岡田健史 (C)NHK

岡田健史、初の“実在する人物”役で「命がけ」 大河ドラマ出演への思い<青天を衝け>

2021.08.17 00:00

大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合、毎週日曜よる8時~)に出演する俳優の岡田健史が、役への思いや、印象に残ったシーンなどについて語った。

  

大河ドラマ「青天を衝け」

(左)岡田健史 (C)NHK
今作は“大河新時代”第2弾、4Kフル撮影による大河ドラマ第60作。新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一(吉沢亮)を主人公に、幕末から明治の激動の時代を描く。脚本は連続テレビ小説『風のハルカ』『あさが来た』などの大森美香氏が担当。

岡田は、尾高家の末っ子、渋沢平九郎を演じる。偉大な兄たちの背中を追いかけ、姉の千代を心から慕い、文武両道で心優しい美青年。栄一のパリ行きに伴い、栄一の養子となるが、そのことがきっかけとなり幕府崩壊の動乱に巻き込まれていく。

岡田健史、初めて“実在の人物”演じる

(左)岡田健史 (C)NHK
Q.これまで約1年間、平九郎を演じてきた中で、演じる上での変化はありましたか?

岡田:変化というか、新しく気づかされた事はあります。何かが変わったのではなく、新しく発見したものが追加されていった、という感覚です。実在の人物を演じることは膨大なエネルギーを要すると共に、こんなにも濃厚に生きる事が出来るのかという驚きもありました。これまでは架空の人物を1から自分で作りあげていく作品に出演してきましたが、過去の実在の人物を演じるのは今回の『青天を衝け』が初めてでした。先の展開やその最期がどのようになるか分かっているからこそ、簡単には演じることができないことに気づかされました。

例えば「渋沢栄一役をやりたいです」とか、口先では簡単には言うことが出来ますが、実際に演じるとなると全然簡単じゃないと思います。もちろん、架空の人物を作るのも難しいのですが、それとは異なる大変さがあり、命を削るというか、まさに命がけで演じることができたという手応えを感じています。平九郎の最期のシーンの撮影の時には自然と涙があふれていました。天国で渋沢平九郎さんが「お前に演じてもらって俺はうれしい」とか思ったりしてくれたかな、と言う思考にいたった結果なのですが、実在の人物の最期を演じることで「こういうふうな気持ちになるんだな」と新鮮な思いでした。

岡田健史、印象に残ったシーン明かす

岡田健史 (C)NHK
Q.最も印象的だったシーンは、やはり平九郎の最期のシーンでしょうか?

岡田:最期のシーンは、変な話、僕でなくても壮絶なシーンになると思います。そうではなくて、そこに至るまでの“平九郎”という人物をどのように作ってきたのか、という事こそ僕にしかできない平九郎なんだと思います。それはよしあしで図れるものではなくで、良くも悪くも僕がそれまでに作ってきた“平九郎”がそこに至ったと言うのがその最期のシーンではあります。

そういった意味では一番印象的なのは、第7回のシーンでしょうか。第7回では栄一と惇忠が漢詩を詠みながら藍売りの旅に出るのですが、出発前に剣道場でそれを聞いた平九郎が栄一に「へぇ。詩かぁ。いいなぁ」と平九郎がひと言こぼします。僕は純粋な憧れの対象である“兄ぃ”たちとの関係性を徐々にズームアップしていく事こそが、平九郎を演じる上での真骨頂であると考えていまし、平九郎の最期を演じるにあたっても、僕が考えたのは“兄ぃ”たちの事でした。“兄ぃ”たちを慕っている平九郎の中身を濃く作っていくために一番考えて、またその後のリズムを掴つかむことができたこともあって、そこが一番印象に残っています。

また、平九郎の根底には憧れと同時に、「いいなぁ、兄ぃたち」と言う自分にはできない事をやってしまう事へのコンプレックスもどこかあるのだと思います。僕自身も幼少期に上のお兄ちゃんたちに対して感じた事でもあるのですが、大人とは違い、幼少期に感じる歳の差というのは、非常に大きいものがあると思います。自分が持っているものと年上の人たちが持っているものの違いに対するコンプレックスというのはすごく大きいと思います。

Q.平九郎の最期が描かれる第25回(8/22放送)に向けて、視聴者のみなさまへのメッセージをお願いします。

岡田:なんと言って良いか非常に難しいのですが、僕もこれまで自分が見て演じてきた平九郎の事を信じながら最期のシーンを迎えました。これまで『青天を衝け』をずっとご覧いただいている視聴者のみなさまにも、僕の事を信じて、平九郎の最期を見届けていただきたいです。

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. 岡田健史「桜の塔」スピンオフドラマで主演決定 玉木宏・広末涼子らも登場で捜査一課水樹班エピソード0描く

    モデルプレス

  2. 岡田健史、ピアノに初挑戦 永野芽郁・田中圭・石原さとみ出演映画追加キャスト&特報映像解禁<そして、バトンは渡された>

    モデルプレス

  3. <青天を衝け>岡田健史が美青年・平九郎役で初登場!視聴者から歓迎の声「末っ子感がたまらない」

    WEBザテレビジョン

  4. 岡田健史、綾瀬はるかから「美しい顔」絶賛され「ちょっとドキドキ」 撮影中の後悔も<奥様は、取り扱い注意>

    モデルプレス

  5. 岡田健史、新人俳優賞受賞 野球男児全開でスピーチ「目の前の刹那と向き合えるような役者でありたい」<第44回日本アカデミー賞>

    モデルプレス

  6. 岡田健史・King & Prince永瀬廉ら、黒スーツでレッドカーペット闊歩 仲睦まじく談笑も<第44回日本アカデミー賞>

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」俳優部門に選出された木戸大聖

    特集

  2. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」女優部門に選出された出口夏希

    特集

  3. 「2025年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  4. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  5. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  6. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  7. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

  8. インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  9. "史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介

    特集

  10. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    中島美嘉、大胆イメチェン姿で雰囲気ガラリ「別人級」「色気増してる」と話題

    モデルプレス

  2. 02

    4人組YouTuberえびじゃ(EvisJap)フジ、結婚&妻の妊娠発表「7年間お付き合い」キス寸前ウエディングフォトも公開

    モデルプレス

  3. 03

    川栄李奈、新ヘアにイメチェン「本当に新鮮」「小顔が際立つ」と絶賛の声

    モデルプレス

  4. 04

    元NGT48中井りか、第1子出産を発表「スーパー難産でした」「我が子ながら天使すぎています」

    モデルプレス

  5. 05

    元NMB48山田菜々&山田寿々、中山優馬のライブ参戦 3きょうだい密着ショットに「そっくり」「美男美女」と反響続々

    モデルプレス