カップル役の葵わかな&三吉彩花「気が付けばずっと一緒」信頼を語る<The PROM>
2021.03.09 19:30
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女優の葵わかなと三吉彩花が9日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われたミュージカル「『The PROM』Produced by 地球ゴージャス」の取材会&公開ゲネプロに、共演の大黒摩季、草刈民代、保坂知寿、霧矢大夢、佐賀龍彦(LE VELVETS)、TAKE(Skoop On Somebody)、岸谷五朗、寺脇康文とともに出席した。
ミュージカル「The PROM」
『The PROM』は2018年にブロードウェイで開幕。19年にはトニー賞 7部門にノミネートされ大きな話題となり、20年12月には、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンという豪華な顔ぶれで映像化も実現。物語の舞台は、アメリカの高校で、卒業生のために開かれるダンスパーティ“プロム”。レズビアンの主人公エマ(葵)が、様々な人たちとの触れ合いにより、“自分らしく生きる”ことを貫こうと奮闘する姿が描かれる。エマの元に現れる、落ちぶれかけたブロードウェイスター4人の傍若無人な行動に、劇場は笑いの渦に巻き込まれ、ブロードウェイらしい華やかな音楽とダンスシーンに、誰もが手拍子をしたくなるようなハッピーミュージカルとなっている。初日を明日に迎える心境を尋ねられると、葵は「ついに明日、初日を迎えるんですけど、明るさの中にいろんなテーマが込められている作品になっているので、2ヶ月みんなで一生懸命、稽古をしてきて、今は早くお客さんに『こんな作品なんだよ』というのをお届けしたい気持ちでいっぱいで、緊張もあるんですけど、どちらかというとワクワクしたり楽しみが強いです」と期待に胸を膨らませ、「今回、この作品は映像化されないので、一期一会的な作品になるんだと控え室でも話していて、今このタイミングでしか見ることができないキャストやストーリーだったりするので、難しい状況ではあると思うんですけど、ここに来てくださるお客様とも一期一会だと思って、毎日頑張っていけたらなと思っています」と意気込んだ。
同じ質問に、エマの同性の恋人アリッサ役を演じる三吉は「初めて稽古をしてから長い道のりだなと思っていたんですけど、気付いたら初日が明日で、あっという間に今日という日が来てしまって不思議な感じです。こんなに月日が経つのが早いと感じるのは初めてです」と吐露し、「いざ、この劇場に来てみて、初めての舞台なので、『1番後ろの席まで遠いな』とか、『2階のお客さんは私たちのことをどう見えているのかな』とか、そういうのを考えながら昨日もゲネプロをやっていたんですけど、この会場の大きさに負けないように、来ていただいたお客様にはたくさんの大きなパワーをお届けできるように頑張りたいと思います」と力強く語った。
葵わかな、カップル役の三吉彩花とは「ともに戦っていけるいいパートナー」
また、レズビアンの高校生カップルを演じる上での役作りや、お互いに意識している点を聞かれた葵は「(2人の関係は)非常に良好です!レズビアンの女子高生カップルということで、エマは最初から複雑な心境の中にいるので、最初は難しさだったり、深刻に捉えなきゃいけない何かがある気がしていたんですけど、実際に作品に入ってみたり、稽古をしてきて、初日をあける今になると、意外と身構えることはなかったというか、エマとアリッサがカップルになるにあたって、ネックになる部分はなくて、稽古場で2ヶ月一緒に過ごす中で、彩花ちゃんとわかながいい関係性になっていって、人間としても一緒にこれから長い公演をともに戦っていけるいいパートナーになれていると思うので、その私たちの本当の関係性が、エマとアリッサになったときにもすごく生かされていると思うので、今は何の心配もなく2人で虹をかけて行こうというやる気に満ち溢れています」と目を輝かせた。一方、三吉は「(葵と)今回の作品で初めてご一緒させていただくんですけど、初めてという感じがしなくて、気が付けばずっと一緒で、何をするにも付いて回って、コーヒーを飲みに行くのも一緒に行ったりして、くっつき虫のように過ごしていたら、2人がどんなときでも一緒にいることが当たり前になってきて、それがエマとアリッサにとっても、愛し合っている関係性が当たり前のことなんだとリアルに表現できる関係性になってきていると思うので、とても安心しています。ねっ!」と葵と顔を見合わせて微笑み合った。
葵わかなの歌に三吉彩花・大黒摩季らも涙
そんな2人の魅力を聞かれた岸谷は、「エマ演じますわかなちゃんは、すごく難しい役です。かわいらしく見えるんですけど、芯が強くて大きさを持っていなきゃいけない役で、その難しい役どころを見事に演じてくれています」と拍手を送り、「その中で必死に歌う曲が何曲かあって、難しい曲ではありますが、とっても感動して心に響く歌で、それを今、わかなちゃんが我々に届けてくれています。必ずお客様に感動していただける曲になっていて、わかなちゃんの歌になっているなと思います」と絶賛すると、葵は「本当に!?ありがとうございます」と恐縮。これに三吉と大黒は「私、昨日泣いたんだよ」「私も泣いた」と口を揃えた。三吉について岸谷は「毎日毎日が変化するストーリーの中のアリッサは、苦悩して成長して、そして愛を育みながら、お母さんと戦いながら、PTAと戦いながら、成長物語がたくさんある役で、それを三吉彩花が繊細に、ひとつひとつを大切にクリアにして演じ切ってくれています。最後のエマとの2人のシーンは、我々、客席いてもちょっとヤバいです。みんなが一瞬で感動できる2人のシーンになっていて、それだけ大事にこの役を演じてくれています」と讃え、「初舞台とは思えない感じになっておりますので、そちらも楽しんでください」とアピールした。
同ミュージカルは3月10日(水)より4月13日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、5月9日(日)より16日(日)まで大阪・フェスティバルホールにて上演される。(modelpress編集部)
舞台写真撮影:引地信彦、NAITO
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