山田裕貴「苦しいですよ…」主演舞台で思わず本音<海王星>
2021.12.06 15:14
俳優の山田裕貴が6日、PARCO PRODUSE2021音楽劇『海王星』(30日まで東京・PARCO劇場にて上演、地方公演は2022年1月から大阪/富山/仙台/名古屋ほか)のフォトコール&取材会に、松雪泰子、ユースケ・サンタマリア、ドレスコーズの志磨遼平(音楽監督)、眞鍋卓嗣(演出)と登場した。
山田裕貴、音楽劇「海王星」で難役に挑む
本作は、劇作家・寺山修司が1963年に書き下ろし、未上演であった音楽劇。出港しない船上ホテルを舞台に、主人公・猛夫(山田)、その父・彌平(ユースケ・サンタマリア)、彌平の婚約者・魔子(松雪泰子)の3人をめぐる悲恋の物語が繰り広げられる。山田は、「眞鍋さんといっぱいディスカッションし、松雪さんともいっぱいお話をして支えていただき、ユースケさんはお芝居ではないところで僕を笑顔にしてくれています。ドレスコーズさんの音楽にも助けていただき、キャストのみなさんが歌や踊りで盛り上げてくれています」と感謝しつつ、「僕は未熟者で力不足を感じている日々ですが、みんなでこれをやり切って、ここで楽しく生きられたら、お客さんにも楽しんでもらえると思って、今日の初日を頑張りたいと思います」と意気込んだ。
猛夫役は、「今も、ああなんじゃないか?こうなんじゃないか?と思う」ほどの難役だそうで、「お話としてはシンプルですが、感情の奥の奥、隅の隅まで伝えるには相当の技量と集中力と精神力が必要だと思います。感情がフラットの位置でいられるシーンがなく、何かが弊害になって、何かに苦しんでいる人物なので苦しいですよ…」と吐露。しかし、「それがやりがいでもある」と力を込めると、「日々進化していく舞台になると思います」と期待を寄せた。
松雪は、「ミュージカル界の原点となる『海王星』であることを心に置きながら稽古に入りました。眞鍋さんは繊細に演出なさるので、我々はそれに準じて、とにかく丁寧に作り上げていった印象です。わたしのバディである山田裕貴くんと緊張感を切らさず、最後まで愛を表現していくことに集中していきたいです」と抱負を語った。
ユースケは、「お客さんを置いてきぼりにしたり、媚びた舞台は好きではないですが、これはその中間でもない、もっと違った次元にいっている、あまり見たことのない作品です。思ったよりもいいものができたという手ごたえを感じています」と自信をのぞかせる。そして、「ガミガミ怒る演出家は嫌いだけど、眞鍋さんは真摯で優しく、何をやっても許してくれる」と楽しかった稽古を回顧。山田も何度も首を縦に振って同調していた。(modelpress編集部)
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