際には、ジャニーズ事務所の社名を存続することも伝えていた。その後、9月19日に取締役会を開催したことを報告。「藤島が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認いたしました」と説明し、本会見ではその進捗内容を具体的に報告するとしていた。
また10月2日、会見前に公式サイトにて「弊社は、『外部専門家による再発防止特別チーム』(以下「特別チーム」といいます。)からの提言を踏まえ、以下の各項目の再発防止策を講じております」とグループ人権方針の策定やジャニーズJr.の相談係として機能する「ホスピタリティー担当者」の人員増加など、11項目の再発防止策を実行していることを発表した。(modelpress編集部)
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