トランスジェンダー&無性愛者について告白の中山咲月、公表に至った経緯・その後の変化明かす「代表にはなりたくない」<無性愛>
2021.09.17 18:42
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俳優の中山咲月が17日、都内で開催された『無性愛』発売記念取材会に出席。トランスジェンダーで無性愛者であることを告白するに至った経緯や、その後の変化、これからの目標などについて明かした。
本作は、『仮面ライダー ゼロワン』で亡役を演じた中山が、トランスジェンダーであり、「無性愛者」というセクシュアリティについて初めて告白する、大型フォトエッセイ。なお「無性愛」とは、他者に対して恋愛感情や性的欲求を感じないセクシュアリティのことを指す。
その映画は、生田斗真が主演を務めた『彼らが本気で編むときは、』だったそうで「コロナ禍というのもあって、家で映画を見るタイミングが多くて。狙ってその映画を見たっていうわけではないんですけど、いろいろな映画を見ていく中でその映画にたどり着いて。なんとなく、心の中にあるもやもやみたいなものに、名前が付いたっていう感じですね」とも話していた。
公表してからの周囲の反応を聞かれると「発表する前は不安も少しあったんですけど、発表した後ファンの方からは『知ってました』っていう声をいただくことが多くて。自分よりも先に自分のことを知っていてくださったっていうことが、すごく嬉しくて。それくらい中山咲月を知って応援してくれているんだなということを改めて実感できたのですごく嬉しかったです」と笑顔。また、フォトエッセイに対する家族の反応を聞かれると「『すごく素敵だね』と言ってくれて。『やっぱり形に残るしすごくいい思い出になったんじゃないか』と言ってくれました」と報告した。
その後、自身のビジュアルや声の変化に触れられると「実際に医学に頼りながら実は今も進化していっている途中ではあるんですけど、リスクもあるっていうのは分かっているんですけど、それよりも何よりも今の自分がすごく生きやすいっていうことが1番大きくて。前よりもすごく生きることが楽しいっていうことに尽きるなと、自分はすごく思っていて」と明言した。
自身のセクシュアリティについては「説明していく難しさっていうのももちろんあるんですけど、自分の中にないものをいきなり紹介されたときに、誰しもびっくりするなと思っていて。でも、自分は自分の中にない、わからない感情みたいなものも、わからなくていいなって思ってます。わかる必要ないし、理解する必要もないって思っていて」としたうえで「わからないけど、こういう人もいるんだって知ってもらうことが、自分が1番伝えていきたいなっていうことなので。未だに自分自身も説明するのは大変ですけど、知ってもらう第一歩のためにこの本が出せたので、すごくうれしいです」と明かした。
その後、自身のセクシュアリティに気づいた時期を質問されると「実はけっこう前で。自分が中学生くらいのときになんとなくそう思っていて。でも思春期なんじゃないかって思ったタイミングもけっこうあったので、なんとなく答えは出さずにいたんですけど、インターネットで性別がないっていうことを調べた時に同じような人がたくさんいて」と回顧。「自分以外も同じような考え方で生きている人もいるんだっていうことに気が付いてからは、けっこう腑に落ちたというか。自分の中に落とし込めたなと思います」とも話していた。
そんな中山が、自分と同じような悩みを持つ人に対してのメッセージを求められると「自分はトランスジェンダーだと発表したことによって、ジェンダーに悩みを抱えている皆さんの代表にはなりたくないなと思っていて。みんなも頑張っている途中だし中山咲月もまだまだこれからで。これから頑張らなきゃいけないという立場なので『一緒に頑張っていこう』ということを伝えたいです」と答えていた。(modelpress編集部)
中山咲月、セクシュアリティの公表に至った経緯明かす
セクシュアリティの公表に至った経緯を聞かれた中山は「今年に入って、映画を見て、自分の中にある違和感というものに、なんとなく名前が付いたタイミングがあったんですけど、そこから1ヶ月くらい、自分の中で腑に落ちなくて。そこから悩んだタイミングで、これは自分も言った方が楽だなと気づきまして。それで、最初に実はブログで発表したんですけど、そこからフォトエッセイのお話をいただいて。ぜひエッセイの部分で自分のパーソナルな部分をお話しできたらなと思い」と回想。その映画は、生田斗真が主演を務めた『彼らが本気で編むときは、』だったそうで「コロナ禍というのもあって、家で映画を見るタイミングが多くて。狙ってその映画を見たっていうわけではないんですけど、いろいろな映画を見ていく中でその映画にたどり着いて。なんとなく、心の中にあるもやもやみたいなものに、名前が付いたっていう感じですね」とも話していた。
公表してからの周囲の反応を聞かれると「発表する前は不安も少しあったんですけど、発表した後ファンの方からは『知ってました』っていう声をいただくことが多くて。自分よりも先に自分のことを知っていてくださったっていうことが、すごく嬉しくて。それくらい中山咲月を知って応援してくれているんだなということを改めて実感できたのですごく嬉しかったです」と笑顔。また、フォトエッセイに対する家族の反応を聞かれると「『すごく素敵だね』と言ってくれて。『やっぱり形に残るしすごくいい思い出になったんじゃないか』と言ってくれました」と報告した。
中山咲月、今後の仕事は「ただ1人の人間として認められるように」
イベント当日に、23歳の誕生日を迎えたことについては「このフォトエッセイを通して中山咲月という存在を公表してきたわけなんですけど、当たり前に中山咲月というのが存在して色々なお仕事ができたらいいなと思っております」と発言。「具体的にこういうのがやりたい、というよりかはトランスジェンダーである中山咲月ではなく、ただ1人の人間として認められるように、普通にお仕事をちゃんと頑張っていきたいなと思っております」と続けた。その後、自身のビジュアルや声の変化に触れられると「実際に医学に頼りながら実は今も進化していっている途中ではあるんですけど、リスクもあるっていうのは分かっているんですけど、それよりも何よりも今の自分がすごく生きやすいっていうことが1番大きくて。前よりもすごく生きることが楽しいっていうことに尽きるなと、自分はすごく思っていて」と明言した。
中山咲月が伝えたいこととは
さらに「自分も、どんどん進化していく自分に慣れていけたらいいなって思っていますし、こういう変わっていく自分を見て、ファンの方も『素敵だね』って言ってくれることも多くて。変わっていくことに対して、不安も最初はすごくあったんですけど、それでも『好きです』って言ってくれるファンの方がいるのは、すごくありがたいなと思っています」とファンへの感謝の気持ちを吐露。自身のセクシュアリティについては「説明していく難しさっていうのももちろんあるんですけど、自分の中にないものをいきなり紹介されたときに、誰しもびっくりするなと思っていて。でも、自分は自分の中にない、わからない感情みたいなものも、わからなくていいなって思ってます。わかる必要ないし、理解する必要もないって思っていて」としたうえで「わからないけど、こういう人もいるんだって知ってもらうことが、自分が1番伝えていきたいなっていうことなので。未だに自分自身も説明するのは大変ですけど、知ってもらう第一歩のためにこの本が出せたので、すごくうれしいです」と明かした。
中山咲月、公表後の気持ちの変化は?
公表に伴い、気持ちの変化があったか問われると「公表する前っていうのは、やっぱり生きづらくて。自分自身、生活していく中で、公表していないことによってぶつかる壁みたいなものもたくさんあったんです」と明かし「公表した後は自分自身が生きやすい生活になったなと思っていて。やっぱり言ってよかったなっていうのが第一。言ったことによって前向きになれたっていうところがすごく大きいので、そこは本当に良かったなと安心しています」と安堵している様子だった。その後、自身のセクシュアリティに気づいた時期を質問されると「実はけっこう前で。自分が中学生くらいのときになんとなくそう思っていて。でも思春期なんじゃないかって思ったタイミングもけっこうあったので、なんとなく答えは出さずにいたんですけど、インターネットで性別がないっていうことを調べた時に同じような人がたくさんいて」と回顧。「自分以外も同じような考え方で生きている人もいるんだっていうことに気が付いてからは、けっこう腑に落ちたというか。自分の中に落とし込めたなと思います」とも話していた。
そんな中山が、自分と同じような悩みを持つ人に対してのメッセージを求められると「自分はトランスジェンダーだと発表したことによって、ジェンダーに悩みを抱えている皆さんの代表にはなりたくないなと思っていて。みんなも頑張っている途中だし中山咲月もまだまだこれからで。これから頑張らなきゃいけないという立場なので『一緒に頑張っていこう』ということを伝えたいです」と答えていた。(modelpress編集部)
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