リアルな“婚活あるある”に共感必至 婚約・同棲・破局…結婚までを追うリアリティーショー「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」の面白さ
2022.03.01 19:47
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Netflixシリーズ「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN(全11話全世界独占配信)が22日に配信された第10話、第11話で完結。ここでは日頃多数の恋愛リアリティーショーをウォッチしている記者が他のリアリティーショーと比較して同番組の魅力を解説する。<※文章はネタバレなし>
目次
米国発・実験型恋愛リアリティショー「ラブ・イズ・ブラインド」
「ラブ・イズ・ブラインド」では24人の男女が10日間別々の空間で過ごし、対面せずに“ポッド”の中で「お見合い」しデートを重ねる。心が通った相手を見つけた参加者たちは、婚約後に、カップルとなって初めて対面。婚約後、1ヶ月の『バカンス』『同棲』を経て、最後には『結婚式』が待っている。果たしてカップルたちは心に決めた婚約者との結婚に踏み切れるのか?それとも現実を前に破局してしまうのか?人との出会いと幸せな結婚について考えるリアリティー番組。
今回集まった参加者は11人の女性と13人の男性。年齢も職業もバラバラな参加者にはどんな出会いが待ち受けているのかー?
【前半】顔を見ずに会話だけで婚約 “ポッド”で生まれるドラマに感動
まず、もっとも大きいこれまでの恋愛リアリティーショーと異なる特徴は、そのタイトルにもあるように声だけで会話をし相手を知る“ポッドデート”からスタートすること。一般的な婚活では、年齢、身長、収入などのいわゆる“スペック”とプロフィール写真をもとに相手を選ぶケースが多いが、「ラブ・イズ・ブラインド」では参加者はひたすら、声と相手が発する情報を頼りに相手の姿を想像し、価値観を探っていくため、先入観抜きに、相手の内面をまっすぐに見ることができる。
ポッド内では予期せぬハプニングが起こることもあり、ある女性はイヤホンが聞こえなくなったときの男性の対応に胸キュン。また、会話だけでなくドアを通じて手紙やプレゼントの受け渡しも可能で、あるペアは毎日の文通で距離が縮まり、婚約。共通の趣味の本を貸し借りして時間を共有したり、女性が男性へのアピールの手段としてプレゼンテーションを行うためパワーポイント代わりにメモを渡す場面もあった。
マッチングアプリのメッセージのやりとりとは逆行するアナログな方法でお互いへの想いを高めていく恋愛模様は、日々デジタルに向き合っている人にとっては、新鮮に映り、忘れかけていたものを思い出させてくれるかもしれない。
一対一のコミュニケーションが基本だが、女性陣、男性陣はそれぞれデート後に同性の元へ戻ると、「良かった」「深い話ができた」などと感想を共有。相手が自分以外の異性とどのくらいデートを重ねているかは分からないので、他の女性とのデートを知り「公開浮気みたいな感じ」とやきもきしたり、良い感じだと思っていた男性が別の女性へプロポーズをしたと知りショックを受けたり…。一人の女性はあるセリフを複数の男性に言っていると男性陣の中で話題にされ、「信頼できない」と思われてしまう。
【後半】むしろ“対面後”が面白い!同棲生活で破局続々…最後にハッピーエンドを迎えるのは?
相手を決めたカップルから次々とプロポーズ、婚約、対面が行われ、婚約カップルがいくつも成立。ここまでが第4話までの前半で、後半はバカンス、3週間の同棲、そしてフィナーレは結婚式となるが、むしろ婚約後が同番組の真骨頂ではないかと思えるほど、いかに結婚に至ることが難しいか現実が浮き彫りになる。
運命的な婚約と対面を果たしたカップルたちだが、実際に時間をともに過ごすことでギャップが生じ、各フェーズで一組、また一組…と別れを選ぶことに。子どもの希望や、仕事への意識の差、家事の分担、年齢差からくるすれ違い…“婚活あるある”な問題がいくつも描かれ、視聴者はそれぞれ誰かに自分を投影し、共感してしまうだろう。
対面時に熱いキスを交わす場面はあったが、ロマンチックなデートやキスといったいわゆる胸キュンや色気たっぷりの過激なシーンはむしろ少なく、どちらかというと“結婚”までのリアルな道のりがフィーチャーされる。
一体最後の結婚式までこぎつけるカップルはあるのか?生き残るのは?―――――と、ある意味サバイバル番組のように、ハラハラが止まらないのだ。「カップルが成立して終了」というハッピーエンドで終わるリアリティーショーが多い中、本当に結婚式を挙げるまでの過程を追う中での婚活番組としての“ガチ感”はこれまでにない要素だと感じた。
ルックスを知らずに惹かれ合っただけに、「全然想像と違う」と頭の中で思い描いていた相手の想像と実像のギャップにいつまでも戸惑いを拭えないことも。また、ある女性は相手のスタイルが自分の家族に受け入れられるのか心配するが…。
式前の準備では、ウェディングドレスを着ることで“結婚式”を実感し「このドレスを着ていまの相手と結婚をすること」を考える女性陣と、対照的にテンションが上がる男性陣の違いも見どころ。いよいよ迎えた結婚式本番で、最後の誓いを立てることができるのか、最後まで読めない結末を楽しむことができるだろう。(modelpress編集部)
男性出演者
※写真左から 年齢は撮影時タクミ (23) 元海上自衛隊員
ジンヤ (26) ヘアメイク:後列
ユウダイ(23) メンズ専門美容師:前列
モリ(37)美容皮膚科医
シュンタロウ(56)コンサルタント
オダッチ(31)お笑い芸人
アツシ(42)会社経営:後列
ショウ (28) デザイン系企業経営:前列
ミサキ(31) ケニア野球代表監督:後列
リョウタロウ (32)美容師: 前列
リョウガ(30) 不動産関係
ミズキ(29)飲食店経営
ワタル(38) 会社役員
女性出演者
※写真左から 年齢は撮影時トシエ(39)アロマインストラクター
ミドリ(30) ビジネスプランナー
モトミ(27)広告営業
ミナミ(26)建築関係
エリ(32)フィットネストレーナー
アヤノ(30)外資系会社員
マキ(34)ヨガインストラクター
ナナ(31)オンラインマーケティング
プリア(27) 起業家
カオル(31)シンガーソングライター
ナナコ(35)元バレエ講師
【Not Sponsored 記事】