(上段左から)栗山民也、瀬戸康史、瀬戸山美咲(下段左から)渡邊圭祐、木下晴香、近藤公園(提供写真)

瀬戸康史、“安保闘争”が題材の舞台に主演決定 渡邊圭祐ら出演者も発表

2021.02.09 18:00

俳優の瀬戸康史が12月から世田谷パブリックシアターで始まる舞台「彼女を笑う人がいても(仮題)」の主演を務めることが決定。若手俳優の渡邊圭祐の出演も発表された。

  

瀬戸康史「彼女を笑う人がいても(仮題)」舞台主演決定

現代日本演劇界の巨匠・栗山民也と、近年凄まじい活躍ぶりの次代を担う劇作家・瀬戸山美咲が強力タッグを組む新作に映像、舞台と幅広いジャンルで躍進を続ける瀬戸が主人公として出演する。

瀬戸康史(提供写真)
他、ミュージカルを中心に活躍する木下晴香、期待の若手俳優・渡邊、舞台・TV・映画と幅広く活躍する演技派の近藤公園を起用した本作は「安保闘争」を取り上げ、現代社会に向けた物語をなげかける。(modelpress編集部)

「彼女を笑う人がいても(仮題)」あらすじ

2021年、新聞記者の中村伊知哉のもとに、岩井梨沙という女性から自分の兄のことを記事にしてほしいという連絡が入る。彼女の兄は、ある出来事に巻き込まれ姿を消していた。そんな中、伊知哉はタクシー運転手だった自分の祖父・吾郎が若い頃は新聞記者であり、1960年の安保闘争を取材していたことを知る。なぜ、祖父は新聞記者をやめたのか。伊知哉は祖父の足跡を辿り始める。

栗山民也(くりやま・たみや)

1953年生まれ、東京都出身。早稲田大学文学部演劇学科を卒業後、「芸能座」で小沢昭一氏に師事。その後、木村光一氏の演出助手として数多くの舞台作りに参加、フリーの演出家となる。初演出作品は「ゴドーを待ちながら」(1980年)。昭和63年度文化庁在外研修生としてロンドンに滞在、帰国後は小劇場から大劇場まで、ストレートプレイ、ミュージカル、オペラと幅広いジャンルで活躍。2000年7月から2007年7月までの間、新国立劇場演劇部門の芸術監督を務めた。

1996年に第46回芸術選奨文部大臣新人賞、第30回紀伊国屋演劇賞、第3回読売演劇大賞最優秀演出家賞、1999年に毎日芸術賞第1回千田是也賞、第6回読売演劇大賞最優秀演出家賞、2001年に第1回朝日舞台芸術賞、2005年に第4回朝日舞台芸術賞グランプリ、2012年に第62回芸術選奨文部科学大臣賞、2014年に第39回菊田一夫演劇賞受賞、2013年に紫綬褒章受章、2018年読売演劇賞・大賞を受賞。著書に「演出家の仕事」(岩波新書)がある。世田谷パブリックシアターでは「薮原検校」「チャイメリカ」など演出作多数。日本舞台芸術界を代表する演出家である。

瀬戸山美咲(せとやま・みさき)プロフィール

劇作家・演出家。1977年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2001年、ミナモザを旗揚げ。現実の事象を通して、社会と人間の関係を描く。代表作に「エモーショナルレイバー」「みえない雲」(原作:グードルン・パウゼヴァング)「指」「ファミリアー」など。2016年、「彼らの敵」が第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。

2019年、オフィスコットーネ「夜、ナク、鳥」流山児★事務所「わたし、と戦争」で第26回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。そのほかの主な作品にオフィスコットーネ「埒もなく汚れなく」(作・演出)、神奈川芸術劇場「オレステスとピュラデス」(作)、さいたまネクストシアター「ジハード―Djihad―」、新国立劇場「あの出来事」(ともに演出)など。「アズミ・ハルコは行方不明」「リバーズ・エッジ」など映画脚本も手がける。「THE NETHER」にて第27回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2020年、第70回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞。「現代能楽集X「幸福論」~能「道成寺」「隅田川より」」で第28回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。

瀬戸康史(せと・こうじ)プロフィール

1988年、福岡県出身。映像から舞台まで幅広く活躍中。2017年、舞台「関数ドミノ」(演出:寺十吾)にて文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。近年の出演作に、ドラマ「透明なゆりかご」「まんぷく」「デジタル・タトゥー」「私の家政夫ナギサさん」「ルパンの娘」、映画「ミックス。」「寝ても覚めても」「事故物件 恐い間取り」。舞台「マーキュリー・ファー」(演出:白井晃)「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」(脚本・演出:前川知大)「陥没」・「ドクター・ホフマンのサナトリウム」(共に作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)「23階の笑い」(演出:三谷幸喜)など。

木下晴香(きのした・はるか)プロフィール

1999年2月5日生まれ。佐賀県出身。2017年に「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット役でデビュー。以降、ミュージカルを中心に活躍。主な出演作品として2018年「モーツァルト!」、2019年再演「ロミオ&ジュリエット」「銀河鉄道999さよならメーテル〜僕の永遠」「ファントム」、2020年「アナスタシア」(W主演)「プロデューサーズ」等。2019年ディズニー実写映画「アラジン」のプレミアム吹き替え版でジャスミン役を演じ話題となりNHK「紅白歌合戦」出演を果たした。

渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)プロフィール

1993年、宮城県出身。初のドラマ出演となった「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系、2018~2019)でウォズ/仮面ライダーウォズを好演し注目を集める。その後話題のTVドラマに立て続けに出演。主な出演作に、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS)、「LOVE distance」(Paravi)、「MIU404」(TBS)、「直ちゃんは小学三年生」(テレビ東京)など。2021年3月12日に出演映画「ブレイブ―群青戦記―」が公開予定。

近藤公園(こんどう・こうえん)プロフィール

1978年生まれ、愛知県出身。2000年より「大人計画」に参加、「キレイ―神様と待ち合わせした女―」で初舞台を踏む。近年の主な出演作に、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」「TWO WEEKS」「DIVER―特殊潜入班―」、映画「超高速!参勤交代」シリーズ、「空飛ぶタイヤ」「パンク侍、斬られて候」、舞台「さらば!あぶない刑事にヨロシク」「プラトーノフ」「エレファント・マン」などがある。2021年4月にシアターコクーンのエンターテイメントショー「シブヤデアイマショウ」が上演決定、映画「キネマの神様」が公開予定。
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