山田杏奈、奥平大兼(C)WOWOW

山田杏奈&奥平大兼、W主演で“密室型”青春ミステリードラマ化決定

2022.01.13 15:00

女優の山田杏奈と俳優の奥平大兼が、2022年WOWOWにて放送・配信する連続ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景」(全6話)でW主演を務めることが決定した。

  

小説「早朝始発の殺風景」連続ドラマ化決定

「早朝始発の殺風景」原作書影©青崎有吾 /集英社
デビュー作『体育館の殺人』が鮎川哲也賞を受賞し、ミステリーにおける論理展開の緻密さから“平成のエラリー・クイーン“と評価される若き俊英作家・青崎有吾。そんな青崎の小説『早朝始発の殺風景』(集英社)が連続ドラマ化。早朝の始発電車で、放課後のファミレスで、観覧車の中で…日常の風景が一瞬にして変化し、展開される高校生たちの“5つ”の密室会話劇を描いた同小説は1月20日に文庫版も発売される。

本作のドラマ化にあたり、「ファイトソング」「にじいろカルテ」などの岡田惠和が脚本監修を担い、脚本を「夢中さ、きみに。」の濱田真和が担当。監督には「大豆田とわ子と三人の元夫」にて第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞(共同受賞)した瀧悠輔ほか、新進気鋭のネクストブレイク俳優を揃えお届け。密室で起こる気まずさいっぱいの青春ミステリードラマとなっている。

山田杏奈&奥平大兼「早朝始発の殺風景」でW主演

そしてこの度、連続ドラマ化の解禁に加え物語の主人公、殺風景役と加藤木役にW主演として山田と奥平が決定。殺風景役を演じる山田は、「樹海村」(W主演)や「ひらいて」で主演を務めるなど、多数の映画やドラマで活躍し、今旬な実力派女優。WOWOWドラマ初主演となる。

加藤木役を演じる奥平は「MOTHER マザー」で第44回日本アカデミー賞新人賞をはじめ多くの賞を受賞し、今後さらなる活躍が期待される若手俳優。奥平は本作にてWOWOWドラマ初主演にして連続ドラマの初主演を果たす。そんな山田と奥平がほぼ全編が2人芝居という演技力が試される役どころに挑戦する。

第1話で偶然出会い、早朝始発に乗車した理由の探り合いから、最終話まで繋がっていく2人の若手実力派俳優による演技合戦は見どころ。身近でありきたりな日常から、非日常へと突如変化させる一言、腹の中を探り合うような心理戦。会話劇によって解き明かされていく真相と、息苦しさからの解放。青春という脆くて青い人間模様を、密室での特異なシチュエーションで描くユニークな物語に触れた時、彼らの温かな人間性にきっと心が打たれる。(modelpress編集部)

殺風景役・山田杏奈コメント

ひとつの空間の中での会話劇、という題材にわくわくしました。台本を初めて読んだ時ひとつのシーンと台詞の長さにまず驚いてこれまでで1番台詞を覚えるのに苦労しました。

殺風景のクールさととある目的のための意志の強さを大切に演じさせて頂きました。各話魅力的なキャラクター、会話の中でひとつの真相が見えてくる面白さを是非楽しみにしていただければ幸いです!

加藤木役・奥平大兼コメント

初めて連続ドラマの主演を務めさせて頂けるとわかったとき、とても嬉しかったのと同時に今までよりも強く責任感を感じました。初めて台本を読んだ時に、特殊なシーンが目に止まりました。台本を読みながら「このシーンはどうなるんだろう」などと1人で考えて楽しんでいました。

そして僕が演じる加藤木は至って普通っぽい子ですが、山田杏奈さん演じる殺風景は特殊な役柄なので実際にお芝居をするまで空気感やテンションなども予想がつかなったので色々な不安はありました。でも現場に入って時間が経つにつれ、特殊な殺風景を相手にするのが楽しくなっていきました。

今回、全体的に長くて独特な台詞回しがとても印象に残っています。そこにキャラクターの個性が加わっていて、色々な場面で見応えがある作品だと思います。ぜひ楽しんで見て貰えたらと思います!

原作・青崎有吾コメント

『早朝始発の殺風景』は、「気まずさ」をテーマにした青春ミステリーという、ちょっと変わったお話です。この気まずさが難物でして、空気感や間合いなど、文章ではなかなか表現しづらい。役者さんが演じたらどうなるのだろう、とこっそり気になっていました。今回答えを知れるので、わくわくしています。というか主演が山田さん&奥平さんなのでわくわくを通り越してびびっています。台詞量が多くてごめんなさい。

原作のエピソードはすべて密室劇で、それが最後に開かれます。現実でも家にこもりきりの状況が続いていますが、ドラマが放送されるころには、登場⼈物たちと同じように晴れやかな気持ちで外に出たい。そんなことも祈っています。

各話のストーリー

【第1話】「早朝始発の殺風景」
お互い話したことも無いクラスメイトの殺風景と加藤木が、なぜか早朝始発の列車で遭遇する――。早朝始発にわざわざ乗る理由は?それぞれの思惑は⼀体どこにある――?男女の高校生がガラガラの車内で、小さな謎の探り合いの会話を交わす。

【第2話】「メロンソーダ・ファクトリー」
ある理由から通り魔事件の犯人を⼀緒に追う事になった殺風景と加藤木。そんな2人と同じ啄木高校に通う真田、詩子、ノギの女子高生3人はいつものファミレスにいた。いつもの放課後、いつものメロンソーダ。ただひとつだけいつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したことから始まった――。

【第3話】「夢の国には観覧車がない」
高校生活の集大成、ソレイユランドにフォークソング部の引退記念でやってきた寺脇。気になっている後輩の葛城もいっしょだ。今⽇こそは、絶対にこの想いを彼女に告げる……。そう意気込んで迎えたこの日なのに、なぜ、後輩の伊鳥と男2人で観覧車に乗っているんだろう――。

【第4話】「捨て猫と兄妹喧嘩」
友人の吉永の誘いを断り家に帰る途中、麻は捨て猫を見つけ、ある事情で今は別々で住む兄貴の直文を呼び出した。半年ぶりに会ったというのに、兄貴の挨拶は素っ気ない。いかにも社交辞令って感じのやりとり。でも、違う。相談したいのは、こんなことじゃないんだ。

【第五話】「三月四日、午後二時半の密室」
煤木戸は、よりによって卒業式の今日という日に学校を欠席した。草間はそうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。孤高でいて空気を読まない煤木戸の家になんか……。密室の中のなれない会話は思わぬ方にころがっていき――。

【最終話】「啄木町の七不思議」
通り魔事件から1年。殺風景と加藤木の2人が辿り着いた結末?各話の登場人物総出演。これは、窮屈で息苦しい青春から脱出するまでの物語。
【Not Sponsored 記事】

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