「逃げ恥」新垣結衣＆星野源、新春SPのお互い「可愛い」シーン明かす

新垣結衣＆星野源「逃げるは恥だが役に立つ」

『逃げるは恥だが役に立つ』は2016年10月期に火曜ドラマ枠で放送。原作は海野つなみの同名マンガ。「職ナシ」「彼氏ナシ」「居場所ナシ」の主人公・森山みくり（新垣）が、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡（星野）と「仕事」として契約結婚。「夫＝雇用主」、「妻＝従業員」の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、妄想女子とウブ男は徐々にお互いを意識しだす…というラブコメディ。

連続ドラマでは契約結婚から生まれた恋を描いた本作だが、今回のスペシャルドラマでは、原作の10巻と11巻をもとに、みくりの妊娠を機に2人がついに“結婚”を決めたその後を描く。みくりと平匡は次々と起きる人生の転機や、どうにもならない困難に立ち向かい奮闘。甘いだけではないリアルな結婚生活に悩んだり、苦しんだりしながらも、明るく2人らしく乗り越えていく。

新垣結衣＆星野源、ムズキュン！特別編放送で「元気をもらえた」

― 今年は5月から7月にかけて『逃げるは恥だが役に立つムズキュン！特別編』の放送もあり大きな反響を呼びましたが、当時はどんな心境でしたか？

新垣：何年経っても喜んで頂けるのは嬉しいことだなと改めて思いました。あの時期はやれることがあるのが嬉しい気持ちで新しく撮り直した“リモート恋ダンス”も一生懸命やりました。

星野：毎年再放送があったりして今年の特別編は1時間がっつり毎週やっていくということだったので「何回もやって大丈夫かな、飽きられてないかな」と思ってたんですけど、新しく“リモート恋ダンス”も撮れて予想を上回る反響だったので、世の中がふさぎこんでいる状況で喜んで頂けたことがすごく嬉しかったですし、僕も元気をもらえました。

― 改めて『逃げ恥』はご自身にとってどんな存在でしょうか？

新垣：色んなパズルのピースがパチっとハマった感じがして、なおかつ作る側としてもすごく楽しんでいたし、観て下さった方も楽しんで下さってより多くの方たちに受け止めてもらったのが嬉しいことでした。

星野：一言では言えませんが、『逃げ恥』があったことで役者のお仕事もそうですし、音楽家としても「恋」という主題歌を作ったことで色んな人に認知してもらえてそれがきっかけで色んなことをやらせてもらえるようになったので今の自分がいるきっかけという感覚がすごくあります。

新垣結衣『逃げ恥』続編は「ついに来た」

― 今回の新春スペシャルの放送が決まったときの心境を教えて下さい。

新垣：連ドラが終わった直後から「次をやりたい」というのはやんわり聞いていたので「いつかな？いつかな？…ついに来た！」という思いでした。4年という月日が経っているのでこちらとしてもどういう風になるのか予想がつかなくて楽しみでもありちょっと不安でもあったけど、私自身以前作り上げた世界でこの2人（みくりと平匡）がどうやって新しい壁に向かっていくのか見てみたい気持ちもあったので楽しくやりました。

星野：「やるかも、やらないかも」が結構何年も続いていて（笑）。色んな場所で「続編やるんですか？」とも聞かれて「本当に分からないです」と心から答えていました。決まったのも結構最近で『MIU404』を撮影しているときに、「やると思います」から「やります」に変わって、『MIU404』がスケジュール的に過酷な撮影ではあったので「これ終わったら『逃げ恥』があるんだ」という思いで頑張れた記憶があります。なので『逃げ恥』は楽しい撮影になるんじゃないかなと思っていたら結構スケジュールが過酷でした（笑）。

新垣：ギュギュッと（笑）。

星野：スケジュールがギュッとなっていたので過酷度はあまり変わらず。別の種類の楽しさがあったので『MIU404』から『逃げ恥』にどう移行できるかなと思ったけどすごく楽しく撮影できました。

― 実際に野木亜紀子さんの脚本を読んでみていかがでしたか？

新垣：もちろん原作を元に書いている部分もあるんですけど、現在と同じ世界を過ごしている設定なのでオリジナルの部分との話の繋げ方がさすがだなと思いました。

星野：普段はプロットの段階から読ませて頂くということはあんまりないんですけど、今回は読ませて頂いて最初の台本もらったときに後半が全部プロットだったんです（笑）。野木さんの気持ちがト書きに入っていて「ここはこういう風になると思う、多分」というのがめちゃくちゃ面白かったです。どうしても削らなきゃいけない部分が多いのはもったいないと思いつつ、それでも2時間25分スペシャルなので相当もりもりだと思います。

新垣：2時間半、全部どれも大切なシーンをぎっしり撮りました。

新垣結衣＆星野源、現場に戻ってきたと実感した瞬間

― 撮影で「現場に戻ってきたな」と実感した瞬間や裏話があったら教えて下さい。

星野：スタッフの皆さんが一緒というのはすごく帰ってきた感がありました。（日野秀司役の）藤井隆さんと（沼田頼綱役の）古田新太さんとのシーンが最初にあって2人がすぐ台本にないことを入れ始めるので面白くて仕方なかったです。連ドラのときも「2人のアドリブに耐えられないNG集」をことあるごとに見て面白いと思っていたので「今度こそは絶対に耐えるんだ」と臨んだら一秒も耐えられなくて（笑）。2人の面白さが新鮮な新しいステージに行っているのでぜひ期待して頂きたいです。

新垣：クランクインの日は平匡さんと一緒のシーンではあったんですけど、セリフが「はい！」くらいでほとんどなかったので帰ってきた感は感じにくかったんですけど、監督とか平匡さんが「みくりさんでした」と言ってくれたので「あ、そうなんだ」とホッとしました。自分で実感したのは津崎家で平匡さんとダイニングテーブルで向かい合って話しているシーンを撮ったときに「帰ってきたな」と思い出しました。

― 今回、青木崇高さんや西田尚美さんを始め、新たなキャストの方がいらっしゃいますがいかがでしたか？

新垣：今回スペシャルなので皆さん出演して下さるシーンがすごく短くてそれがもったいないと思うくらい豪華なゲストの方なので“新春スペシャル”って感じがそれだけでもします。一緒に撮影していない方々もいらっしゃるのでその方たちがどういうシーンになるのか、各ブロックでエピソードがあって皆それぞれ抱えているものがあるのでそれが楽しみですよね。

星野：青木さんが演じる灰原慎之介は今回の敵役みたいな存在でめちゃくちゃ良い役なんです。嫌なやつを演じてくれるんですけど、ステレオタイプというよりかは青木さんにしかできない感じで、お芝居が素晴らしくて演じていて楽しかったです。

新垣結衣＆星野源、注目して欲しいシーンは？

― 特に印象に残っている観て欲しいシーンは？

新垣：全部絶対観て欲しいです。

― ちなみに金子文紀監督のお気に入りシーンは手を振るシーンということです。

星野：でしょうね（笑）。

新垣：手を振り過ぎて筋肉痛になりました。

星野：僕も僕も（笑）。

新垣：もう1個筋肉痛になったシーンがあります。ちょっと予告でも入っているんですけどお互い初めてのことに向き合ってモヤモヤが爆発するところ。連ドラの関係性ではなかった子どもができて籍を入れてという今だから生まれたシーンだと思います。

星野：2人の関係性が進化するシーンですよね。

新垣：普通だったらもっとシリアスになりそうなところを『逃げ恥』の世界だったらこういう風にやりたいなというところを一生懸命探りながら「わー！」とポップにやっていたらすごく筋肉痛になりました（笑）。

星野：僕も次の日起きたら痛かったです（笑）。体力を使いました。僕は平匡がみくりのお腹に話しかけるシーンがあって、結構くだらないのでぜひ観て頂きたいです。そのときのみくりは可愛いです。平匡は多分変にしか見えないか心配なんですけど（笑）

新垣：一生懸命で可愛いです。ほんわかすると思います。

星野：それは良かった。

新垣結衣＆星野源“恋ダンス”も新たに撮影

― 今回も“恋ダンス”は期待していいですか？

星野：プロデューサーが手をブンブンに回しながらOKのリアクションをしてくれたので、おそらくガッツリできていると思います。撮影期間を越えて撮影しました。どうなっているんだろうと楽しみです。

新垣：“恋ダンス”のために集結しました。

― 最後に放送を楽しみにしている視聴者の方々へメッセージと見どころをお願いします。

星野：今年は本当に大変でしたから、まず「お疲れ様でした」という感じですけど、年始のスペシャルドラマは普段の連ドラとは違う気合の入り方というか、めでたくありたいし、元気になって頂きたいという思いはすごくあります。『逃げ恥』なので色んなメッセージが入っているし一筋縄ではいかないし、ただ楽しいじゃなくて演じていてすごく精神的に来るような場面もありますし、色んな思いで全部を観終わった後にこのタイトルの意味が分かってもらえる作品になっていますので必ずリアルタイムで観て頂きたいです。

新垣：撮影が始まったときは「息抜きになればいいな」と言ったんですけど、そういう気持ちもあり、これから毎日を過ごしていくためのちょっとした活力になれば良いなと思いながら、色んな方向に愛情を込めて撮影したつもりですのでそれぞれの場所で無事に新年を迎えて多くの方に観てもらえたらなと思います。

（modelpress編集部）

『逃げるは恥だが役に立つ　ガンバレ人類！新春スペシャル！！』あらすじ

家庭という仕事場の「共同経営者」である森山みくり（新垣結衣）と津崎平匡（星野源）。共働きとなり、２人に最適な家事の分担も出来て、平和で幸せな日々を過ごしていた。

女子社員の「出産の順番待ち」、みくりの会社ではそんな話題も出ていた。そんな中、みくりの妊娠が発覚。２人はついに正式に結婚をすることになるが、入籍をめぐってひと悶着が。さらに、つわりで苦しむみくりを前に混乱する平匡は、「泣きたいのはこっち」と弱音を吐く始末。大切なプロジェクトを前に育休を取ることを決める平匡だったが、そんな窮地を支えてくれたのは昔の同僚である沼田（古田新太）たちだった——。

家事の役割分担など暮らしの再構築を目指すが、出産、育児と慣れない出来事の連続に翻弄されていくみくりと平匡。一方、百合ちゃん（石田ゆり子）も人生の大きな転機を迎えていた…。

そして、“ある出来事”がみくりと平匡の間を引き裂き、離ればなれの日々を過ごすことに･･･。

2人は再び“ハグの日”を取り戻すことは出来るのか——。

＜写真クレジット＞

撮影＝濱田英明
スタイリスト＝道券芳恵（新垣）、TEPPEI（星野）
ヘア＆メーク＝藤尾明日香（新垣）、高草木剛（VANITES）（星野）

衣装協力（新垣）
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