「RIZIN.26」皇治「俺がヒーローになる日」笑顔で会場入り 五味隆典と大一番
2020.12.31 11:44
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31日、さいたまスーパーアリーナで格闘技の祭典「RIZIN.26」(フジテレビ系/12月31日よる6時から放送)が開催される。五味隆典と対戦するISKA世界ライト級王者・皇治(こうじ/31)が、大晦日の一戦に向け会場入りした。
皇治、開口一番「俺がヒーローになる日ですね」
所属するTEAM ONEのスタッフとともに姿を現した皇治は開口一番「俺がヒーローになる日ですね」と不敵な笑み。「すべてを見返させる。今日やる気満々です」と力強く語り、コンディションについては「抜群です。言い訳できひんからね」と万全の状態であることを明言した。決戦前週に行われた練習では、ストレッチや打ち込みを中心に調整。ハードなトレーニングにも時折リラックスした表情を浮かべながら、順調な仕上がりを見せていた。
そしてこの日、第12試合のスペシャルワンマッチで五味隆典と対戦。五味は2004年から「PRIDE」に参戦し、並み居る外国人ファイターからKOを量産。大晦日の地上波の対戦経験も豊富で、初代PRIDEライト級王者を獲得し、人気実力ともに頂点を極めた。その後、米国・UFC出場も果たし、“天下無双の火の玉ボーイ”と呼ばれる日本格闘技界のレジェンドだ。
試合はキック禁止、3分3Rで3ノックダウン制で、試合時間内に勝敗が決しない場合は判定。公式計量での体重差は、五味が13kg上回る。これほどの体重差は初めてという皇治が、どのような戦いを展開するか注目だ。
皇治、武尊&那須川天心らと名勝負
皇治は、打たれ強さと圧倒的なスタミナを武器に、2016年よりK-1の中心選手として活躍。スーパーフェザー級の中心選手として名を馳せ、2018年の武尊戦では歴史的な名勝負を繰り広げた。「格闘技界を盛り上げたい」という思いを胸に、2020年にはRIZINへ電撃参戦。9月にRIZINデビューを飾り、那須川天心との対戦が実現。判定負けとなったものの強烈なインパクトを残した。
試合前の会見では、相手を煽る歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶこともしばしばで、YouTubeでは100万回再生を超える動画を連発するなど、リングの内外で多くの人々を魅了している。(modelpress編集部)
皇治(こうじ)プロフィール
出身地:大阪府生年月日:1989年5月6日
身長:173cm
体重:58.5kg
所属:TEAM ONE
2020年12月より、サブスク型プレミアムファンコミュニティプラットフォーム「ミーグラム(Mi-glamu)」でファンクラブ「皇治軍団」を開設。インタビューのオフショットも掲載中。
無類のタフネスと、歯に衣着せぬ言動で2019年まで新生K-1の中心選手として活躍。日本拳法の師範であった父の影響を受け、4歳から始めた日本拳法、空手では数々の大会で好成績を残した。プロ転向後は、地元大阪のDEEP KICKを中心に腕を磨く。以降は様々なリングで試合をこなし、16年よりK-1を主戦場にすると一気にその才能が開花。スーパーフェザー級の中心選手として数々の激闘を繰り広げた。なかでも地元大阪での凱旋試合となった18年12月の武尊戦では、壮絶な殴り合いを演じて見せ、「大阪に皇治あり」を満天下に知らしめた。翌19年はヤン・サイコ、大岩龍矢、川原誠也を下し、3戦3勝を上げた。
常々、新天地での新たな挑戦を口にしており、7月のRIZIN電撃参戦発表会見では変わらぬ“皇治節”を炸裂させた。ファンに「新しい景色を見せる」と約束し、9月のRIZIN.24での那須川天心との対戦が実現。当日は皇治軍団で会場を埋めると、天心相手に3ラウンド戦い抜いた。今回は子どもの頃から憧れていた大晦日の舞台で、レジェンド相手にどのような闘いを魅せるのか期待が高まる。
五味隆典(ごみ・たかのり)プロフィール
出身地:神奈川県生年月日:1978年9月22日
身長:173cm
体重:78.0kg
所属:イーストリンカンラスカルジム
日本軽量級の礎を築くとともに、その軽量級をメジャーにした立役者と言っていいだろう。98年に修斗のリングでプロデビューすると破竹の14連勝を挙げ、注目を集める。04年にPRIDEが軽量級に特化したPRIDE武士道を立ち上げると、満を持して参戦。並み居る外国人ファイターからKOを量産し、05年のPRIDE武士道9では川尻達也と対戦。同年代のライバルであった川尻をパンチで粉砕し、そのままルイス・アゼレド、桜井“マッハ”速人を倒し、初代PRIDEライト級王者となった。その後も「PRIDEの顔」として活躍。観るもののハートを鷲掴みにする激しいファイトから、天下無双の火の玉ボーイと呼ばれるようになった。PRIDE消滅後は、戦極のリングでエースとして活躍。10年には海を渡り、UFCへ参戦を果たす。タイソン・グリフィンをパンチで沈めるなどその剛腕ぶりを見せつけるファイトも演じたが、UFC後期は苦戦を強いられた。
17年の大晦日に久しぶりに帰って来た日本のマットで、RIZINライト級のエースとなった矢地祐介と対戦。1Rに膝蹴りの連打を食らうが、豪腕パンチからのテイクダウンに成功すると、強烈なパウンドを落として矢地を窮地に追い込んだ。しかし、矢地の下からの三角締めの前に無念の一本負けを喫する。そのリング上のマイクで現役続行を表明し、18年7月のRIZIN.11でメルビン・ギラードと対戦すると、1R中盤に右フックでマットに沈め真夏のさいたまスーパーアリーナを熱気に包んだ。
約1年半ぶりに火の玉ボーイが“格闘技の聖地”さいたまスーパーアリーナに帰ってくる。
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