有村架純、元風俗嬢役は「特別な存在」苦戦した撮影期間回顧
2023.02.23 14:08
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女優の有村架純が23日、都内で行われた映画「ちひろさん」(2月23日よりNetflixにて全世界配信&劇場公開)の初日舞台挨拶に、メガホンをとった今泉力哉監督とともに登壇。自身が演じた役に対する思いを語った。
有村架純主演「ちひろさん」
月刊漫画誌『Eleganceイブ』(秋田書店刊)で2013年〜2018年にわたって第1部が連載された傑作漫画『ちひろさん』を原作とした本作。有村演じる元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていくストーリー。心のままに生きることの大切さ、そして孤独と向き合うことの尊さを描き、心が浄化されるまさに現代に生きる私たちの処方箋となるような作品となっている。有村架純、久々のミニシアターでの舞台挨拶に「初心を思い出しました」
今回の舞台挨拶はミニシアターで実施。ステージに登壇した有村は「久々にこのようなアットホームな劇場で、ちょっと初心を思い出しました」と笑顔で挨拶し、本作が公開しての心境を尋ねられると「どの映画の公開日でも“そんなに?”っていうくらい言っていることがあるんですけど、本当にあっという間です(笑)。それしか言うことないのかなって思うんですけど、(撮影から)1年間、本当にあっという間なんですよね。なので、つい最近撮影した記憶がどんどん蘇ってくるんですけど、ついこの間まで静岡に行ってロケしてたよなとか、風強かったよなとか、いろんなことを思い出す、そういう日でもあるのかなと思います」と語った。有村架純“ちひろさん”は「特別な存在」
また、冒頭の挨拶で「ちひろ“さん”を演じました有村架純です」と言った有村だが、ちひろをどんな気持ちで演じたか聞かれると「ここまで役に近づかせてもらえない役どころは初めてで、これまでは役に寄っていく、もしくは役を引き付けるようなアプローチの仕方で撮影させていただいたんですけど、自分が近づくとまた離れて、磁石のようにくっつけない感覚が最後まであったので、『ちひろ』と言うより『ちひろさん』っていう感じがしっくりくるような、そういう特別な存在でしたね」と苦戦した撮影期間を回顧。MCから「映画を見ちゃうと有村さん以外、ちひろさんは違うんじゃないかなって思うんですが」と声をかけられると、「いや…もっと他にいたんじゃないかな(笑)」と今泉監督とともに大笑いをし、「役目を果たしたかったので、懸命に撮影の日々を過ごしました」と語った。
今泉力哉監督、有村架純を絶賛
そんな有村との撮影エピソードについて、今泉監督は「(ロケ地が)海辺なので風が強くて、天気がいいけど今日は撮影やめようかって日もあるくらい、お芝居にならないくらい風が強い日もあって」と告白。「冒頭のホームレスのおじさんとお弁当を食べるシーンは、風が強いから風が避けられる場所を見つけてしゃがみ込んで撮影しているんですけど、それでも風が強いから有村さんに『髪の毛をここ(首と肩)に挟んでお芝居できますか?』みたいなことを言って、そうしたら『わかりました』って言ってくれて、普通だったら『何を言っているの』って言うと思うんですけど有村さんは普通に挟んでお芝居をやってくれて、その辺の場数というか肝の据わり方というか、臨機応変さは心強かったですね」と有村を絶賛した。(modelpress編集部)
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