BIGBANG・T.O.Pら、前澤友作氏の月周回クルー8人発表

前澤友作氏、月周回クルー8人を発表

dearMoonプロジェクトは、2018年に前澤氏によって、2023年に月に向けて打ち上げが予定されている「Starship」の全席の権利を取得したことにより始動。2021年3月には、前澤氏自身の「宇宙へ行くチャンスをより多くの、より多様な人に開きたい」との願いから、前澤氏と共に月へ行くクルーをdearMoon公式サイトにて募集したところ、249の国と地域から100万人を超える応募があった。

そして、この度、選考・面談・メディカルチェックの行程を通過した8名のメインクルーと2名のバックアップクルーのプロフィールを発表、インタビュー映像を公開。多様なバックグラウンドを持つ8名のクルーは、前澤氏と共に約7日間かけて月を周回、地球へと帰還する予定だ。

10人の中には韓国の人気グループ「BIGBANG」のメンバーでラッパーのT.O.Pやバックアップメンバーとして日本人ダンサーのMiyuが選出。そのほかクルーには、DJで音楽プロデューサーのSteve Aoki（スティーヴ・アオキ）氏、振付師のYemi A.D.（イェミ・A・D）氏、写真家のRhiannon Adam（リアノン・アダム）氏、YouTuberのTim Dodd（ティム・ドッド）、写真家のKarim Iliya（カリム・イリヤ）氏、映像作家のBrendan Hall（ブレンダン・ホール）氏、俳優のDev D. Joshi（デヴ・ジョシー）が決定した。

前澤友作氏、月周回クルー選出への思い語る

2021年12月にISS（国際宇宙ステーション）に滞在し、宇宙に行くという夢を叶えた前澤氏。次の挑戦は、“人類史上初めて”となる民間人の月周回旅行。まだ見ぬ世界に共に挑戦する仲間を世界中から公募し、選ばれたクルー達。映像では、どのような想いでクルー達を選出したのか、前澤氏本人が語っている。

前澤氏は「全世界から今回約100万人の応募がありましたが、厳正なる審査並びに選考させていただいた結果、今日10名のクルーを発表させていただく運びとなりました」とコメント。「最終的に僕もお一人お一人とかなり突っ込んだ話をさせていただいて、幼少期からどういう人生を過ごしてきたのか、そしてなぜ宇宙にロマンを感じ、どういったチャレンジをされたいか、その月に行った体験というのを地球に持ち帰って今後の人生にそれをどう生かせるか。とにかく一言で言うと、みんないい人です。みんな笑顔の人が集まってます」とし「（彼らに対して）絶対こうしてほしい！っていうのはないけれど、それなりに責任感を持って地球から出て、月まで行って帰ってくるっていうこの旅を通していろんなことを得て、それを地球に還元して欲しいなっていうのは共通して思います」と明かした。

また、大型ロケットを開発している宇宙開発企業の責任者は「SpaceXは、このような素晴らしい人たちがdearMoonプロジェクトに参加してくれることを大変嬉しく思っています。彼らの飛行に先立ち、我々は迅速に再利用可能な惑星間輸送システムであるStarShipの開発を大きく前進させ続けています。dearMoonに参加するクルー達が、月面の上空200km以内を移動し、月周回を終えて安全に地球に帰還することを楽しみにしています」とコメントしている。（modelpress編集部）