今井翼、メリーさんに感謝 活動再開時のやり取り明かす「忘れることは当然ない」<GOEMON 石川五右衛門>
2021.08.24 14:39
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俳優の今井翼が24日、都内で開催された「十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門」製作発表に出席。ジャニーズ事務所の名誉会長・藤島メリー泰子さん(享年93歳)が14日に亡くなったことについてコメントした。
片岡愛之助、今井翼の心遣い明かす
本作は、伝説の大泥棒・石川五右衛門が、赤毛のハーフでフラメンコを踊る…というユニークな設定の舞台。今井は神父カルデロン/霧隠才蔵を演じる。この日は石川五右衛門を演じる片岡愛之助、そして水口一夫(作・演出)、山根成之「松竹(株)専務取締役」も出席していた。本場スペインでもフラメンコを修業した経験がある今井は「カルデロンという役は勿論ですけれども、こんな僕が霧隠才蔵という役を通して、歌舞伎のお芝居をさせていただきますので、とにかく一生懸命、愛之助さんはじめ、皆さんのお胸をお借りして、また自分自身が新しい景色が見られるように、とにかく一生懸命務めさせていただきたいと思っております」と発言。
その後の質疑応答で、再演に挑む心境を聞かれると「1回目も2回目も今回も、やはり毎回緊張感というか。繰り返すようですけど、日本の伝統芸能を守られている方々、それから常に鍛錬されている、こういった世界に、僕自身をこうやって入れてくださるわけですから。僕自身は、フラメンコはもちろんライフワークとしてやってきていることですけど、とにかく歌舞伎のお芝居・型、そういうことに向かっていく部分では、必死ですね」と返答。
今井との関係における新たな発見があったか聞かれた片岡は、美容室が同じで、先に店を出た今井が置手紙を残していたことを報告し、これに今井は「『お先に失礼します』という、非常にシンプルな内容だったんですが、僕自身『好きだ!』って思う方には、ちょっとしたメモなりお手紙を書くということを、勝手ながら、やることを僕は大事にしたいので、そんなことを当時やらせていただきました」と照れ笑いを見せた。
また今井は、名古屋での舞台公演に、片岡が日帰りで観劇に訪れてくれたことに触れ「この世界の大先輩でもあり、また公私にわたって、いつも明るく気にかけてくださる、お兄ちゃんと言ったら失礼ですけど、いろいろなことがお話しできる先輩ですね」と片岡との関係性を明かした。
今井翼、メリーさんとの思い出明かす
その後、14日に肺炎のため亡くなったメリーさんについて話が及ぶと、今井は「ジャニーさんにはもちろん感謝しています。それで、メリーさんというのは、本当に厳しくも非常に温かく、深い愛情を幼いころからくださった、僕もメリーさんの1人の芸能界の息子だと自覚しています」とコメント。また「メリーさんは、幼いころから、なかなかお目にかかれない方と会える機会をくださったり。目上の方との接し方、それから礼儀作法というのを、14歳のときにこの世界に入りましたけど、本当に若い頃からそういうことを教えてくださいました」と振り返り、「歌舞伎とのご縁も、僕はそこに非常に感じているのが、僕がまだ高校生くらいのときに、今以上に歌舞伎のことは何も分かっていなくて。ですが、メリーさんは歌舞伎にも非常に精通された方でしたので。当時、歌舞伎座に連れて行っていただきまして。幕が開く前に、あなたが歌舞伎を知らないことは当然だと。ただ、歌舞伎役者の重心の持ち方、そういったところだけでもいいから、ちゃんと見ていなさいというような。エンターテイメントを通してだけではなく、そういった日本の伝統ということを、直に見せてくださった」と思い出を紹介。
さらに「息子としては、常に怒っていてほしいんですけど。僕が弱ったときは強く抱きしめてくださったこととか、それから僕自身、活動を再開する直前に、会ったのはその時が最後なんですけど、その時に何度もハグをさせていただいて。『頑張りなさいよ』という風に見送ってくださったことを、僕は忘れることは当然ないので。今回のこともそうですけれども、いただくお仕事、皆さんの支えに感謝して、コツコツと一生懸命務めて、少しでもいいご報告ができるように、やっていきたいなと思っています」とメリーさんへの思いを語った。(modelpress編集部)
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